看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問240 (看護の統合と実践 問16)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問240(看護の統合と実践 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

<問238〜問240は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
問238はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

大型の台風が直撃するという予報を受けて、午前9時、病院では災害対策本部が立ち上がった。
また、病院の所在する市から避難所への看護師派遣の要請を受け、対応することになった。

土砂災害の発生によって家屋の復旧が遅れており、今後さらに避難生活が必要になることが避難者に説明された。避難所を開設してから5日が経過しており、避難者の間で、家に戻れない不安と慣れない避難生活のストレスから、配食や洗濯場の順番を理由に口論が起こっていた。その日の午後、Dさん(72歳、男性)が「何度言ったらわかるんだ」と大声を出していた。避難所の看護師が近づくと、Dさんの表情がこわばっており苛立っているのが分かった。
このときの看護師のDさんへの対応で適切なのはどれか。

  • 複数人で静かな環境に案内する。
  • 大きな声で落ち着くように注意する。
  • 背後からゆっくりとタッチングを行う。
  • 他の人も我慢しているのでDさんも我慢するよう説明する。

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この過去問の解説 (1件)

01

適切なのは、「複数人で静かな環境に案内する。」です。

Dさんは避難生活が長引く不安やストレスから、強くいら立っています。大声を出している人に対応するときは、本人や周囲の人の安全を守りながら、刺激の少ない場所へ移動してもらうことが大切です。看護師が1人で対応するのではなく、複数人で安全を確保し、静かな環境で話を聞く対応が適しています。

選択肢1. 複数人で静かな環境に案内する。

これは適切です。

Dさんは大声を出しており、表情もこわばっています。このようなときは、周囲の騒がしさや人の目が刺激になり、さらに興奮が強くなることがあります。

静かな場所へ案内することで、Dさんが落ち着きやすくなります。また、看護師が1人で対応すると危険な場合もあるため、複数人で安全を確保しながら関わることが大切です。

選択肢2. 大きな声で落ち着くように注意する。

これは適切ではありません。

大きな声で注意すると、Dさんは責められているように感じ、さらに怒りが強くなるおそれがあります。

興奮している人には、落ち着いた声で、短く分かりやすく話しかけることが大切です。相手と同じように大きな声を出す対応は避けます。

選択肢3. 背後からゆっくりとタッチングを行う。

これは適切ではありません。

背後から触れられると、Dさんは驚いたり、危険を感じたりする可能性があります。特にいら立っている状態では、急に触れられることで反射的に強い反応が出ることがあります。

声をかけるときは、相手から見える位置で、距離を保ちながら関わることが大切です。

選択肢4. 他の人も我慢しているのでDさんも我慢するよう説明する。

これは適切ではありません。

「他の人も我慢している」と伝えると、Dさんのつらさを否定されたように感じる可能性があります。避難生活では、誰もが不安やストレスを抱えていますが、まずはDさんの気持ちを受け止めることが必要です。

我慢を求めるのではなく、何に困っているのかを聞き、解決できる方法を一緒に考えることが大切です。

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