看護師 過去問
第113回(2024年2月)
問84 (午前 問84)

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問題

看護師試験 第113回(2024年2月) 問84(午前 問84) (訂正依頼・報告はこちら)

敗血症性ショック(septic shock)について正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 血圧は上昇する。
  • 血中の乳酸濃度は低下する。
  • エンドトキシンが原因である。
  • 最重症の臨床像は多臓器不全である。
  • コールドショック(cold shock)からウォームショック(warm shock)に移行する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「エンドトキシンが原因である」と「最重症の臨床像は多臓器不全である」です。

 

選択肢1. 血圧は上昇する。

敗血症性ショックでは、血管が拡張し、血圧が低下するのが特徴です。

上昇ではなく低下するため、この選択肢は誤りです。

 

選択肢2. 血中の乳酸濃度は低下する。

血中の乳酸濃度は、臓器への血流が不足することで代謝異常が生じ、上昇します。

 

選択肢3. エンドトキシンが原因である。

敗血症性ショックは、エンドトキシン(主にグラム陰性菌が産生する内毒素)などの病原体によって引き起こされることが多いです。

これにより、全身の炎症反応が引き起こされ、血管の拡張や血液の循環異常が生じます。

 

選択肢4. 最重症の臨床像は多臓器不全である。

敗血症性ショックが進行すると、血圧が下がり、臓器への血流が不足するため、多臓器不全(MOF)が発生します。

これは、敗血症性ショックの最も重篤な状態で、治療が行われなければ致死的となります。

 

選択肢5. コールドショック(cold shock)からウォームショック(warm shock)に移行する。

敗血症性ショックの初期段階では、ウォームショック(血管拡張による皮膚温上昇)が見られ、その後、コールドショック(血流が悪くなり皮膚が冷たくなる状態)に移行します。

 

まとめ

敗血症性ショックでは、エンドトキシンなどによる全身性の炎症反応が引き金となり、最重症例では多臓器不全が発生します。

また、血圧は低下し、血中乳酸濃度が上昇し、初期にはウォームショックからコールドショックに移行するのが典型的です。

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02

適切なのは、エンドトキシンが原因である最重症の臨床像は多臓器不全であるです。

敗血症性ショックは、感染症をきっかけに全身の炎症反応が強く起こり、血液の流れや臓器の働きが大きく乱れる状態です。敗血症は感染によって命に関わる臓器障害が起こる状態で、敗血症性ショックでは、循環や代謝の異常がさらに強くなります。血清乳酸値の上昇も診断上重要です。

選択肢1. 血圧は上昇する。

これは適切ではありません。

敗血症性ショックでは、血管が広がったり、血管から水分が漏れやすくなったりして、全身に十分な血液を送れなくなります。

そのため、血圧は上昇するのではなく、低下します。ショックとは、体に必要な血液や酸素が十分に届きにくくなる危険な状態です。

選択肢2. 血中の乳酸濃度は低下する。

これは適切ではありません。

敗血症性ショックでは、全身の臓器や組織に酸素が十分に届きにくくなります。その結果、体の中で乳酸が増えやすくなります。

そのため、血中の乳酸濃度は低下するのではなく、上昇します。敗血症性ショックでは、血清乳酸値の上昇が重要な所見とされています。

選択肢3. エンドトキシンが原因である。

これは適切です。

エンドトキシンは、主にグラム陰性菌という細菌の成分に含まれる毒素です。このエンドトキシンが体の中で強い炎症反応を引き起こし、血管の障害や血管の広がりを起こすことがあります。

その結果、血圧が下がり、臓器に十分な血液が届かなくなります。日本救急医学会の用語解説でも、エンドトキシンによってショックや多臓器不全が生じることが説明されています。

ただし、敗血症性ショックの原因はエンドトキシンだけではありません。さまざまな感染症や炎症を起こす物質が関係します。この選択肢では、敗血症性ショックの代表的な原因としてエンドトキシンを押さえます。

選択肢4. 最重症の臨床像は多臓器不全である。

これは適切です。

敗血症性ショックが進むと、血液の流れが悪くなり、臓器に酸素や栄養が届きにくくなります。

その結果、腎臓、肺、肝臓、心臓、脳など、複数の臓器がうまく働かなくなることがあります。これを多臓器不全といいます。

敗血症は、感染によって重い臓器障害が起こる状態です。さらに敗血症性ショックになると、死亡の危険が高くなるため、多臓器不全は最も重い状態として重要です。

選択肢5. コールドショック(cold shock)からウォームショック(warm shock)に移行する。

これは適切ではありません。

敗血症性ショックでは、初期には血管が広がるため、皮膚が温かく感じられることがあります。これをウォームショックといいます。

その後、状態が悪化して血液の流れがさらに悪くなると、皮膚が冷たくなり、脈が弱くなるコールドショックに進むことがあります。

そのため、一般的な流れは「ウォームショックからコールドショック」です。この選択肢は順番が逆です。

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03

敗血症性ショック(septic shock)について正しいのは、

「エンドトキシンが原因である」「最重症の臨床像は多臓器不全である」ことです。

選択肢1. 血圧は上昇する。

不正解です。

敗血症性ショックでは、血圧低下が起こります。

選択肢2. 血中の乳酸濃度は低下する。

不正解です。

敗血症性ショックでは、血中の乳酸濃度が上昇します。

敗血症性ショックの特徴なので、よく覚えておきましょう。

選択肢3. エンドトキシンが原因である。

正解です。

敗血症性ショックは、エンドトキシンなどが原因になります。

原因菌としては、ブドウ球菌グラム陰性桿菌の毒素(緑膿菌)が多いです。

選択肢4. 最重症の臨床像は多臓器不全である。

正解です。

敗血症性ショックでは、急性循環不全や代謝異常などにより多臓器不全が生じます。

選択肢5. コールドショック(cold shock)からウォームショック(warm shock)に移行する。

不正解です。

敗血症性ショックでは、まずウォームショックが起こります。

ウォームショックでは心拍出量が増加し、末梢血管が拡張します。

その後コールドショックに移行します。

まとめ

敗血症性ショックでは、

・急性循環不全

・細胞障害

・代謝異常

が起こります。

生命の危機に瀕している状態であり、迅速な処置が必要です。

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