看護師 過去問
第113回(2024年2月)
問216 (午後 問96)
問題文
Aさん(43歳、男性、会社員)は、1か月前に右頸部の腫瘤を自覚した。大学病院で非Hodgkin<ホジキン>リンパ腫(non-Hodgkin lymphoma)と診断され化学療法導入目的で入院した。
バイタルサイン:体温 37.1℃、呼吸数 16/分、脈拍 84/分、整。
身体所見:顔面に浮腫を認める。
検査所見:Hb 12.8g/dL、白血球 6,400/μL、総蛋白 7.6g/dL、アルブミン 4.1g/dL。
胸部造影CT:縦隔リンパ節腫大による上大静脈の圧迫を認める。
AさんはR−CHOP療法終了後も嘔気・嘔吐が続き、制吐薬の追加投与を受けた。治療後3日、「やっと楽になって食事が摂れるようになったけど、やっぱりつらかった。思い出すだけでも気持ち悪くなります」と話している。
Aさんの次回のR−CHOP療法において、嘔気・嘔吐への対応で適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第113回(2024年2月) 問216(午後 問96) (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(43歳、男性、会社員)は、1か月前に右頸部の腫瘤を自覚した。大学病院で非Hodgkin<ホジキン>リンパ腫(non-Hodgkin lymphoma)と診断され化学療法導入目的で入院した。
バイタルサイン:体温 37.1℃、呼吸数 16/分、脈拍 84/分、整。
身体所見:顔面に浮腫を認める。
検査所見:Hb 12.8g/dL、白血球 6,400/μL、総蛋白 7.6g/dL、アルブミン 4.1g/dL。
胸部造影CT:縦隔リンパ節腫大による上大静脈の圧迫を認める。
AさんはR−CHOP療法終了後も嘔気・嘔吐が続き、制吐薬の追加投与を受けた。治療後3日、「やっと楽になって食事が摂れるようになったけど、やっぱりつらかった。思い出すだけでも気持ち悪くなります」と話している。
Aさんの次回のR−CHOP療法において、嘔気・嘔吐への対応で適切なのはどれか。
- 1日1,000mLの水分摂取
- 治療前日の夕食の中止
- 治療前の制吐薬の投与
- 抗癌薬の減量
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この過去問の解説 (3件)
01
抗がん剤治療の副作用の嘔気、嘔吐が出現しており、それへの対応に関する問題です。
不正解です。水分摂取が困難になって脱水になることもあるため、その予防には意味はあるかもしれませんが、水分摂取をしても嘔気、嘔吐の改善にはつながりません。
不正解です。治療開始後に食事が取れなくなることを考えると、前日にしっかりと食事をとっておくことは大切なことです。
正解です。同じ抗がん剤を使用するため、同じ症状が出る可能性が高いと考えられ、治療前に制吐薬を投与しておくことは有効な手段と考えられます。
不正解です。抗がん剤の減量により症状は軽減するかもしれませんが、治療効果が低下してしまっては意味がありません。
抗がん剤治療において嘔気、嘔吐は頻出の症状です。対処法はいくつかありますが、その中でAさんにあった方法を考えてください。
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02
正解は、「治療前の制吐薬の投与」です。
Aさんの次回のR−CHOP療法において、
嘔気・嘔吐への対応で適切なものを選択する問題です。
誤った解答です。
脱水予防のため、水分摂取は重要ですが、
嘔気・嘔吐への予防的対策にはなりません。
誤った解答です。
絶食による空腹感で、嘔気が増強することがあり、
治療前日の夕食の中止は、
予防的対策にはなりません。
正しい解答です。
Aさんの「思い出すだけでも気持ち悪くなります」という発言から、
抗がん剤治療による嘔気・嘔吐を経験したことで、
今後も条件づけで惹起される可能性があります。
抗がん剤治療のガイドラインにも、
抗がん剤投与前に予防的に制吐剤を投与することが、
標準的対応とされています。
誤った解答です。
抗がん剤治療は、嘔気・嘔吐の出現によって、
投与量が変更されることはありません。
R−CHOP療法において、
嘔気・嘔吐は投与初日から起こりやすい副作用であり、
治療継続のための、適切な対処が必要です。
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03
Aさんの次回のR−CHOP療法において、嘔気・嘔吐への対応で適切なのは「治療前の制吐薬の投与」です。
化学療法に伴う嘔気や嘔吐の予防には、治療前から制吐薬を投与することが効果的です。
水分摂取は嘔気・嘔吐の予防や緩和には役立ちますが、1日1,000mLの水分摂取量を設定することで、化学療法の嘔気・嘔吐が直接的に改善するわけではありません。
化学療法の嘔気は薬物療法が効果的であり、事前の制吐薬の使用が重要です。
治療前日の夕食を中止することは、栄養摂取に影響を及ぼし、体力の低下につながる恐れがあります。
また、前日の食事を控えることで、化学療法に伴う嘔気や嘔吐が軽減することはあまり期待できません。
化学療法による嘔気や嘔吐を予防するためには、治療前に制吐薬を予防的に投与することが効果的です。
制吐薬の予防投与は、化学療法の副作用を軽減するための標準的な対応策であり、Aさんにとっても嘔気を減らす効果が期待されます。
抗癌薬の減量は、がんの治療効果を低下させる可能性があるため、嘔気や嘔吐対策として用いることは通常ありません。
副作用が強い場合には医師が適切な判断を行いますが、まずは制吐薬による対策が優先されます。
Aさんの次回のR−CHOP療法において、嘔気や嘔吐の予防として「治療前の制吐薬の投与」が最も適切な対応です。
制吐薬を予防的に使用することで、副作用の軽減が期待できます。
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