看護師 過去問
第113回(2024年2月)
問88 (午前 問88)
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問題
看護師試験 第113回(2024年2月) 問88(午前 問88) (訂正依頼・報告はこちら)
- 浮腫
- 異常行動
- くも状血管腫
- 羽ばたき振戦
- メドゥーサの頭
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この過去問の解説 (3件)
01
適切なのは、異常行動と羽ばたき振戦です。
肝性脳症は、肝硬変などで肝臓の働きが悪くなり、アンモニアなどの物質を十分に処理できなくなることで起こります。その結果、脳の働きに影響が出て、意識の変化、異常行動、羽ばたき振戦などがみられます。肝性脳症では、羽ばたき振戦や意識障害、異常行動などをもとに診断されます。
これは適切ではありません。
浮腫は、体に余分な水分がたまって、足などがむくむ状態です。
肝硬変では、血液中のたんぱく質が少なくなったり、血液の流れが悪くなったりして、浮腫が起こることがあります。
しかし、これは肝硬変でみられる症状であり、肝性脳症そのものによって起こる代表的な症状ではありません。
これは適切です。
肝性脳症では、脳の働きが悪くなるため、いつもと違う行動がみられることがあります。
たとえば、ぼんやりする、場所や時間が分かりにくくなる、落ち着きがなくなる、普段しないような行動をとる、などです。
肝性脳症では、初期から人格や行動の変化がみられることがあり、進むと意識障害も起こります。
これは適切ではありません。
くも状血管腫は、皮膚に赤い点を中心として、細い血管がくもの足のように広がって見えるものです。
肝硬変でみられることがありますが、これは主に肝臓でホルモンの処理がうまくできなくなることなどに関係します。
そのため、肝性脳症で生じる症状としては、異常行動や羽ばたき振戦の方が直接関係します。
これは適切です。
羽ばたき振戦は、腕を前に伸ばしたときに、手が鳥の羽ばたきのようにパタパタと動く状態です。
肝性脳症では、脳の働きが乱れることで、このような手の動きがみられることがあります。肝機能障害が原因で起こることが多く、肝性脳症の早期にみられる典型的な症状とされています。
これは適切ではありません。
メドゥーサの頭は、おへその周りの血管が太く浮き出て見える状態です。
肝硬変で門脈という血管の圧が高くなると、血液が別の道を通ろうとして、お腹の表面の血管が目立つことがあります。
これは肝硬変や門脈圧亢進に関係する所見ですが、肝性脳症そのものの症状ではありません。
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02
肝硬変(cirrhosis)による肝性脳症(hepatic encephalopathy)で生じるのは、
「異常行動」と「羽ばたき振戦」です。
不正解です。
肝機能の低下によって浮腫が起こりますが、肝性脳症の症状ではありません。
正解です。
肝性脳症では、意識障害が起こることで異常行動が生じます。
これは肝性昏睡の一部であり、睡眠障害や指南障害、嗜眠状態を経て昏睡に陥ります。
不正解です。
くも状血管腫は、肝硬変による代謝障害が原因で生じます。
正解です。
羽ばたき振戦は陰性ミオクローヌスと呼ばれます。
陰性ミオクローヌスでは、手首を背屈させて手を伸ばすと不定期に脱力します。
その際に一定の姿勢を保持しようとすることで、手首や上肢が振戦するものです。
不正解です。
メドゥーサの頭は肝硬変の症状として表れます。
腹壁静脈が怒張し、腹部の表面に拡張した静脈が見られます。
肝性脳症では、精神神経症状が表れます。
精神症状は昏睡度Ⅰ~Ⅴに分類されています。
Ⅰ:多幸気分、だらしないなど
Ⅱ:指南障害、羽ばたき振戦など
Ⅲ:嗜眠状態、羽ばたき振戦、外的刺激で開眼するが、指示には従えないことがあるなど
Ⅳ:昏睡、痛み刺激には払いのけたり顔をしかめたりするなど
Ⅴ:深昏睡
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03
正解は「異常行動」
「羽ばたき振戦」です。
浮腫は肝硬変の症状としてよく見られますが、肝性脳症の直接的な症状ではありません。
浮腫は、アルブミンの減少や門脈圧亢進によって引き起こされます。
異常行動は、肝性脳症の典型的な症状です。
アンモニアや他の代謝産物が脳に影響を与え、意識障害や行動異常が現れます。
混乱、無気力、睡眠障害、さらには昏睡に至ることもあります。
くも状血管腫は肝硬変に関連する皮膚症状で、皮膚表面に拡張した血管が見られますが、肝性脳症の症状ではありません。
羽ばたき振戦(アステリクシス)は、肝性脳症の代表的な神経症状の一つです。
手を伸ばした際に手首が不規則に震える、羽ばたきのような動きをするのが特徴です。
メドゥーサの頭(カピュット・メドゥーサ)は、肝硬変による門脈圧亢進の結果、腹部表面に現れる拡張した静脈ですが、肝性脳症の症状ではありません。
肝性脳症では、アンモニアの蓄積などにより脳機能が低下し、異常行動や羽ばたき振戦が生じます。
他の症状(浮腫、くも状血管腫、メドゥーサの頭)は肝硬変に関連していますが、肝性脳症の症状ではありません。
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