看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問112 (母性看護学 問8)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問112(母性看護学 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(24歳、初妊婦、事務職)は妊娠8週であり、両親と3人で暮らしている。パートナー(24歳、大学院2年生)は就職が決まっており、Aさんと結婚する予定である。
Aさんは「特に朝の気持ち悪さがつらくて、あまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話す。妊娠経過は順調である。

Aさんへの食事指導で適切なのはどれか。
  • 「食事は温めましょう」
  • 「空腹の状態にしましょう」
  • 「食べたいときに食べましょう」
  • 「赤ちゃんのために栄養を考えて食べましょう」

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この過去問の解説 (2件)

01

Aさんは妊娠8週で悪阻があり、早朝の空腹時やご飯の炊ける匂いによる吐き気・食欲不振がみられます。脱水や体重減少を防ぐため、栄養のバランスよりも水分の確保と摂取しやすいものを優先します。悪阻は妊娠5週頃から始まり、12〜16週頃(妊娠4か月頃)に落ち着くことが多いです。

選択肢1. 「食事は温めましょう」

誤りの解答です。

温かい料理は湯気とにおいが立ちやすく、吐き気を増悪させます。悪阻の時期は、冷たい料理や、さっぱりしたもののほうが摂取しやすいです。

選択肢2. 「空腹の状態にしましょう」

誤りの解答です。

空腹時は低血糖になりやすく、かえって嘔気が強まることもあります。手軽に食べられるものを少しずつ摂取することが効果的です。

選択肢3. 「食べたいときに食べましょう」

正しい解答です。

悪阻の時期は決まった時間に無理に食べる必要はありません。食べられるタイミングで、食べられるものを少しずつ分割して摂取するようにします。

選択肢4. 「赤ちゃんのために栄養を考えて食べましょう」

誤りの解答です。

妊娠初期の胎児は卵黄嚢から栄養を得ているため、母体の栄養制限による影響は少ないです。無理に栄養バランスを意識させると精神的負担になります。まずは水分の補給と食べられるものを摂取するようにします。

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02

Aさんは妊娠8週であるという情報から、「つわり(悪阻)」であることが考えられます。

つわり(悪阻)は原因ははっきりとは分かっていません。

吐き気や食欲不振等の症状があります。

つわり(悪阻)の場合の食事指導について理解しておきましょう。

 

 

選択肢1. 「食事は温めましょう」

妊娠中の栄養摂取は胎児の発育に影響があると言われています。

しかし妊娠初期に胎児が必要としてる栄養源(カロリーは通常+50Kcal程度)はそれほど多くありません。

Aさんが、温めた食事が食べやすいのであれば、この食事指導は適切だと言えますが、

温めた食事は湯気が立ち上り、匂いが発生します。

「ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」との情報があります。

よって、現時点では最適な食事指導であるとは言えません。

 

選択肢2. 「空腹の状態にしましょう」

空腹の状態が持続すると血糖値が低下することで、胃酸が貯留しやすくなり、吐き気が強くなる可能性があります。

小さなおにぎりやパン、クラッカーなど少量ずつ頻回に食べることができる食材を常に携帯しておくと安心です。

 

選択肢3. 「食べたいときに食べましょう」

つわり(悪阻)で食事がとれない妊婦には、食べられる時間に食べられる量、食べられる食品を摂取するように食事指導を行うことが推奨されています。

「食べたいときに食べましょう」という食事指導は、つわり(悪阻)のある妊婦に対して適切なものであると言えます。

選択肢4. 「赤ちゃんのために栄養を考えて食べましょう」

食べたいけれど食べられない妊婦に対して「赤ちゃんのために」という食事指導は、妊婦の心理的負担につながります。

つわり(悪阻)が落ち着く頃(妊娠12~15週)から、栄養面については配慮すれば良いことを伝える事が適切であると言えます。

まとめ

つわり(悪阻)のある妊婦の割合は8割程度と言われています。

症状は軽微なものから、点滴等の治療を要する重症のものまで幅広く個人差が大きいために、周囲からの理解を得にくい状況もあります。

妊婦の社会的背景や家族からのサポートも含めたアセスメントと食事指導が重要です。

妊婦の栄養状態が正常から逸脱していないか、妊婦により沿った支援が求められています。

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