看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問209 (午後 問89)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問209(午後 問89) (訂正依頼・報告はこちら)

子どもの成長・発達で正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 基本的な運動発達は末から中枢へ向かう。
  • 発達の臨界期は身体の各部位によって異なる。
  • 成長とは身体の機能が質的に変化することである。
  • 新生児期の成長・発達は環境よりも遺伝の影響が大きい。
  • 乳幼児期の脳神経系の発達は学童期と比べゆるやかである。

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この過去問の解説 (3件)

01

成長とは「身体の量的な増大」、発達とは「機能的な成熟」のことをいいます。

選択肢1. 基本的な運動発達は末から中枢へ向かう。

運動発達は「中枢から抹消」へ向かいます。

乳幼児の運動発達には一定の順序性があり、「頭部から下部へ」「中枢から末梢へ」「全体から部分へ」「両側から片側へ」「粗大から微細へ」という特徴がみられます。
そのため、まず寝返り・はいはい・立つ・歩くといった粗大運動が発達し、その後、つかむ・握るなどの微細運動へと進んでいきます。

選択肢2. 発達の臨界期は身体の各部位によって異なる。


臨界期とは、生後の限られた時期に、言語・感覚・運動などの神経回路が最も効率よく形成・定着する時期のことです。
体の各部位によってその時期は異なります。

この時期を過ぎると、同じ刺激を受けても十分な発達が得られにくくなる特徴があります。

選択肢3. 成長とは身体の機能が質的に変化することである。


「身体の成長」とは、細胞分裂によって体が「量的に増大」し、身長・体重・臓器が大きく変化していくことをいいます。
各臓器や身長・体重など、「形態の量的変化」であり、実際に大きさや重さを測定できる特徴をもちます。

選択肢4. 新生児期の成長・発達は環境よりも遺伝の影響が大きい。


乳幼児期の発達は遺伝的なプログラムに基づいて進み、筋肉・骨格・神経系などの成熟が優先されます。遺伝的な差異によって発育速度や身体的特徴には個人差がみられます。

選択肢5. 乳幼児期の脳神経系の発達は学童期と比べゆるやかである。


脳神経系の発達は乳幼児期に最も活発で、0〜3歳でシナプスが急増し脳重量は成人の約90%に達します。
特に乳児期には、毎秒約100万個という驚異的なペースでシナプスが形成されていきます。2~3歳頃にシナプス数は最大となり、成人の約2倍になります。
その後、使用されないシナプスは「刈り込み」と呼ばれる過程で整理され、効率的な神経回路へと再構築されていきます。

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02

正解は、

発達の臨界期は身体の各部位によって異なる。」と、

新生児期の成長・発達は環境よりも遺伝の影響が大きい。」です。

 

子どもの成長・発達について、正しいものを選択する問題です。

選択肢1. 基本的な運動発達は末から中枢へ向かう。

誤った解答です。

子どもの運動発達は、身体の中枢から末へ向かいます。

頭部から脚部へ、近位から遠位へ、全体から特殊へ、

方向性をもって進みます。

選択肢2. 発達の臨界期は身体の各部位によって異なる。

正しい解答です。

子どもの成長・発達において、

特に影響を受けやすい大切な時期のことを臨界期(敏感期)と呼びます。

臨界期は、発達する身体の各部位によって、

その時期が異なります。

選択肢3. 成長とは身体の機能が質的に変化することである。

誤った解答です。

成長とは、身体の機能が量的に変化することです。

発育と同じ意味で使われることもあります。

選択肢4. 新生児期の成長・発達は環境よりも遺伝の影響が大きい。

正しい解答です。

新生児期の成長・発達は、遺伝により生まれもった、

身体の成長が優先される時期です。

環境の影響が大きくなるのは、乳児期以降です。

 

選択肢5. 乳幼児期の脳神経系の発達は学童期と比べゆるやかである。

誤った解答です。

乳幼児期の脳神経系の発達が、最も著しい時期で、

学童期には、ゆるやかになります。

まとめ

子どもの成長・発達で正しいのは、

発達の臨界期は身体の各部位によって異なる。」と

新生児期の成長・発達は環境よりも遺伝の影響が大きい。」です。

 

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03

正しい選択肢:発達の臨界期は身体の各部位によって異なる/新生児期の成長・発達は環境よりも遺伝の影響が大きい

子どもの成長と発達には一定の法則があります。

まず、発達のスピードや敏感期(臨界期)は脳・視覚・言語など部位によって違います。

また、生まれたばかりの時期は母体内でつくられた設計図どおりに体が伸びる段階であり、環境の影響よりも遺伝の影響が強く表れます。

 

選択肢1. 基本的な運動発達は末から中枢へ向かう。

運動発達の基本は「頭部→体幹→末梢」へ進む中枢から末への順序です。

手先を使う細かな動きは、体幹の保持ができるようになってから発達します。

選択肢2. 発達の臨界期は身体の各部位によって異なる。

視覚は生後数か月、言語は1歳前後が特に敏感期など、部位や機能ごとにピークが異なります

この特徴を利用して早期教育やリハビリが組まれます。

選択肢3. 成長とは身体の機能が質的に変化することである。

質的変化は「発達」の定義です。

成長は身長や体重が量的に増えることを指します。

選択肢4. 新生児期の成長・発達は環境よりも遺伝の影響が大きい。

出生直後は胎内で決まった設計どおりに細胞が増える段階で、遺伝的要因が優位です。

環境要因が色濃く反映されるのは離乳食や運動が始まるもう少し後の時期です。

選択肢5. 乳幼児期の脳神経系の発達は学童期と比べゆるやかである。

脳の神経回路は乳幼児期に急速に枝分かれし、その後学童期にかけて整理されます。

したがってこの記述は誤りです。

まとめ

臨界期は部位ごとに異なるため、発達の遅れを見つけたら時期を逃さず支援します。

新生児期は遺伝の影響が強いものの、環境要因が重要になる時期もすぐに訪れるので、栄養や刺激をバランスよく与えることが大切です。

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