看護師 過去問
第113回(2024年2月)
問205 (午後 問85)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師試験 第113回(2024年2月) 問205(午後 問85) (訂正依頼・報告はこちら)

成人の気管内吸引の方法で適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。
  • 吸引圧は−40kPa(300mmHg)に調整する。
  • 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。
  • カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する。
  • カテーテルの挿入開始から終了まで30秒で行う。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

気管内吸引は気道の分泌物を除去して空気の通り道を確保するために必要な手技です。一方で痛みを伴うことや長時間になると低酸素になるリスク、吸引圧によっては気道を損傷したり出血のリスクになってしまいます。

選択肢1. 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。

正解です。咽頭部を吸引しておくことで気管の方に分泌物が入るリスクを小さくできます。

選択肢2. 吸引圧は−40kPa(300mmHg)に調整する。

不正解です。2023年の気管吸引ガイドラインでは200mmHg(26.6kPa)以下が提唱されています。

選択肢3. 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。

不正解です。2023年の気管吸引ガイドラインでは気管吸引カテーテルの外径が人工気道の半分以下の大きさとすることが適切とする報告がされています。
 

選択肢4. カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する。

正解です。気管支分岐部を傷つけてしまい、出血などのリスクになります。

選択肢5. カテーテルの挿入開始から終了まで30秒で行う。

不正解です。2023年の気管吸引ガイドラインでは一回の吸引は15秒以内とすることが専門家らの意見として提唱されています。

 

まとめ

気管内吸引は気道の管理において必要なことですが、様々なリスクもあります。安全に行うために必要な知識を身につけておいてください。
 

参考になった数0

02

正解は、「実施前に咽頭部の分泌物を吸引する」と「カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する」です。

選択肢1. 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。

正しい解答です。

気管内吸引の前に、口腔内・咽頭部の分泌物を除去することで、

気管内への分泌物の流入を防ぎ、誤嚥や感染のリスクを減らせます。

選択肢2. 吸引圧は−40kPa(300mmHg)に調整する。

誤った解答です。

気管内吸引時は、気道粘膜を損傷しないよう、

吸引圧を-20kPa(-150mmHg)までとします。

−40kPa(300mmHg)は吸引圧が高すぎます。

選択肢3. 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。

誤った解答です。

気管チューブと同じ内径のカテーテルを使用すると、

気道損傷や酸素化低下のリスクが高まります。

気管内吸引を行うチューブは、気管チューブの内径の1/2以下の太さが目安です。

選択肢4. カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する。

正しい解答です。

気管分岐部を超えて吸引すると、

片肺への吸引や出血などの合併症を引き起こすおそれがあります。

気管内吸引は、気管チューブの先端までにとどめることが重要です。

選択肢5. カテーテルの挿入開始から終了まで30秒で行う。

誤った解答です。

気道粘膜損傷や酸素化低下を予防するため、

カテーテルの挿入開始から終了までは15秒以内とします。

また、1回の吸引操作のなかで、10秒間以上陽圧をかけないようにします。

まとめ

気管内吸引は、侵襲の大きい看護手技です。

合併症を起こさないよう、慎重なカテーテル操作で、安全に行われる必要があります。

 

 

 

参考になった数0

03

成人の気管内吸引の方法で適切なのは、「実施前に咽頭部の分泌物を吸引する」と「カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する」です。

これらの方法は、気管内吸引の安全性を保ち、患者の負担を軽減するために重要です。

 

選択肢1. 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。

咽頭部の分泌物が多い場合、それを先に除去しないと、気管内に分泌物が流れ込むリスクが高まります。

気管内吸引を行う前に咽頭部を吸引することで、感染予防や誤嚥防止につながります。

 

選択肢2. 吸引圧は−40kPa(300mmHg)に調整する。

吸引圧は高すぎると気道粘膜を損傷する可能性があります。

成人の場合、適切な吸引圧は一般的に−13.3〜20kPa(100〜150mmHg)程度です。

−40kPa(300mmHg)は圧が高すぎるため、この選択肢は誤りです。

 

選択肢3. 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。

気管内吸引に使用するカテーテルは、気管チューブの内径よりも小さいサイズを選択する必要があります。

同じ内径のカテーテルでは気道を閉塞してしまうリスクがあるため、この選択肢は誤りです。

 

選択肢4. カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する。

カテーテルが気管分岐部(気管支分岐部)にあたると、患者が強い刺激を受けて咳反射や不快感を感じる可能性があります。

そのため、カテーテルの挿入は適切な長さに留め、気管分岐部を避けるよう注意します。

 

選択肢5. カテーテルの挿入開始から終了まで30秒で行う。

吸引時間が長すぎると低酸素状態になるリスクがあります。

1回の吸引は10〜15秒以内で行うのが適切です。

30秒は長すぎるため、この選択肢は誤りです。

まとめ

成人の気管内吸引で適切なのは、「実施前に咽頭部の分泌物を吸引する」と「カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する」です。吸引圧や時間、カテーテルのサイズにも配慮し、安全で効果的な吸引を行うことが重要です。

参考になった数0