看護師は、保健師助産師看護師法にもとづき、厚生労働大臣の免許を受けて働く国家資格です。仕事の中心は、病気やけがのある人、出産前後の人などに対して行う療養上の世話と診療の補助です。病院や診療所だけでなく、訪問看護ステーション、高齢者施設、学校、企業など、さまざまな場所で活躍しています。
看護師 過去問
解説あり
試験最新情報
第116回(2027年) 試験日(予想)
2027年2月21日(日)
試験日まで、288日
看護師試験の過去問と解説を第114回(2025年2月)〜第103回(2014年2月)まで無料で公開しています。全問正解するまで過去問を解き続けることで、過去問題が脳に定着し、合格が近いものとなります。看護師試験の合格に向け、過去問ドットコムをぜひお役立てください!
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看護師について
看護師とは
看護師の仕事内容
看護師の仕事は大きく分けると、次の2つが中心です。
・患者さんの生活を支える(食事、清潔、排泄、移動などの手助け)
・診療を支える(医師の指示のもとで行う処置、観察、検査の補助など)
医療機関でよくある業務例は次のとおりです。勤務先や診療科で内容は変わります。
| 看護師の仕事内容 |
| 注射、採血 |
| 点滴の管理 |
| 投薬の介助(医師の指示に沿って安全に実施します) |
| 血圧、体温、脈拍、呼吸、意識レベルなどの測定(バイタルサインチェック) |
| 病室の巡回(ラウンド) |
| カルテの記録(観察内容や実施したケアの記録) |
| 患者の移送(検査室や手術室への移動など) |
| 入院中の身の回りの支援(食事、入浴、排泄、着替えなど) |
| ナースコールへの対応 |
| 感染対策(手指衛生、器具の管理、隔離の支援など) |
| 転倒や誤薬などを防ぐ安全管理 |
看護師の役割
看護師は、医師やほかの医療職と連携しながら、患者さんに必要なケアを行います。治療の補助だけでなく、体調の変化に気づくこと、不安をやわらげること、生活を整えることも大切な役割です。患者さんをいちばん近くで支える存在といえます。
看護師になるためには
看護師国家試験を受けるには、法律で定められた看護師養成課程を修了する必要があります。主なルートは次のとおりです。
1.学校教育ルート
大学、専門学校、看護師学校養成所などで、必要な教育を受けて受験するルートです。大学は4年、専門学校や養成所は3年以上の課程が中心です。看護に関する授業だけでなく、病院や施設などで行う実習も必要です。
2.准看護師からの進学ルート
准看護師の人は、看護師学校養成所2年課程に進み、修了後に看護師国家試験を受けることができます。2年課程には、全日制、定時制、通信制があります。
通信制は、准看護師として働いた経験が必要です。令和8年4月1日から、通信制の入学要件は准看護師免許取得後の実務経験5年以上になりました。以前は7年以上でしたが、現在は5年以上に見直されています。全日制や定時制は、学歴などによって条件が異なる場合があるため、受験したい学校の募集要項を確認することが大切です。
勉強方法
資格取得の難易度
看護師国家試験の合格率は全体では高めですが、だれでも簡単に受かる試験ではありません。
第115回看護師国家試験では、受験者数59,614人、合格者数52,666人、合格率88.3%でした。第114回の合格率は90.1%でした。合格率が高めに見える理由は、看護師養成課程で学んだ新卒受験者が多いからです。既卒で受験する場合は、仕事や生活と勉強を両立する必要があるため、早めの準備が大切です。
合格するには、次の2つの条件を両方満たす必要があります。
・必修問題で80%以上を取ること
・一般問題と状況設定問題の合計で、その年の基準点を超えること
第115回では、必修問題は40点以上/50点、一般問題・状況設定問題は166点以上/249点でした。必修問題は毎年80%以上が基準です。一方、一般問題と状況設定問題の基準点は、その年の問題の難しさなどによって変わります。
つまり、一般問題と状況設定問題で点数が取れていても、必修問題が足りなければ合格できません。まずは必修問題の基本をしっかり固めることが大切です。
効率的な学習方法
次の順番で進めると、何から勉強すればよいか迷いにくくなります。
1)学校の授業内容を土台にして復習する
まずは教科書や講義ノートの要点を確認し、用語や体のしくみ、病気の基本を整理します。
2)必修問題の対策を最優先にする
必修問題は、合格するために必ず得点したい基本問題が中心です。安全、感染、観察、薬、看護過程など、看護師として特に大切な内容を確実に身につけます。
3)過去問で出題の形に慣れる
看護師国家試験はマークシート方式です。時間を計りながら解く練習をすると、本番で焦りにくくなります。
4)状況設定問題は文章を読む力を鍛える
状況設定問題は、患者さんの状態を説明する長い文章が出されることがあります。
・患者さんの情報を整理すること
年齢、病歴、症状、検査値、生活背景などを確認します。
・いま一番優先すべきことを考えること
安全、呼吸、循環、意識、急な変化などを意識して読みます。
この2点を意識すると、何を問われているか判断しやすくなります。
5)出題基準を確認して、復習範囲の抜けを防ぐ
国が公表している出題基準を確認すると、どの分野を復習すべきか整理しやすくなります。現在は「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版」が公表されています。
看護師の関連資格
関連資格
看護師に関連する代表的な資格には、次のようなものがあります。
・保健師
地域で暮らす人たちの健康づくりや保健指導を行う資格です。看護師免許を土台に、さらに専門の教育と国家試験が必要です。
・助産師
妊娠、出産、産後の支援を専門に行う資格です。こちらも、別の教育課程と国家試験が必要です。
・認定看護師
特定の分野で実践力を高めた看護師です。日本看護協会の認定制度で、資格の有効期間は5年です。
・専門看護師
より高度な知識と実践力をもち、看護の質を高める役割を担う看護師です。大学院レベルの学びが必要になる資格です。
また、介護分野で働き方を広げたい場合は、介護福祉士や介護支援専門員など、別の資格制度を組み合わせる道もあります。
試験の概要
試験の申込期間
第115回(令和8年2月15日実施)の申込(受験手続)は、次の流れで行われました。
・受験願書の配布開始:2025年10月中旬以降
・受験に必要な書類の提出期間(申込期間):2025年11月7日(金)〜11月28日(金)
・受験票の交付:2026年1月中旬以降(届かない場合の連絡が必要になる目安も案内されます)
学校に在学中の方は、手続の多くを学校がまとめて行うことが多いです。卒業している方は、期限までに自分で提出します。
試験日時
<第115回> 令和8年2月15日(日)実施済
試験は年1回、例年2月中旬頃の日曜日に実施されています。
午前・午後の2部制で行われます。
・午前:9時50分〜12時30分(2時間40分)
・午後:14時20分〜17時00分(2時間40分)
合計5時間20分です。
試験会場、都道府県
第115回看護師国家試験の試験地は、次の12都道府県でした。
北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
年度によって試験場の建物名などは変わる場合があります。具体的な試験会場は、厚生労働省が公表する試験場一覧や受験票で確認します。
試験科目
| 人体の構造と機能 |
| 疾病の成り立ちと回復の促進 |
| 健康支援と社会保障制度 |
| 基礎看護学 |
| 地域・在宅看護論 |
| 成人看護学 |
| 老年看護学 |
| 小児看護学 |
| 母性看護学 |
| 精神看護学 |
| 看護の統合と実践 |
試験時間は午前:2時間40分、午後:2時間40分の、合計5時間20分です。
科目ごとに合格を残す制度(科目合格)はありません。
また、面接や実技などの二次試験はありません
受験手数料
5,400円に相当する収入印紙を受験願書に貼って納付します。(収入印紙は消印しません。)
合格発表
令和8年3月24日(火)(実施済)
例年3月下旬に発表されています。
出題方法
計240問のマークシート方式の出題で、300点満点となります。
| 問題種類 | 問題数 | 配点 |
| 必修問題 | 50問 | 1問1点 |
| 一般問題 | 130問 | 1問1点 |
| 状況設定問題 | 60問 | 1問2点 |
※第115回は採点除外等が2問あり、一般問題・状況設定問題の満点は249点として扱われました。
合格情報
合格基準
看護師国家試験では、必修問題と、一般問題・状況設定問題の両方で基準を満たす必要があります。
| 問題種類 | 合格基準 |
|---|---|
| 必修問題 | 50点中40点以上 |
| 一般問題・状況設定問題 | 年度により変動 |
必修問題は、50点中40点以上、つまり80%以上の得点が必要です。これは絶対基準で評価されます。そのため、一般問題と状況設定問題で点数が良くても、必修問題が40点に届かない場合は合格できません。
直近の第115回では、必修問題が40点以上/50点、一般問題・状況設定問題が166点以上/249点でした。
申請手続について
合格したら、看護師として働くために免許申請が必要です。国家試験に合格しただけでは、まだ看護師として業務を行うことはできません。免許申請をして、厚生労働省で管理する籍簿に登録される必要があります。
免許申請の代表的な費用として、登録免許税9,000円分の収入印紙が必要です。申請書類は、住所地の保健所などに提出します。
看護師免許には有効期限がないため、合格して免許を取得したあとに定期更新をする必要はありません。
ただし、次のような場合は手続が必要です。
・結婚などで氏名が変わったとき
・本籍地の都道府県名が変わったとき
・外国籍の方で国籍が変わったとき
この場合は、変更になった日の翌日から30日以内に、籍の訂正や免許証の書換え申請を行います。
また、看護師として働いている人は、2年に1回、業務従事者届を提出する必要があります。これは免許更新ではなく、働いている状況を届け出るための手続です。
合格率の推移
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
| 令和8年(第115回) | 59,614 | 52,666 | 88.3% |
| 令和7年(第114回) | 63,131 | 56,906 | 90.1% |
| 令和6年(第113回) | 63,301 | 55,557 | 87.8% |
| 令和5年(第112回) | 64,051 | 58,152 | 90.8% |
| 令和4年(第111回) | 65,025 | 59,344 | 91.3% |