看護師 過去問
 第114回
   問222 (午後 問102)  
 問題文
 次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(80歳、女性)は、アパートの1階に1人で暮らしている。半年前に軽度のAlzheimer<アルツハイマー>型認知症(Alzheimer disease)と診断され、抗認知症薬の内服治療を開始した。要支援2の認定を受けている。
Aさんが屋内でぐったりしているのを訪問した近所の人が発見し、救急搬送された。来院時のバイタルサインは、体温36.5℃、呼吸数20/分、脈拍92/分、血圧130/82mmHgで、皮膚に軽度の発汗がみられた。頭痛や吐き気はなかった。看護師がAさんに状況を聞くと、最近は食欲がなく、食べたり飲んだりしていなかったし、昨日は排尿回数も普段より少なかったと話した。
入院3日。Aさんは明日の退院が決まった。看護師が朝食後に抗認知症薬の配薬に行くと、Aさんが「もう薬の時間ですか」と言った。また、自分の病室を間違えることが数回あった。
Aさんが退院後の在宅療養を継続するために、看護師が担当の介護支援専門員へ伝える情報で最も適切なのはどれか。
 Aさん(80歳、女性)は、アパートの1階に1人で暮らしている。半年前に軽度のAlzheimer<アルツハイマー>型認知症(Alzheimer disease)と診断され、抗認知症薬の内服治療を開始した。要支援2の認定を受けている。
Aさんが屋内でぐったりしているのを訪問した近所の人が発見し、救急搬送された。来院時のバイタルサインは、体温36.5℃、呼吸数20/分、脈拍92/分、血圧130/82mmHgで、皮膚に軽度の発汗がみられた。頭痛や吐き気はなかった。看護師がAさんに状況を聞くと、最近は食欲がなく、食べたり飲んだりしていなかったし、昨日は排尿回数も普段より少なかったと話した。
入院3日。Aさんは明日の退院が決まった。看護師が朝食後に抗認知症薬の配薬に行くと、Aさんが「もう薬の時間ですか」と言った。また、自分の病室を間違えることが数回あった。
Aさんが退院後の在宅療養を継続するために、看護師が担当の介護支援専門員へ伝える情報で最も適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問222(午後 問102) (訂正依頼・報告はこちら)
 次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(80歳、女性)は、アパートの1階に1人で暮らしている。半年前に軽度のAlzheimer<アルツハイマー>型認知症(Alzheimer disease)と診断され、抗認知症薬の内服治療を開始した。要支援2の認定を受けている。
Aさんが屋内でぐったりしているのを訪問した近所の人が発見し、救急搬送された。来院時のバイタルサインは、体温36.5℃、呼吸数20/分、脈拍92/分、血圧130/82mmHgで、皮膚に軽度の発汗がみられた。頭痛や吐き気はなかった。看護師がAさんに状況を聞くと、最近は食欲がなく、食べたり飲んだりしていなかったし、昨日は排尿回数も普段より少なかったと話した。
入院3日。Aさんは明日の退院が決まった。看護師が朝食後に抗認知症薬の配薬に行くと、Aさんが「もう薬の時間ですか」と言った。また、自分の病室を間違えることが数回あった。
Aさんが退院後の在宅療養を継続するために、看護師が担当の介護支援専門員へ伝える情報で最も適切なのはどれか。
   Aさん(80歳、女性)は、アパートの1階に1人で暮らしている。半年前に軽度のAlzheimer<アルツハイマー>型認知症(Alzheimer disease)と診断され、抗認知症薬の内服治療を開始した。要支援2の認定を受けている。
Aさんが屋内でぐったりしているのを訪問した近所の人が発見し、救急搬送された。来院時のバイタルサインは、体温36.5℃、呼吸数20/分、脈拍92/分、血圧130/82mmHgで、皮膚に軽度の発汗がみられた。頭痛や吐き気はなかった。看護師がAさんに状況を聞くと、最近は食欲がなく、食べたり飲んだりしていなかったし、昨日は排尿回数も普段より少なかったと話した。
入院3日。Aさんは明日の退院が決まった。看護師が朝食後に抗認知症薬の配薬に行くと、Aさんが「もう薬の時間ですか」と言った。また、自分の病室を間違えることが数回あった。
Aさんが退院後の在宅療養を継続するために、看護師が担当の介護支援専門員へ伝える情報で最も適切なのはどれか。
-   歩行状態
-   食事の摂取量
-   入院中の治療内容
-   認知機能障害の出現状況
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「認知機能障害の出現状況」です。
高齢者にとって、入院などの急激な環境変化は、
認知機能低下を進行させる引き金になることがあります。
入院中の認知機能障害の出現状況は、
在宅療養を支援する介護支援専門員にとって、
サービス調整を図るうえで重要な情報となります。
誤った解答です。
Aさんは、入院中も見守りで歩行できており、
最も適切な情報とはいえません。
誤った解答です。
Aさんは、食欲が回復し、食事摂取できるようになっており、
最も適切な情報とはいえません。
誤った解答です。
入院中の治療内容については、
提供が必要な情報ではありますが、
医師からの説明が好ましく、
現段階では最も適切な情報とはいえません。
正しい解答です。
Aさんは、看護師の配薬に「もう薬の時間ですか」と発言し、
自分の病室を間違えることが数回みられています。
見当識障害や記憶障害の進行が疑われ、
介護支援専門員に提供する情報として最も適切です。
看護師が担当の介護支援専門員へ伝える情報で最も適切なのは、
「認知機能障害の出現状況」です。
Aさんには、認知機能障害が進行していることを示唆する情報があります。
退院後の在宅療養を生活するために、
介護支援専門員と情報を共有し、
Aさんが安心して安全に生活できるよう調整を図る必要があります。
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02
結論:認知機能障害の出現状況
退院後の在宅生活を安全に続けるうえで、薬の飲み忘れや場所の取り違えといった認知機能の変化は転倒・服薬ミス・徘徊など多くのリスクにつながります。
介護支援専門員はケアプランを作る際、この情報をもとに見守り体制や服薬支援サービスの導入を検討できます。
歩行のふらつきは重要ですが、要支援2で通所リハなど既存サービスがある可能性が高く、まずは認知症に伴う新しいリスク管理を優先します。
栄養状態の把握も大切ですが、食事は訪問介護や配食サービスで比較的調整しやすいため、今回の急性期変化としては認知機能ほど緊急性は高くありません。
医師から退院時サマリーで共有されるため、看護師が重ねて最優先で伝える情報とは言えません。
薬の時間をすぐ忘れる、病室を間違える――こうした新たな見当識障害は在宅生活へ直結する課題です。
服薬カレンダーや服薬支援ロボの導入、訪問看護の追加などケアマネが具体策を立てるために最も必要な情報です。
認知症高齢者の退院支援では、急性期入院で進んだ認知機能低下の把握が最優先。
これにより「服薬管理」「見守り強化」「環境調整」など、帰宅直後から必要なサービスを漏れなく手配できます。
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