看護師 過去問
第113回
問218 (午後 問98)
問題文
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
4、5日前からAさんは倦怠感を訴え、ベッドで寝ていることが多くなった。食欲が落ちてきて、1日の水分摂取量も減少した。トイレでの排尿が間に合わないことが多くなり、頻回に尿失禁するようになった。看護師がAさんの尿取りパッドの交換を介助すると尿臭が強く、色も茶褐色であった。Aさんが「おしっこをするとお腹の下の方が痛い。体がだるい」と看護師に訴えたため、体温を測定すると37.5℃であった。看護師がAさんの状況を施設の医師に報告すると、抗菌薬を内服するように指示が出された。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
4、5日前からAさんは倦怠感を訴え、ベッドで寝ていることが多くなった。食欲が落ちてきて、1日の水分摂取量も減少した。トイレでの排尿が間に合わないことが多くなり、頻回に尿失禁するようになった。看護師がAさんの尿取りパッドの交換を介助すると尿臭が強く、色も茶褐色であった。Aさんが「おしっこをするとお腹の下の方が痛い。体がだるい」と看護師に訴えたため、体温を測定すると37.5℃であった。看護師がAさんの状況を施設の医師に報告すると、抗菌薬を内服するように指示が出された。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第113回 問218(午後 問98) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
4、5日前からAさんは倦怠感を訴え、ベッドで寝ていることが多くなった。食欲が落ちてきて、1日の水分摂取量も減少した。トイレでの排尿が間に合わないことが多くなり、頻回に尿失禁するようになった。看護師がAさんの尿取りパッドの交換を介助すると尿臭が強く、色も茶褐色であった。Aさんが「おしっこをするとお腹の下の方が痛い。体がだるい」と看護師に訴えたため、体温を測定すると37.5℃であった。看護師がAさんの状況を施設の医師に報告すると、抗菌薬を内服するように指示が出された。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。
Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
4、5日前からAさんは倦怠感を訴え、ベッドで寝ていることが多くなった。食欲が落ちてきて、1日の水分摂取量も減少した。トイレでの排尿が間に合わないことが多くなり、頻回に尿失禁するようになった。看護師がAさんの尿取りパッドの交換を介助すると尿臭が強く、色も茶褐色であった。Aさんが「おしっこをするとお腹の下の方が痛い。体がだるい」と看護師に訴えたため、体温を測定すると37.5℃であった。看護師がAさんの状況を施設の医師に報告すると、抗菌薬を内服するように指示が出された。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
- 日中に飲水を勧める。
- 下腹部をマッサージする。
- 抗菌薬は自分で管理してもらう。
- 昼間は離床して過ごすように促す。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「日中に飲水を勧める」です。
Aさんの現在の症状から、尿路感染症が疑われます。
看護師の対応で適切なものを選択する問題です。
正しい解答です。
尿路感染症では、水分を多く摂取し、
尿を希釈・排出することが必要です。
Aさんに、日中に飲水を勧めることは適切な対応です。
誤った解答です。
Aさんは下腹部痛を訴えており、
マッサージすることで症状が悪化する可能性があります。
尿路感染症に対し、下腹部をマッサージすることは、
根拠がなく、適切な対応ではありません。
誤った解答です。
Aさんの認知機能に問題はありませんが、
現在は発熱や倦怠感などの症状から、
自己管理が難しいと思われます。
抗菌薬は、正しく服用することが重要であるため、
看護師の支援が必要です。
誤った解答です。
Aさんは、尿路感染症による発熱や倦怠感があり、
食事・水分の摂取も少なく、脱水傾向も懸念されます。
まずは安静を優先する必要があり、
離床を促すのは適切ではありません。
Aさんの尿路感染症に対する看護師の適切な対応は、「日中に飲水を勧める。」です。
水分摂取量を促し、尿量を増やすことが必要です。
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02
Aさんへの看護師の対応で適切なのは「日中に飲水を勧める」です。
水分摂取を促すことは、尿路感染症の予防と治療に役立ち、Aさんの回復を助けます。
十分な水分摂取は、尿路感染症の回復に重要です。
水分が不足すると尿が濃縮され、菌が繁殖しやすくなります。
Aさんは飲水量が減少しているため、日中の飲水を勧めることは感染症の改善に効果的です。
下腹部の痛みがある場合、マッサージはかえって症状を悪化させる可能性があります。
尿路感染に関連する痛みの場合、患部に刺激を与えることは適切ではありません。
Aさんは体調不良に加え、尿路感染症による倦怠感があるため、薬の管理が難しい可能性があります。
抗菌薬は確実に服用することが必要なため、看護師が服薬を管理・サポートすることが望ましいです。
Aさんは倦怠感を訴えており、無理に離床を促すと体力を消耗する恐れがあります。
十分な安静が必要な状態ですので、無理に離床を指導することは適切ではありません。
Aさんの尿路感染症の改善を図るために、「日中に飲水を勧める」ことが適切です。
水分摂取を増やすことで尿の排出が促され、感染症の改善が期待されます。
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