看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問219 (成人看護学 問39)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問219(成人看護学 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

<問217〜問219は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問217はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(21歳、女性、大学生)は半年ほど前から疲れやすさを自覚していた。その後、安静時にも息切れと動悸が出現するようになり、1か月前から所属するテニスサークルを休んでいる。数日前からは手が震えるようになり、学業にも支障が出てきた。頻繁に汗が出ると自覚しており、母親から「首が腫れている」と指摘され受診した。
受診時は、身長160cm、体重44kgで半年前から6kg減少している。体温37.5℃、呼吸数22/分、脈拍132/分、血圧152/70mmHgであった。

2週後の外来受診でAさんは「Basedow〈バセドウ〉病(Basedow disease)を知るほど怖くなってきた。眼が出ることもあるって。最近、足がつることが多くてテニスもできていない。就職が決まったけど働くことができるのかしら。将来、結婚したり妊娠したりできるのかも心配」と思いを訴えた。
看護師の返答で適切なのはどれか。

  • 「自宅療養が必要です」
  • 「眼が出ることはありません」
  • 「妊娠、出産は避けてください」
  • 「症状が落ちつけば運動できます」

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、症状が落ちつけば運動できますです。

Aさんはバセドウ病と診断され、不安が強くなっています。バセドウ病は、甲状腺ホルモンが多く出すぎる病気です。動悸、息切れ、手の震え、汗が多い、体重減少などが起こります。治療によって甲状腺の働きが落ちつけば、日常生活や運動を再開できる場合があります。

選択肢1. 「自宅療養が必要です」

これは誤りです。

バセドウ病では、症状が強い時期には無理をしないことが大切です。しかし、必ず自宅療養が必要というわけではありません。

Aさんは外来で経過をみている状態です。医師の治療を受けながら、症状や検査値に合わせて生活を調整していきます。そのため、看護師が一律に「自宅療養が必要です」と伝えるのは適切ではありません。

選択肢2. 「眼が出ることはありません」

これは誤りです。

バセドウ病では、眼が前に出て見える、まぶたが腫れる、眼が乾く、物が二重に見えるなどの眼の症状が出ることがあります。

ただし、すべての人に強い眼の症状が出るわけではありません。不安をやわらげるには、「絶対にありません」と否定するのではなく、症状が出ることもあるため、気になる変化があれば早めに相談するよう説明することが大切です。

選択肢3. 「妊娠、出産は避けてください」

これは誤りです。

バセドウ病があるからといって、妊娠や出産を必ず避ける必要はありません。

ただし、妊娠を考える場合は、甲状腺ホルモンの状態を安定させることが大切です。また、妊娠中に使える薬や量は医師が慎重に調整します。Aさんには、将来の妊娠や出産について、主治医に相談しながら準備できることを伝えるのが適切です。

選択肢4. 「症状が落ちつけば運動できます」

これは正しいです。

バセドウ病では、甲状腺ホルモンが多い時期に脈が速くなり、動悸や息切れ、疲れやすさが出やすくなります。そのため、症状が強いときに運動を無理に行うのは負担になります。

しかし、治療で甲状腺の働きが落ちつき、動悸や息切れなどが改善すれば、医師に確認しながら運動を再開できます。

Aさんはテニスができないことを心配しているため、治療により症状が落ちつけば運動できる可能性があると伝えることは、不安をやわらげる返答になります。

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