看護師 過去問
第113回
問217 (午後 問97)
問題文
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
Aさんの尿失禁の種類で考えられるのはどれか。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
Aさんの尿失禁の種類で考えられるのはどれか。
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問題
看護師試験 第113回 問217(午後 問97) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
Aさんの尿失禁の種類で考えられるのはどれか。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
Aさんの尿失禁の種類で考えられるのはどれか。
- 溢流性尿失禁(overflow incontinence of urine)
- 機能性尿失禁(functional incontinence of urine)
- 切迫性尿失禁(urge incontinence of urine)
- 腹圧性尿失禁(stress incontinence of urine)
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「切迫性尿失禁(urge incontinence of urine)」です。
Aさんの尿失禁の種類で考えられるものを選択する問題です。
誤った解答です。
溢流性尿失禁(overflow incontinence of urine)は、
尿道の閉塞などの排尿障害が原因で、
残尿が膀胱内から溢れ出す尿失禁です。
前立腺肥大症、直腸癌や子宮癌の手術後でみられることがあります。
Aさんの尿失禁の種類には当てはまりません。
誤った解答です。
機能性尿失禁(functional incontinence of urine)は、
身体機能の低下や認知機能の低下で、
トイレで排泄できないことによる尿失禁です。
Aさんは、認知機能に問題なく、トイレ動作も自立しており、
この尿失禁の種類には当てはまりません。
正しい解答です。
切迫性尿失禁(urge incontinence of urine)は、
急に尿がしたくなり、我慢できずに漏れてしまう尿失禁です。
Aさんの尿失禁は、これに当てはまります。
誤った解答です。
腹圧性尿失禁(stress incontinence of urine)は、
腹圧により、尿が漏れてしまう尿失禁です。
骨盤底筋群の緩みが原因で、女性に多くみられますが、
Aさんの尿失禁の種類には当てはまりません。
Aさんの尿失禁の種類の当てはまるのは、
切迫性尿失禁(urge incontinence of urine)です。
脳血管障害などで起こることもありますが、
明らかな原因がないことも多いです。
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02
Aさんの尿失禁の種類で考えられるのは「切迫性尿失禁(urge incontinence of urine)」です。
切迫性尿失禁は、強い尿意を我慢できずに尿が漏れる状態を指します。
溢流性尿失禁は、膀胱内に尿がたまり過ぎて溢れ出るように尿が漏れる状態です。
通常、排尿困難がある場合にみられますが、Aさんはトイレへ自力で行けており、溢流性尿失禁の特徴に合致しません。
機能性尿失禁は、認知機能や身体機能の低下により、トイレに間に合わないことから尿が漏れる状態です。
Aさんは認知機能やADLに問題がなく、自分でトイレに行けるため、機能性尿失禁の可能性は低いです。
切迫性尿失禁は、強い尿意を感じた際に我慢できずに尿が漏れてしまう状態を指します。
Aさんの「我慢できない強い尿意があり尿が漏れる」という訴えは、この切迫性尿失禁の特徴に合致します。
腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、重いものを持ち上げたときなど、腹圧がかかった際に尿が漏れる状態です。
Aさんの訴えにはこのような腹圧に関連する情報がないため、腹圧性尿失禁とは考えにくいです。
Aさんの尿失禁は、「強い尿意を我慢できずに尿が漏れる」という切迫性尿失禁の特徴に合致しています。
そのため、切迫性尿失禁と考えられます。
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