看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問218 (成人看護学 問38)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問218(成人看護学 問38) (訂正依頼・報告はこちら)

<問217〜問219は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問217はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(21歳、女性、大学生)は半年ほど前から疲れやすさを自覚していた。その後、安静時にも息切れと動悸が出現するようになり、1か月前から所属するテニスサークルを休んでいる。数日前からは手が震えるようになり、学業にも支障が出てきた。頻繁に汗が出ると自覚しており、母親から「首が腫れている」と指摘され受診した。
受診時は、身長160cm、体重44kgで半年前から6kg減少している。体温37.5℃、呼吸数22/分、脈拍132/分、血圧152/70mmHgであった。

AさんはBasedow〈バセドウ〉病(Basedow disease)と診断され抗甲状腺薬での治療が開始された。Aさんには、疾患を正しく理解し、定期受診や内服の自己管理が行えるよう指導が行われた。Aさんは「薬が必要だと分かったけれど、副作用が怖い」と訴えている。
早めの受診が必要な副作用(有害事象)はどれか。

  • 口渇
  • 脱毛
  • 発熱
  • 皮膚の搔痒感

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この過去問の解説 (1件)

01

適切なのは、発熱です。

Aさんはバセドウ病に対して、抗甲状腺薬で治療を始めています。抗甲状腺薬では、まれですが重大な副作用として、白血球の一種が大きく減る無顆粒球症が起こることがあります。無顆粒球症では、感染とたたかう力が弱くなり、発熱やのどの痛みなどが出ることがあります。そのため、発熱がある場合は早めの受診が必要です。

選択肢1. 口渇

口渇は、抗甲状腺薬で特に早めの受診が必要となる代表的な副作用ではありません。

口の渇きは、飲水量や発汗、緊張、ほかの薬などでも起こることがあります。Aさんは発汗が多い状態でもあるため、口渇だけで抗甲状腺薬の重大な副作用とは判断しにくいです。

選択肢2. 脱毛

脱毛は、早めの受診が必要な重大な副作用として最も注意すべき症状ではありません。

甲状腺ホルモンの異常そのものでも、髪が抜けやすくなることがあります。脱毛が続く場合は相談が必要ですが、この問題で特に注意する副作用は、無顆粒球症を疑う症状です。

選択肢3. 発熱

発熱は、早めの受診が必要な副作用です。

抗甲状腺薬では、まれに無顆粒球症が起こることがあります。無顆粒球症になると、感染から体を守る力が弱くなります。

その初期症状として、発熱、のどの痛み、強いだるさなどがみられることがあります。放置すると重い感染症につながるおそれがあるため、抗甲状腺薬を内服中に発熱がある場合は、早めに医療機関を受診する必要があります。

選択肢4. 皮膚の搔痒感

皮膚の搔痒感は、抗甲状腺薬でみられることがある副作用です。

かゆみや発疹は薬の副作用として起こることがありますが、この選択肢の中で最も早めの受診が必要な重大な副作用を疑う症状は、発熱です。特に発熱は、無顆粒球症のサインとして重要です。

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