看護師 過去問
第114回
問67 (午前 問67)
問題文
正期産の時期のノンストレステスト<NST>で正常なのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問67(午前 問67) (訂正依頼・報告はこちら)
正期産の時期のノンストレステスト<NST>で正常なのはどれか。
- 20分に2回以上の一過性頻脈がある。
- 胎児心拍数基線が80bpmである。
- 基線細変動が5bpmである。
- 一過性徐脈がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
NST(ノンストレステスト)とは胎児の健康状態に問題がないか、お産のストレスに耐えられるかを確認するもので、妊婦の腹部にモニターを装着し、胎児の心音をモニタリングする非侵襲性の検査です。
妊娠後期には胎動が減ったり、おなかの張りが増えたりすることがあり、NSTで胎児の状態を定期的に確認します。
○胎動や子宮の収縮に合わせて、20分間の検査中に2回以上の一過性頻脈が見られます。
一過性頻脈(アクセラレーション)は胎児の心拍数が150bpm以上、15秒以上増加する現象のことです。
✕正常な胎児の心拍数基線は110bpm~160bpmの範囲内です。
✕胎児心拍数基線細変動とは、1分間に2サイクル以上の胎児の心拍数の変動で、振幅、周波数とも規則性がありません。
5bpm以下は細変動減少の状態で、胎児に元気がないことを示しています。
機能不全の可能性があるため、追加検査や後日の再検査が行われます。
✕一過性徐脈は胎児心拍数が急激に低下する状態です。
一過性徐脈が頻繁に起こる場合は、胎児に低酸素症などの問題がある可能性があるため、注意が必要となります。
生期産とは妊娠37週0日~41週6日までの時期で、この時期の胎児は身体機能が十分に発達し、いつ産まれても大丈夫とされています。
また母体へのリスクも少なく、最も出産に適している時期です。
NSTは非侵襲的に胎児の状態をモニタリングできることから、妊娠後期にはよく行われる検査ですので、検査の目的や正常、異常な心拍数、NSTがどんな検査であるかを正しく理解しておくことが大切です。
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02
ノンストレステスト<NST>は、胎児が陣痛などのストレスを受けない状態で、胎児の心拍数とその動き、そしてお母さんのお腹の張り(子宮収縮)の関連性を調べる検査です。
⚪︎
一過性頻脈は胎児の心拍数が一時的に15bpm以上、15秒以上2分未満増加する現象であり、20分間に2回以上の一過性頻脈が見られれば、赤ちゃんが元気である良好な兆候と判断されます。
×
基線は110〜160bpmが正常です。80bpmは重度の徐脈にあたり胎児機能不全が考えられます。
×
変動幅は6〜25bpmが正常です。胎児機能不全が考えられます。
×
一過性頻脈はあるが一過性徐脈は通常見られない。
ノンストレステスト<NST>は国家試験によく出る項目で、基準値と正常・異常の判定をしっかり覚えることが大切です。単なる暗記ではなく、なぜその値が正常・異常かを理解する必要があります。
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03
ノンストレステスト(NST)は、
胎児がストレス(子宮収縮)などを受けていない状態での
心拍数をモニタリングし、
胎児の酸素状態や健康(well-being)を、
評価する方法です。
妊婦の腹部に、胎児心拍数測定用センサーと子宮収縮測定用センサーをベルトで固定し、
20~40分間、胎児の心拍数の変動と、子宮の収縮を連続的に記録します。
20分に2回以上の一過性頻脈は、
正常です。
胎動とともに、胎児の心拍数は15bpm程度増加し、
15秒以上~2分未満で元に戻ります。
正常な胎児は、20分寝て20分起きるを繰り返しているため、
40分の検査中に2回以上一過性頻脈がみられることになります。
これは正常な働きであるため、
こちらが正解になります。
胎児心拍数基線の正常値は、
110~160bpmです。
よって、こちらは該当しません。
胎児心拍数基線細変動とは、
1分間に2サイクル以上の胎児の心拍数の変動であり、
振幅、周波数ともに規則性がない「ゆらぎ」がある状態のことです。
この基線細変動が中等度(6~25bpm)あれば、正常です。
基線細変動が5bpmは、細変動減少になりますので、
正常ではありません。
よって、こちらは該当しません。
一過性頻脈は胎児の状態が健康なサインですが、
一過性徐脈は胎児の低酸素状態など注意が必要な場合があります。
正常ではありませんので、
こちらは該当しません。
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