看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問113 (母性看護学 問9)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問113(母性看護学 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

<問112〜問114は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問112はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(24歳、初妊婦、事務職)は妊娠8週であり、両親と3人で暮らしている。パートナー(24歳、大学院2年生)は就職が決まっており、Aさんと結婚する予定である。
Aさんは「特に朝の気持ち悪さがつらくて、あまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話す。妊娠経過は順調である。

Aさんは「妊娠することは考えていなかったので、自分の体にどんなことが起こるのか想像もつきません」と話した。看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。
Aさんに説明する内容で適切なのはどれか。

  • 便秘
  • 尿漏れ
  • 腰背部痛
  • 下肢のけいれん

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この過去問の解説 (2件)

01

妊娠8週は妊娠初期(妊娠4〜11週)で、次は妊娠12〜15週頃の妊婦健診となります。この時期は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌増加や食事量の低下により腸管運動が抑制されるので、妊娠初期から便秘を生じやすいことを説明します。

選択肢1. 便秘

正しい解答です。

妊娠初期から黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用で腸管運動が低下し、つわりによる食事量・水分量の減少も重なって便秘を生じやすいです。次の健診までに起こりやすい変化として適切です。

選択肢2. 尿漏れ

誤りの解答です。

尿漏れ(腹圧性尿失禁)は、妊娠中期〜後期にかけて増大した子宮が膀胱を圧迫したり、骨盤底筋群が緩むことで生じます。妊娠初期の予防・予測指導としては時期が早いです。

選択肢3. 腰背部痛

誤りの解答です。

腰背部痛は、妊娠中期〜後期に子宮が大きくなり身体の重心が前方へ移動することや、関節を緩めるホルモン(リラキシン)の影響で起こります。妊娠初期に生じる変化としては時期が合わないです。

選択肢4. 下肢のけいれん

誤りの解答です。

こむら返りは、子宮大化による下肢血管の圧迫や電解質(カルシウム等)代謝の変化、疲労が原因で、妊娠中期〜後期に多く出現します。妊娠初期の指導としては適切ではありません。

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02

この問題では、妊娠による体の変化に関する知識が問われています。

妊娠することによってホルモンの動態が変化します。

さらに子宮が増大することによって妊婦の体には様々な変化が起こりやすくなります。

妊娠週数によって、妊婦に適切な説明をする能力が求められています。

 

選択肢1. 便秘

妊娠すると、主にプロゲステロンが多く分泌されます。

このホルモンの影響によって腸の蠕動運動が抑制され便秘になりやすくなります。よってこの説明は適切であると言えます。

選択肢2. 尿漏れ

胎児の成長に伴って子宮が大きくなります。

大きくなった子宮が、妊婦の膀胱を圧迫することによって尿漏れを起こす場合があります。

妊娠後期の妊婦に対する説明であれば適切です。

しかしAさんは現在妊娠8週であり、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化としての説明としては適切であるとはいえません。

選択肢3. 腰背部痛

子宮が大きくなることに伴って、重心が前方に移動します。

さらに骨盤を弛緩させるために「リラキシン」というホルモンの分泌によって、妊婦は腰背部痛を訴えることが多くなります。

しかしAさんの妊娠週数に応じた説明であるとは言えません。

選択肢4. 下肢のけいれん

「下肢のけいれん」は妊婦のマイナートラブルのひとつです。

しかしAさんの妊娠週数に応じた説明であるとは言えません。

まとめ

「次の妊婦健康診査までに」という設問もポイントです。

妊婦健康診査の一般的な間隔は、

妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週から35週までは2週間に1回、妊娠36週以降は1週間に1回が目安とされています。

よってAさんの次回の妊婦健康診査は妊娠12週頃であると推定されます。

 

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