看護師 過去問
第114回
問53 (午前 問53)

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問題

看護師試験 第114回 問53(午前 問53) (訂正依頼・報告はこちら)

自己血糖測定を行う患者への説明で正しいのはどれか。
  • 「皮下の間質液のグルコースを測定します」
  • 「耳たぶから検体を採取します」
  • 「採取部位の消毒は不要です」
  • 「低血糖が分かります」

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この過去問の解説 (3件)

01

自己血糖測定は、患者自身が血糖測定器を用いて、自分で血糖値を測定することを言います。

血糖測定器にはさまざまな種類がありますが、手順はどれもほとんど同じです。

<手順>

 ・流水で手を洗って、清潔にします。

 ・穿刺具に針、測定器にセンサーをセットします。

 ・指先をアルコール綿で消毒し、穿刺します。

 ・必要量の血液をセンサーに吸い取らせて、血糖値を測定します。

選択肢1. 「皮下の間質液のグルコースを測定します」

皮下のグルコース測定は持続皮下グルコース測定(CGM)という検査で、自己血糖測定ではありません

選択肢2. 「耳たぶから検体を採取します」

検体は指先から採取します。

耳たぶも痛みが少ないため、指先で検体採取できない場合は採取部位に選ばれますが、リンパ液が混入することがあり、血糖値が正確に判定できない場合があります。

選択肢3. 「採取部位の消毒は不要です」

穿刺する前には、必ずアルコール綿で穿刺部位を消毒します

消毒の目的は感染予防のほかに、測定結果の信頼性を高めることなどがあります。

穿刺部位に果汁など糖質のあるものやハンドクリーム、皮脂などが付着していると、血糖値が正確に測定できないため、アルコール綿で拭き取ることが大切です。

選択肢4. 「低血糖が分かります」

血液をセンサーに吸わせると、数値が血糖測定機に表示されるので、低血糖かどうか知ることができます。

まとめ

自己血糖測定を行ったら、糖尿病手帳などに記録し、受診の時に医師に提出します。

血糖値は食事の内容や運動量、薬剤の影響、ストレスなど様々な要因で変動しますので、日常の血糖値を医師や栄養士が知ることが、今後の治療計画の重要な情報となります。

 

 

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02

自己血糖測定は、自宅で簡易血糖測定器を使い、自分で指先などから少量の血液を採取して血糖値を測定することです。

選択肢1. 「皮下の間質液のグルコースを測定します」

×

持続血糖測定(CGM)の説明になります。

選択肢2. 「耳たぶから検体を採取します」

×

耳たぶからの検体でも良いですが自己血糖測定では耳たぶはやりにくいため、基本は指先で採取します。

選択肢3. 「採取部位の消毒は不要です」

×

手指に付着した汚れや糖分が測定値に影響する可能性があるため、消毒は必要です。

選択肢4. 「低血糖が分かります」

⚪︎

高血糖、低血糖とどちらもわかります。

まとめ

自己血糖測定で大切なことは、正確な数値を記録し、生活改善につなげることです。適切な測定方法、タイミングの遵守、そして測定結果を記録し管理していくことが大切です。

 

 

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03

自己血糖測定は、患者が自分で血糖測定をする方法を指導します。

皮膚を自分で穿刺するため、

手洗いや消毒で清潔にすることや、

穿刺方法や器械の取り扱い方法なども指導する必要があります。

 

選択肢1. 「皮下の間質液のグルコースを測定します」

血糖測定は、毛細血管内の血液中のグルコースを、

測定します。よって、こちらは該当しません。

選択肢2. 「耳たぶから検体を採取します」

自分で血糖測定を行う場合、

自分で自分の耳たぶを穿刺することは困難です。

穿刺部位は指先を使うことが多いです。

よって、こちらは該当しません。

選択肢3. 「採取部位の消毒は不要です」

採取部位は、アルコール綿で消毒をしてから、

穿刺します。

よって、こちらは該当しません。

選択肢4. 「低血糖が分かります」

血糖測定では、血糖値が分かるので、

低血糖かどうかも分かります。

血糖値が70㎎/dlで、低血糖と判断します。

よって、こちらが該当します。

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