看護師 過去問
第113回(2024年2月)
問95 (午前 問95)

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問題

看護師試験 第113回(2024年2月) 問95(午前 問95) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(57歳、男性)は、妻(50歳)と2人で暮らしている。21歳から喫煙習慣があり、5年前に風邪で受診した際に肺気腫(pulmonary emphysema)と診断された。最近は坂道や階段を昇ると息切れを自覚するようになってきた。
Aさんは発熱、咳嗽、粘稠痰、呼吸困難を認めたため受診し、肺炎(pneumonia)を伴う慢性閉塞性肺疾患<COPD::chronic obstructive pulmonary disease>の急性増悪と診断されて入院した。入院後、薬物療法によって病状は改善し退院が決定した。看護師がAさんに退院後の生活について尋ねると、今回の入院をきっかけにAさんは退職し、家事に専念すると答えた。
Aさんの呼吸機能に対する負荷が最も小さい動作はどれか。
  • 食べる直前に調理する。
  • 部屋全体に掃除機をかける。
  • 頭より高い位置に洗濯物を干す。
  • 買い物した荷物をカートで運ぶ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「買い物した荷物をカートで運ぶ」です。

Aさんは肺気腫を伴うCOPDの急性増悪から回復した後、日常生活で呼吸負担を軽減することが重要です。

特に、頭より高い位置での作業力を必要とする作業は呼吸機能に負担をかけるため、避けるべきです。

カートを使って荷物を運ぶ動作は、他の選択肢に比べて体にかかる負担が少なく、呼吸への負担を軽減できます。

 

選択肢1. 食べる直前に調理する。

調理作業は立ち仕事が多く、特に食べる直前の調理では急いで作業することが予想され、呼吸機能に負担をかける可能性があります。

 

選択肢2. 部屋全体に掃除機をかける。

掃除機をかける動作は体を大きく動かす必要があり、特にCOPD患者にとっては呼吸困難を引き起こしやすいです。

広範囲を掃除する動作は負荷が大きいため、避けるべきです。

 

選択肢3. 頭より高い位置に洗濯物を干す。

頭の上で作業することは、胸部を圧迫し、呼吸を妨げる可能性が高いです。

肺気腫患者にとっては特に負担が大きく、呼吸が苦しくなることがあります。

 

選択肢4. 買い物した荷物をカートで運ぶ。

カートを使用して荷物を運ぶ動作は、力をあまり使わないため、他の選択肢に比べて呼吸にかかる負担が少なくなります。

荷物を手で持つよりも安定して楽なため、肺気腫などで呼吸が制限されている場合でも行いやすい動作です。

 

まとめ

AさんのようなCOPD患者にとって、日常生活の動作では呼吸機能にかかる負担を軽減することが重要です。

頭より高い位置での作業立ち仕事などは避け、カートを使った荷物運搬などの体に負担がかからない動作を選ぶことが推奨されます。

参考になった数1

02

正しい選択肢は、買い物した荷物をカートで運ぶです。

AさんはCOPDがあり、坂道や階段で息切れを自覚しています。COPDでは、呼吸に使う力が増えやすく、少しの動作でも息切れが起こることがあります。

退院後の生活では、息切れを起こしにくいように、動作を小さくし、重い物を直接持たず、休みながら行うことが大切です。買い物した荷物をカートで運ぶ方法は、体への負担が少ない動作です。

選択肢1. 食べる直前に調理する。

適切ではありません。

食事の直前に調理すると、調理で体力を使った直後に食事をすることになります。

COPDのある人は、調理のような立ち仕事でも息切れしやすくなります。そのあとすぐに食べようとすると、疲れて食事量が減ったり、食べながら息苦しくなったりすることがあります。

そのため、調理は体調のよい時間に行い、食事の前には少し休むほうが望ましいです。

選択肢2. 部屋全体に掃除機をかける。

適切ではありません。

掃除機をかける動作は、立ったまま移動しながら腕を動かし続けるため、呼吸への負担が大きくなります。

また、部屋全体を一度に掃除しようとすると、動作が長く続き、息切れが強くなるおそれがあります。

COPDのある人が掃除をする場合は、範囲を分けて行う、休憩を入れる、軽い掃除道具を使うなどの工夫が必要です。

選択肢3. 頭より高い位置に洗濯物を干す。

適切ではありません。

腕を頭より高く上げる動作は、COPDのある人にとって負担が大きい動作です。

腕を高く上げると、胸や肩の筋肉を腕の動きに使うため、呼吸を助ける筋肉として使いにくくなります。その結果、息切れが起こりやすくなります。

洗濯物は、できるだけ胸の高さくらいで干せる場所を選ぶと負担を減らせます。

選択肢4. 買い物した荷物をカートで運ぶ。

適切です。

買い物した荷物を手で持つと、腕や肩に力が入り、呼吸への負担が大きくなります。

一方、カートを使うと、荷物の重さを直接持たずにすみます。腕や肩の負担が軽くなり、息切れを起こしにくくなります。

COPDのある人には、重い物を直接持たず、道具を使って体への負担を減らすことが大切です。

参考になった数0

03

Aさんの呼吸機能に対する負荷が最も小さい動作は、「買い物した荷物をカートで運ぶ。」です。

 

 

選択肢1. 食べる直前に調理する。

不正解です。

調理をする際には、調理内容にもよりますが、重いものを運んだりかき混ぜたりする大きな動きが生じます。

ほかにも、食べる直前に調理をすることであわただしい作業が想定され、呼吸機能への負荷がかかる可能性があります。

選択肢2. 部屋全体に掃除機をかける。

不正解です。

部屋全体に掃除機をかける場合、部屋中を歩き回ったり上半身の大きな動きが生じます。

したがって、呼吸機能に負荷をかける動作です。

選択肢3. 頭より高い位置に洗濯物を干す。

不正解です。

頭より高い位置に洗濯物を干す姿勢は、胸部を圧迫することで呼吸のしづらさに繋がります。

選択肢4. 買い物した荷物をカートで運ぶ。

正解です。

荷物をカートで運ぶことは力仕事ではなく体に負担をかけません。

したがって、呼吸機能に対する負荷が小さい動作であると言えます。

まとめ

COPDの患者は、日常生活の中でも呼吸機能に対する負荷を減らす必要があります。

荷物の運搬はカートを利用することで体への負荷が少なくなること、反対に頭より高い位置での作業は呼吸機能への負担になることを覚えておきましょう。

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