看護師 過去問
第114回
問55 (午前 問55)
問題文
脊髄造影を受ける患者への説明で正しいのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問55(午前 問55) (訂正依頼・報告はこちら)
脊髄造影を受ける患者への説明で正しいのはどれか。
- 「検査前の食事制限はありません」
- 「造影剤が硬膜外腔に注入されます」
- 「検査後は頭痛の有無を確認します」
- 「検査後はベッドを水平にします」
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この過去問の解説 (3件)
01
脊髄造影(ミエログラフィー)とは、X線で骨の病変よりも詳細な脊髄や神経の圧迫・狭窄状態を調べる検査です。背中から針を刺して脊髄腔に造影剤を注入し、X線透視で造影剤の流れを追い、さらにCT撮影を行うことで、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの診断に役立てます。
×
検査前のヨード造影剤によるアレルギー反応や嘔吐を防ぐため、検査前は食事制限があり、検査後しばらくは絶飲食とするのが一般的です。
×
検査は造影剤をくも膜下腔に注入して行います。
⚪︎
脊髄造影後の頭痛の主な原因は、低髄液圧性頭痛(硬膜穿刺後頭痛)です。腰椎穿刺で硬膜にできた小さな穴から脳脊髄液(髄液)が漏れ、脳の周りの圧力が低下することで発生します。数日〜数週間で自然に軽快することが多いです。
×
検査後は頭部を30度程度挙上し、造影剤が頭蓋内に移行するのを防ぎます。
頭痛の他に吐気、痙攣発作などの副作用もないか観察します。また、造影剤の排泄を促すために多めに水分を摂取をするよう説明が必要です。
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02
脊髄造影(ミエログラフィー)は腰椎穿刺でくも膜下腔に造影剤を注入して、X線撮影を行う検査で、脳神経外科または整形外科領域でよく行われる検査です。
造影剤は髄液よりも比重が高いため、頭を低くすると急激に頭蓋内に流入し、頭痛を引き起こすことがあります。
また、造影剤による嘔気、嘔吐があった時に誤嚥を防ぐため、検査の数時間前から絶食となります。
造影剤を早く体外に排出するために、水分は通常よりも多めに摂取してもらうように説明します。
✕数時間前からの絶食が必要です。
✕造影剤はくも膜下腔に注入されます。
○検査後に低髄液圧性頭痛を起こす場合があるため、頭痛の有無を確認します。
この頭痛は、造影剤を注入するために穿刺した部位から、髄液が漏れ出したことが原因で起こります。
症状に応じて点滴治療を行う場合があります。
✕検査後は頭部を挙上して安静にします。
脊髄造影は名前の通り、造影剤を使った検査です。
脊髄造影の目的や検査方法に加え、造影剤の特徴や使用時の注意点、禁忌などを学習しておくことが必要です。
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03
脊髄造影検査とは、腰椎穿刺でクモ膜下腔に造影剤を注入し、
X線で撮影する検査です。
脊髄のクモ膜下腔の閉塞の有無を確認でき、
脊髄腫瘍、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどの診断を行います。
造影剤に対して、ショックや気分不良、
嘔気嘔吐などの副作用が起こる可能性があるため、
検査前は絶食になります。
よって、こちらは該当しません。
造影剤は、クモ膜下腔に注入され、X線撮影を行います。
よって、こちらは該当しません。
検査後、髄膜刺激症状による頭痛や頸部硬直、嘔吐などが起こる可能性があり、
また、穿刺孔から髄液が漏れ出ることで起こる、低髄液圧症候群による頭痛も、
起こる可能性があります。
検査後は、バイタルサインに加え、頭痛の有無も確認するため、
こちらは該当します。
検査後は、造影剤の頭蓋内への流入を防ぐため、頭部をギャッチアップで軽度挙上し、
ベッド上安静になります。
よって、こちらは該当しません。
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