看護師 過去問
第114回
問12 (午前 問12)

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問題

看護師試験 第114回 問12(午前 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

成人の食道の構造で正しいのはどれか。
  • 胃の幽門につながる。
  • 上1/3が平滑筋である。
  • 生理的狭窄部位がある。
  • 長さは約45cmである。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「生理的狭窄部位がある。」です。

 

食道は、胸部の縦隔にある管で、

上方は咽頭に、

下方は横隔膜を貫いて胃の噴門につながっています。

蠕動運動により、食物を運ぶ役割があります。

 

選択肢1. 胃の幽門につながる。

誤った解答です。

食道は、胃の噴門につながっています。

幽門は、胃の出口のことで、

十二指腸へとつづきます。

選択肢2. 上1/3が平滑筋である。

誤った解答です。

食道壁の筋は、

上1/3が骨格筋、下2/3が平滑筋からできています。

選択肢3. 生理的狭窄部位がある。

正しい解答です。

食道には、

・第1狭窄:食道の入口部

・第2狭窄:大動脈弓・気管分岐部

・第3狭窄:食道裂孔部(横隔膜貫通部)

の3つの生理的狭窄部位があります。

選択肢4. 長さは約45cmである。

誤った解答です。

食道は、内径約2cm、長さ約25cmの筒状の器官です。

まとめ

成人の食道の構造で正しいのは、

生理的狭窄部位がある。」です。

食道の生理的狭窄部位を食物が通過する際には、

飲み込みにくさを感じることがあります。

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02

食道は、咽頭から胃の入り口(噴門)までをつなぐ、筒状の臓器になります。成人だと長さは約25㎝も長さがある臓器で、大きく頸部食道・胸部食道・腹部食道の3つに分かれています。

食道の壁は、上から3分の1が横紋筋でつくられ、下にいくにつれて平滑筋の割合が増えていきます。これらの筋肉が上から下へ収縮を繰り返すことで、胃の中に嚥下された食べ物を送り込むことができます。食道の役割は、食物の輸送であり、胃や腸のように消化機能はありません。また、下部括約筋が機能することによって、食べ物の逆流を防ぐことができます。

食道には3つの生理的狭窄部位があります。まず、咽頭との境界にあたる食道入口部(起始部)・食道の中間にあり、大動脈弓と左気管支が交差する食道中部(大動脈弓・左気管支交差部)・食道が横隔膜も貫通する部分である食道下部(横隔膜貫通部)です。これらも覚えておきましょう。

選択肢1. 胃の幽門につながる。

胃の幽門は胃の出口のことであり、胃の入り口は噴門といいます。よって、不適切です。

選択肢2. 上1/3が平滑筋である。

食道の壁は、上から3分の1が横紋筋でつくられ、下にいくにつれて平滑筋の割合が増えていきます。よって、不適切です。

選択肢3. 生理的狭窄部位がある。

食道には3つの生理的狭窄部位があります。よって、適切です。

選択肢4. 長さは約45cmである。

食道の長さは、成人において約25㎝になります。よって、不適切です。

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