看護師 過去問
第109回(2020年2月)
問50 (午前 問50)
問題文
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問題
看護師試験 第109回(2020年2月) 問50(午前 問50) (訂正依頼・報告はこちら)
- 胸腺の肥大
- T細胞の増加
- 獲得免疫の反応の低下
- 炎症性サイトカインの産生の減少
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この過去問の解説 (3件)
01
解説:免疫機能とは、自己と異物を認識しながら、自分を傷つけずに異物のみを攻撃、排除使用とする自己防衛機能です。機序は、異物が侵入すると、抗原提示細胞である、マクロファージやB細胞などが、抗原提示(非自己と認識)を行います。それにより、リンパ球(T細胞)はサイトカイン(免疫活性化物質)を介して、自然免疫(マクロファージや好中球)を活性化させ、B細胞を刺激し、抗体産生を促します。
1、胸腺はT細胞の分化、成熟など免疫系に関与する一次リンパ器官で、胸骨の裏、心臓の前に位置します。思春期にもっとも多くのリンパ球を成熟させ、成人では縮小、機能低下します。
2、T細胞とは骨髄で生産され、胸腺で成熟するリンパ球です。胸腺の退縮にともない、T細胞生産能力も低下します。よってT細胞は減少します。
3、獲得免疫とは、生後何らかの原因(感染や予防接種など)により獲得された免疫のことで、非自己を記憶し、再度の侵入に備えます。加齢にともない、獲得免疫の応答が低下、劣化し、慢性疾患や発がんの増加、易感染の誘発の原因の原因とされています。
4、サイトカインは糖タンパク質で、細胞が産生する各種の免疫活性物質です。インターフェロンやインターロイキン、ケモカインなどさまざまな種類があり、免疫、炎症反応などの生体防御や細胞増殖、分裂、治癒などに関するものがあります。そのなかでも「炎症性サイトカイン」は自然免疫応答としてマクロファージから生産されます。炎症反応を促進させ、異物(細菌やウイルス)が体に侵入した際に、撃退し、炎症症状を抑制する働きのあり、加齢とともに生産が上昇し、生活習慣病の発症を促進させると言われています。
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02
2 .T細胞とはリンパ球の一種です。細胞表面に発現するT細胞抗原提示細胞から抗原情報を受け取り、さまざまな機能を指揮します。T細胞は老化により、減少するので×。
3 .獲得免疫の反応は低下するので、〇。
4 .炎症性サイトカインとは、炎症反応を促進する働きを持つサイトカインのことで、免疫に関与し、細菌やウイルスが体に侵入した際に、それらを撃退して体を守る重要な働きをします。加齢により、慢性的な炎症が生じるため、炎症性サイトカインの産生は増加するので、×
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03
(解説)
免疫系には、生まれつきに持っている免疫系(例えば、好中球やマクロファージなどの「白血球」が、からだに侵入してきた微生物を攻撃する働き)である自然免疫と、予防接種などさまざまな抗原を体に取り込むことで獲得していく獲得免疫の2つで成り立っています。
しかし、免疫機能も運動能力や視力、聴力といった能力などと同様に、加齢とともに衰えていきます。加齢によって低下する免疫機能は、自然免疫系よりも獲得免疫系の方が著しく、獲得免疫の能力は、20代頃がピークであり、40代ではその半分に低下するとされています。よって、正解は「3」となります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1について:胸腺とは、胸骨裏面の前縦隔に位置する免疫を担当する臓器であり、Tリンパ球が成熟する場所になります。胸腺で、リンパ球が最も多く含まれる時期は思春期であり、その後は加齢とともに退縮し脂肪組織に変化していきます。よって、正解には該当しません。
2について:老化による免疫系の変化で、最も顕著なものはT細胞の機能低下と言われています。これは、T細胞の発生の場である胸腺が、早くから萎縮してくることによるものです。よって、正解には該当しません。
4について:細胞老化を起こした細胞が、炎症性サイトカインを含む、様々な分泌性の炎症性因子を高発現すると言われており、炎症性サイトカインは増加します。よって、正解には該当しません。これは、加齢とともに増加する自己免疫疾患と密接に関連していると言われています。
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