看護師 過去問
第113回(2024年2月)
問98 (午前 問98)

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問題

看護師試験 第113回(2024年2月) 問98(午前 問98) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(72歳、女性)は、1人で暮らしている。小学校の教員を定年退職後、書道教室に月2回、体操教室に月1回通っている。20年前に高血圧症(hypertension)と診断され、月に1回かかりつけの病院を受診し、内服治療をしている。6か月前から、Aさんは病院の受診日を間違えたり、書道教室の日時を忘れることがあり、かかりつけの医師に相談した。Aさんは認知症専門医を紹介され、Mini−Mental State Examination <MMSE>18点で、軽度のAlzheimer(アルツハイマー)型認知症(Alzheimer disease)と診断された。
診断から2か月後、かかりつけの病院の看護師にAさんは「50年以上住んでいるこの土地で、できるだけ他人の迷惑にならず生活を続けたいと思って貯金もしてきました。私は軽い認知症(dementia)だと言われたのですが、これからも自分でお金の管理ができるか心配です。どうしたらよいのでしょうか。私が使えるサービスがあれば知りたいです」と話した。
Aさんが利用できるのはどれか。
  • 生活保護制度
  • 地域生活支援事業
  • 後期高齢者医療制度
  • 日常生活自立支援事業

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この過去問の解説 (3件)

01

適切なのは、日常生活自立支援事業です。

Aさんは軽度のAlzheimer型認知症と診断され、これからも住み慣れた地域で生活したいと考えています。また、自分でお金の管理ができるか心配しています。日常生活自立支援事業は、認知症などで判断能力に不安がある人が、地域で安心して暮らせるように、福祉サービスの利用手続きや日常的な金銭管理などを支援する制度です。厚生労働省も、認知症高齢者など判断能力が不十分な人が地域で自立した生活を送れるよう、契約に基づき福祉サービスの利用援助などを行う事業と説明しています。

選択肢1. 生活保護制度

これは適切ではありません。

生活保護制度は、収入や資産が少なく、生活に困っている人に対して、最低限度の生活を保障する制度です。

Aさんは「生活費が足りない」と相談しているのではありません。むしろ「生活を続けたいと思って貯金もしてきました」と話しています。

この場面での困りごとは、生活費の不足ではなく、認知症によってお金の管理が心配になっていることです。そのため、生活保護制度は最も合いません。

選択肢2. 地域生活支援事業

これは適切ではありません。

地域生活支援事業は、障害のある人などが地域で生活しやすくなるように、市町村などが行う支援です。相談支援、移動支援、意思疎通支援などが含まれます。

ただし、Aさんが相談している内容は、障害福祉サービス全般の利用ではなく、日常的なお金の管理や生活上の手続きへの不安です。

 

選択肢3. 後期高齢者医療制度

これは適切ではありません。

後期高齢者医療制度は、主に75歳以上の人が加入する医療保険制度です。病院を受診したときの医療費負担などに関係します。

Aさんは72歳であり、通常は後期高齢者医療制度の対象年齢ではありません。また、この制度は医療費に関する制度であり、日常的な金銭管理を支援する制度ではありません。

Aさんの「お金の管理が心配」という相談内容には合いません。

選択肢4. 日常生活自立支援事業

これは適切です。

日常生活自立支援事業は、認知症、知的障害、精神障害などにより、判断能力に不安がある人が、地域で自立した生活を続けられるように支援する制度です。

支援内容には、福祉サービスの利用援助日常的な金銭管理通帳や書類などの預かりなどがあります。厚生労働省の説明でも、日常生活費の管理として、預金の払い戻し、預金の預け入れなどの手続き支援が含まれています。

Aさんは軽度の認知症で、今後のお金の管理を心配しています。また、住み慣れた地域で生活を続けたいという希望があります。そのため、Aさんが利用できる制度として、日常生活自立支援事業が最も適切です。

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02

Aさんが利用できるのは、「日常生活自立支援事業」です。

日常生活自立支援事業では、利用者の自立を支援します。

選択肢1. 生活保護制度

不正解です。

生活保護制度は最低限度の生活を営めるように、不足する分の扶助を行うものです。

国が75%、地方自治体が25%の割合で経費を負担しています。

選択肢2. 地域生活支援事業

不正解です。

地域生活支援事業では、障害のある人の支援や日常生活用具の給付などを行います。

選択肢3. 後期高齢者医療制度

不正解です。

後期高齢者医療制度では、後期高齢者の医療費負担は原則1割、一定以上の所得がある後期高齢者の医療費負担は3割と定められています。

選択肢4. 日常生活自立支援事業

正解です。

日常生活自立支援事業は認知症などで判断能力が不十分な人に対して、福祉サービスを受けるための契約の代行や、生活する上での金銭管理などの支援を行います。

実施主体は都道府県社会福祉協議会または指定都市社会福祉協議会です。

まとめ

Aさんは日常生活自立支援事業を利用することで、金銭管理などの生活支援を受けることができます。

日常生活自立支援事業では、生活支援員が利用者の支援をします。

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03

正解は「日常生活自立支援事業」です。

Aさんは軽度の認知症で、自分のお金の管理について不安を抱えています。

日常生活自立支援事業は、認知症などにより日常的な生活管理が難しい人々をサポートするための制度です。

この事業では、主に金銭管理や、日常生活に必要な契約のサポートなどを行います。

Aさんのような高齢者が安心して地域で生活を続けるための支援として適しています。

 

選択肢1. 生活保護制度

生活保護制度は、生活に困窮している人を対象に最低限の生活を保障する制度です。

Aさんは金銭面での困難を抱えているわけではなく、認知症に伴う金銭管理のサポートが必要なので、この制度は該当しません。

 

選択肢2. 地域生活支援事業

地域生活支援事業は、障害者の自立や生活支援を目的としていますが、Aさんのような認知症を抱える高齢者には直接適用されません。

 

選択肢3. 後期高齢者医療制度

後期高齢者医療制度は、75歳以上(あるいは65歳以上で一定の障害がある人)を対象に医療費の助成を行う制度です。

これは医療費負担に関するもので、Aさんの金銭管理に関するサポートとは異なります。

 

選択肢4. 日常生活自立支援事業

正解。この事業は、認知症や知的障害、精神障害などにより日常生活に困難を感じる人に対して、金銭管理や契約行為のサポートを提供するものです。

Aさんが心配しているお金の管理について、適切な支援を受けることができます。

 

まとめ

Aさんが抱える金銭管理への不安に対して、適切なサポートを提供するのは日常生活自立支援事業です。

この事業は、認知症などで日常的な生活管理に困難を抱える人が安心して地域で生活できるよう支援します。

他の選択肢は、生活困窮者や医療費支援に関連しており、Aさんの状況には適していません。

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