看護師 過去問
第114回
問58 (午前 問58)

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問題

看護師試験 第114回 問58(午前 問58) (訂正依頼・報告はこちら)

医療ニーズが高い要介護者が「通い」「訪問」「泊まり」のサービスを組み合わせて受けられる地域密着型サービスはどれか。
  • 短期入所療養介護
  • 看護小規模多機能型居宅介護
  • 地域密着型特定施設入所者生活介護
  • 認知症対応型共同生活介護<グループホーム>

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この過去問の解説 (3件)

01

介護サービスには大きく分けて「居宅介護サービス」「地域密着型サービス」「施設入所サービス」の3つに分類されます。

それぞれのサービスの違いは下記のとおりです。

<居宅介護サービス>

 自宅で生活しながら受けられる介護サービスで、利用者の生活スタイルやニーズに合わせた支援を提供します。

 サービスの内容には、訪問、通所、短期入所、福祉用具の貸与、住宅改修費の支給などがあります。

<地域密着型サービス>

 住み慣れた地域で生活が続けられるように提供される介護サービスです。

 サービスの内容には、訪問、通所、宿泊があります。事業所と同じ市区町村に住んでいる利用者が対象となります。

<施設入所サービス>

 施設に入所して受ける支援のことです。

 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、介護医療院の4つがあります。

 

選択肢1. 短期入所療養介護

短期入所療養介護はショートステイと呼ばれます。

居宅介護サービスのひとつで地域密着型サービスではありません。

何らかの事情で、一定期間自宅で介護を受けられないときに、短期間の宿泊を伴うサービスです。

 

 

選択肢2. 看護小規模多機能型居宅介護

看護小規模多機能型居宅介護は、「通い」を中心に、「宿泊」や「訪問」を組み合わせて、生活支援や機能訓練をひとつの事業所で行う、地域密着型サービスの1つです。

ケアプランの作成からサービスの提供まで同じ事業所が行うため、利用者とスタッフの関係性が構築されやすく、利用者の生活に合わせたサポートやケアができることが特徴です。

選択肢3. 地域密着型特定施設入所者生活介護

地域密着型特定施設入所者生活介護は、地域密着型サービスの1つで、入居者に提供されるサービスです。

食事や入浴などの生活支援に加え、機能訓練などを受けることができます。

有料老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)、養護老人ホームに入所している、要介護認定を受けている人とその配偶者が利用の対象となります。

 

選択肢4. 認知症対応型共同生活介護<グループホーム>

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)とは、地域密着型サービスの1つで、入居サービスになります

認知症を有する高齢者が、少人数での共同生活を送り、家庭的な雰囲気の中で生活することのできる介護施設です。

スタッフのサポートを受けながら、他の入居者と家事の役割分担をしたり、コミュニケーションを通して、自立した生活を目指す場所です。

まとめ

高齢化に伴い要介護者は年々増加しており、介護保険制度については国試にもよく出題されます。

特に、介護保険の仕組み、介護保険の被保険者、被保険者の負担、介護サービスの種類、ケアプランの作成などについて、しっかり学習しておきましょう。

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02

介護保険サービスはたくさん種類があるので、要介護者や家族の状況に合わせてどのサービスをどう組み合わせるかがとても大切になります。

選択肢1. 短期入所療養介護

×

ショートステイとも呼ばれ、要介護者が短期間だけ施設に宿泊し、介護や食事、入浴などの生活支援、リハビリテーション(機能訓練)を受けられるサービスです。「泊まり」は含まれますが、「通い」、「訪問」の組み合わせではありません。

選択肢2. 看護小規模多機能型居宅介護

⚪︎

「通い」「訪問」「泊まり」のサービスを行う「小規模多機能型居宅介護」に、「訪問看護」が追加された介護サービスです。通所介護(デイサービス)、短期入所(ショートステイ)、訪問介護、訪問看護を利用することができます。

選択肢3. 地域密着型特定施設入所者生活介護

×

有料老人ホームケアハウスに入居して介護を受ける形になります。入居型であり、通い・訪問・泊まりの組合せではありません。

選択肢4. 認知症対応型共同生活介護<グループホーム>

×

認知症のある要介護者が共同生活住居において、介護スタッフによる入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者がもっている能力に応じて自立した日常生活を営むことができるようにする目的で提供されるサービスです。

まとめ

国試対策として押さえるべきポイントは、サービスの目的と特徴の違いです。

短期入所、特定施設、グループホームは入所型や一時的利用であり、柔軟な組み合わせサービスではないことを区別しましょう。

参考になった数0

03

地域密着型サービスは、介護保険制度のサービスの一つで、

要介護高齢者が住み慣れた地域で、安心して暮らし続けられるようにするための、

小規模・地域限定の介護サービスです。

小規模多機能型居宅介護(通い、泊まり、訪問を提供)や

これに、看護サービスをプラスした

看護小規模多機能型居宅介護、などがあります。

選択肢1. 短期入所療養介護

短期入所療養介護」とは、老健や医療施設で受けることができる、

ショートステイのことです。

日常生活介護、医療、看護、機能訓練が受けられます。

「泊まり」のサービスになりますが、「通い」や「訪問」のサービスではないため、

こちらは該当しません。

選択肢2. 看護小規模多機能型居宅介護

「看護小規模多機能型居宅介護」とは、

従来の小規模多機能型居宅介護に加えて、

訪問看護を組み合わせたサービスです。

デイサービスでの「通い」、ショートステイの「泊まり」

「訪問介護」を受けることができ、

さらに医療ニーズが高い方でも対応できる「訪問看護」を受けることができるサービスです。

 

よって、こちらが該当します。

 

選択肢3. 地域密着型特定施設入所者生活介護

「地域密着型特定施設入所者生活介護」とは、

定員30人未満の、有料老人ホームやケアハウス、サービス付き高齢者向け住宅などで、

入居者が介護保険を使って、生活支援や介護サービスを受けられる仕組みのことです。

 

よって、該当しません。

選択肢4. 認知症対応型共同生活介護<グループホーム>

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)とは、

認知症高齢者が、少人数(1ユニット5~9人)で共同生活を送りながら、

日常生活の支援や介護を受けることができるサービスです。

 

よって、こちらは該当しません。

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