看護師 過去問
第114回
問65 (午前 問65)

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問題

看護師試験 第114回 問65(午前 問65) (訂正依頼・報告はこちら)

セクシュアリティに関する用語と説明の組合せで正しいのはどれか。
  • 性的指向 ――― 表現する性
  • セックス ――― 性愛の対象
  • ジェンダー ――― 生殖性の性
  • ジェンダーアイデンティティ ――― 自身の性別の認識

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この過去問の解説 (3件)

01

看護におけるセクシュアリティとは、性行為だけでなく、生物学的性、性的指向、性自認、性役割、親密性、生殖性など、人間の性に関わる精神活動や人間関係のことをいいます。

 

 

選択肢1. 性的指向 ――― 表現する性

性的指向とは、どの性に性的・恋愛的に魅力を感じるか(同性愛、異性愛、両性愛など)です。

選択肢2. セックス ――― 性愛の対象

セックスとは生まれたときからの身体的、解剖学的な特徴を持つ、生物学的性別のことを言います。

選択肢3. ジェンダー ――― 生殖性の性

ジェンダーは「男らしさ」「女らしさ」といった社会的・文化的に形成された性別のことを言います。

 

選択肢4. ジェンダーアイデンティティ ――― 自身の性別の認識

ジェンダーアイデンティティとは、自分がどの性別であるかという心の性、性自認のことを言います。

まとめ

近代では人権や個人の自由を尊重する考え方が広がったことで、LGBTQ+(性的マイノリティ)への理解が進みました。

「セクシュアリティや性の多様性は当たり前」という考え方が社会に定着しつつある中でも、偏見や差別はいまだ根強く、当事者たちは不安や生きづらさを感じている場合もあります。

セクシュアリティや性の多様性については、現代社会における人権問題や患者の尊厳を守る視点から、多く出題される傾向があります。

セクシュアリティに関する用語の理解と、それを支える専門職としての倫理観や知識などを問う問題に備えましょう。

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02

セクシュアリティとは、広く人間の性に経験などにかかわる全てのことを指した言葉です。 

選択肢1. 性的指向 ――― 表現する性

×

恋愛感情や性的関心の対象がどの性別に向いているかを示す概念です。

選択肢2. セックス ――― 性愛の対象

×

生物学的な性(染色体・ホルモン・生殖器など)に基づく区分になります。

選択肢3. ジェンダー ――― 生殖性の性

×

社会的・文化的に構築された性役割や期待を指します。

選択肢4. ジェンダーアイデンティティ ――― 自身の性別の認識

⚪︎

自分がどの性別に属するかという内面的な自己認識になります。

まとめ

近年LGBTという言葉が多くなり、社会的に多様な性が浸透しつつあります。看護師として、患者と関わる際にセクシュアリティに与える影響を考慮すること、そして多様な性(ジェンダー・性的指向)を持つ患者が安心して医療を受けられるよう、プライバシーに配慮対応が大切です。

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03

セクシュアリティの多様性から、用語の意味を問われる問題も多く出題されています。

用語と意味を理解しておきましょう。

選択肢1. 性的指向 ――― 表現する性

性的指向とは、

男性・女性どちらに対して恋愛感情や性的な関心が向くかを表すことです。

 

よって、こちらは該当しません。

選択肢2. セックス ――― 性愛の対象

セックスとは、生殖を目的とした、

生物学的な性のことです。

 

よって、こちらは該当しません。

選択肢3. ジェンダー ――― 生殖性の性

ジェンダーとは、

社会・文化によって規定された、

性のあり方や役割のことです。

「女の子はピンク、男の子は青」

「家事は女性がするもの」

など、社会や文化によって、期待される役割や、

行動様式を含みます。

 

よって、こちらは該当しません。

選択肢4. ジェンダーアイデンティティ ――― 自身の性別の認識

ジェンダーアイデンティティとは、

自分自身を、どの性だと認識しているかという「性自認」のことです。

 

よって、こちらが正解です。

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