看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問208 (午後 問88)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問208(午後 問88) (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者における感覚器の変化の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 高音域の聴力が保持される。
  • 痛覚の感受性が低下する。
  • 味覚の閾値が低下する。
  • 暗順応が低下する。
  • 嗅覚は保持される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「痛覚の感受性が低下する。」と「暗順応が低下する。」です。

 

高齢者においては、

さまざまな機能が低下しますが、

特に感覚器の加齢変化は、

日常生活に大きな影響を与えます。

 

選択肢1. 高音域の聴力が保持される。

誤った解答です。

加齢に伴う聴力の変化では、

内耳の蝸牛にある有毛細胞が減少することにより、

高音域の聴力が低下します。

選択肢2. 痛覚の感受性が低下する。

正しい解答です。

加齢に伴う痛覚の変化では、

脳の情報処理能力低下や神経細胞の変性などで、

感受性が低下します。

選択肢3. 味覚の閾値が低下する。

誤った解答です。

加齢に伴う味覚の変化では、

味蕾の減少や唾液の減少により、

味を感じにくくなり、味覚の閾値が上昇します。

選択肢4. 暗順応が低下する。

正しい解答です。

加齢に伴う視覚の変化では、

水晶体の褐色化や網膜の感度低下により、

暗順応が低下します。

選択肢5. 嗅覚は保持される。

誤った解答です。

加齢に伴う嗅覚の変化では、

嗅細胞の減少や機能低下で、嗅覚が低下します。

 

まとめ

高齢者における感覚器の変化の特徴で正しいのは、

痛覚の感受性が低下する。」と「暗順応が低下する。」です。

痛覚の感受性が低下することで、熱傷や外傷のリスクが高くなり、

暗順応が低下することで、夜間の転倒リスクが高くなります。

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02

感覚器とは、外部の環境変化を受け取り、その情報を神経系へ伝える器官のことです。
目・耳・鼻・舌・皮膚などがあり、各部位には刺激を受け取る感覚受容細胞が備わっており、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚として認識されます。これらは一般に「五感」と呼ばれます。
また、皮膚以外の感覚器は頭部に存在し、そこで得られる感覚は「特殊感覚」と呼ばれます。

選択肢1. 高音域の聴力が保持される。


一般的に、高音域から「聞こえにくさ」が始まるといわれています。

選択肢2. 痛覚の感受性が低下する。


年齢とともに痛覚の受容器が減少したり、神経伝達機能が低下するため、高齢者は一般的に痛みを感じにくくなります。
自発的な痛みの訴えが乏しくなることで、症状が進行・悪化してから発覚することがあるので、本人の訴えだけに頼らない「客観的な観察」が重要になります。

選択肢3. 味覚の閾値が低下する。


年齢とともに、舌にある味蕾の減少や神経の機能低下によって味覚を感じにくくなります。よって閾値は上昇します。

特に「塩味」を感じる力がもっとも低下するため、塩辛い味付けや高血圧の原因になっていることがあります。

選択肢4. 暗順応が低下する。


年齢とともに「視力の低下」「視野の狭窄」に加え、水晶体の硬化による「調整機能の低下(老眼)」、瞳孔が暗いところで十分に開かなくなること(老人性縮瞳)による「暗順応の低下(暗いところで目が見えにくい)」が起こります。
他にも、水晶体の黄色化や輪郭や色・明るさの違いを認識しにくくなる「コントラスト感度の低下」、涙液の減少による「ドライアイ」などの変化が起こります。

選択肢5. 嗅覚は保持される。


年齢とともに、鼻粘膜の乾燥や嗅細胞の減少、神経機能が低下することによって嗅覚の低下が起こります。

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03

正しい選択肢:痛覚の感受性が低下する/暗順応が低下する
高齢になると神経や受容体の働きが衰え、痛みを感じにくくなったり、暗い場所に目が慣れる速度が遅くなったりします。

これらは加齢による代表的な感覚器の変化です。

選択肢1. 高音域の聴力が保持される。

加齢性難聴ではまず高い音から聞き取りにくくなります。

保持されるわけではありません。

選択肢2. 痛覚の感受性が低下する。

皮膚の神経線維や脊髄‐脳への伝達が鈍り、痛みの閾値が上がります。

けがや疾患の発見が遅れる要因になります。

選択肢3. 味覚の閾値が低下する。

味蕾の数が減り、実際には味を感じにくくなるため閾値は上昇します。

記述は誤りです。

選択肢4. 暗順応が低下する。

網膜の杆体細胞機能や瞳孔反射が衰えることで、暗い環境に慣れるまでの時間が長くなります。

選択肢5. 嗅覚は保持される。

嗅上皮の感覚細胞が減少し、匂いの識別力が低下します。

保持されるとはいえません。

まとめ

高齢者では 痛みがわかりにくい/暗さに適応しにくい と覚えると実務で役立ちます。

聴覚・味覚・嗅覚も多くの場合で低下するため、生活環境の工夫や見守りが必要です。

 

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