看護師 過去問
第114回
問29 (午前 問29)

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問題

看護師試験 第114回 問29(午前 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

嚥下反射に伴って起こるのはどれか。
  • 甲状腺の上下の動き
  • 肝臓の上下の動き
  • 声門の開放
  • 舌根の沈下

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「甲状腺の上下の動き」です。

 

嚥下とは、口腔内で咀嚼した食物を

咽頭から食道、胃へと送り込む動作のことです。

嚥下は、3相に分けられます。

※以下、放送大学教材 人体の構造と機能p36から引用しました。

・第1相(口腔相)

 舌によって食物が軟口蓋に押し付けられ、

 咽頭に押し出される。

・第2相(咽頭期)→嚥下反射が起こります

 反射的な運動で、軟口蓋が後ろに押し付けられて、

 鼻腔と咽頭の間を閉ざし、喉頭が挙上して、

 喉頭蓋が咽頭の入り口を塞ぎ、食べ物が食道に送られる。

・第3相(食道期)

 自律的な蠕動運動で食物を胃に運ぶ。

選択肢1. 甲状腺の上下の動き

正しい解答です。

嚥下の第2相で、

咽頭が挙上する際に、

接している甲状腺も上下に動きます。

選択肢2. 肝臓の上下の動き

誤った解答です。

肝臓は腹腔内にあり、

呼吸運動や体位の変化で動きます。

嚥下反射には関係していません。

選択肢3. 声門の開放

誤った解答です。

嚥下反射では、一時的に呼吸を止め、

声門を閉鎖し、

誤嚥を予防します。

 

選択肢4. 舌根の沈下

誤った解答です。

嚥下の第1相で、

食物を軟口蓋に押し付けて咽頭に送り出すために、

舌根は挙上します。

まとめ

嚥下反射に伴って起こるのは、「甲状腺の上下の動き」です。

嚥下反射は、脳幹反射の一つで、

延髄にある嚥下中枢が関与します。

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