看護師 過去問
第114回
問76 (午前 問76)

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問題

看護師試験 第114回 問76(午前 問76) (訂正依頼・報告はこちら)

ワーク・ライフ・バランスの取り組みで正しいのはどれか。
  • 働き方の標準化を図る取り組みである。
  • 女性のライフサイクルに特化した取り組みである。
  • 自己啓発や社会活動にも適応される取り組みである。
  • キャリアを主体的に設計し実現していく取り組みである。

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この過去問の解説 (3件)

01

ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と生活の調和を意味します。
単に仕事やプライベートのことを指すのではなく、生きがいや心身の健康、私生活の充実が仕事のパフォーマンスの向上につながり、仕事と生活が互いに良い影響を与える考え方を言います。
 

選択肢1. 働き方の標準化を図る取り組みである。

仕事の標準化とは、情報の共有やマニュアルの作成、適正な業務分担などを行い、担当者以外の誰でも仕事が行えるようにする取り組みのことを言います。
ワーク・ライフ・バランスの実現のために仕事の標準化を推進することは重要ですが、それよりも一人ひとりが自分の働き方を選択できるようにすることが求められます。
 

選択肢2. 女性のライフサイクルに特化した取り組みである。

性別や年齢にかかわらず、誰もが個性や能力を発揮できる「男女共同参画推進」をしており、女性のライフスタイルに特化した取り組みとは異なります。
 

 

選択肢3. 自己啓発や社会活動にも適応される取り組みである。

仕事以外の「ライフ(生活)」には、家庭や趣味、学習、休養、自己啓発、地域活動など様々な私生活の充実が含まれます。

選択肢4. キャリアを主体的に設計し実現していく取り組みである。

キャリア設計(キャリアデザイン)とは、将来の理想的な自分の働き方やなりたい姿を思い描き、それを実現するために必要なスキル、経験、知識を習得するための具体的な行動計画のことを言います。
自分らしいキャリアデザインを考えることは、理想のワーク・ライフ・バランスを考えるための指針となりますが、キャリアのみを主体的に実現するわけではありません。

まとめ

国がどんな社会像を目指すのかを知っておくことが、ワーク・ライフ・バランスを理解するためのカギとなります。

平成19年に策定された「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と行動指針の内容を理解しておきましょう。

<検証が目指す社会像(3つの要素)>

 ・就労による経済的自立

 ・健康で豊かな生活の時間の確保

 ・多様な働き方・生き方の選択

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02

ワーク・ライフ・バランスとは、

仕事と生活の調和を取りながら、

どちらも充実させて生きることです。

 

仕事が忙しすぎて自分の時間を犠牲にすることを防ぎ、

仕事・家庭・趣味・健康などをバランスよく両立させることで、

自分らしく生きることを目的としています。

選択肢1. 働き方の標準化を図る取り組みである。

ワークライフバランスは、働き方の標準化ではなく、

その人らしさを目指す、働き方の多様化を図る取り組みです。

 

よって、こちらは該当しません。

選択肢2. 女性のライフサイクルに特化した取り組みである。

ワークライフバランスは、

女性に特化した取り組みではなく、

女性も男性もすべての性別の人が

仕事と生活の調和が図れるようにする取り組みです。

 

よって、こちらは該当しません。

選択肢3. 自己啓発や社会活動にも適応される取り組みである。

ワークライフバランスは、

仕事以外の、育児・介護・趣味・自己啓発や社会活動などの、

個人の時間が持てるような働き方を目指す取り組みです。

 

よって、こちらが正解です。

選択肢4. キャリアを主体的に設計し実現していく取り組みである。

キャリアを主体的に設計し実現していく取り組みは、

キャリア設計(キャリアデザイン)になります。

 

よって、こちらは該当しません。

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03

ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と仕事以外の生活(育児、介護、趣味、学習、休養など)の両方が充実している状態を指します。両方を満喫し、さらには相乗効果を高める考え方・取り組みです。

選択肢1. 働き方の標準化を図る取り組みである。

×

ワーク・ライフ・バランスは、標準化ではなく、多様な働き方の実現を目指すものです。

選択肢2. 女性のライフサイクルに特化した取り組みである。

×

女性だけでなく、男女ともに仕事と生活の両立を目指す取り組みです。

選択肢3. 自己啓発や社会活動にも適応される取り組みである。

⚪︎

仕事と子育て・介護だけでなく、自己啓発や地域活動・ボランティア活動などの時間も含めて調和を図るのが目的です。

選択肢4. キャリアを主体的に設計し実現していく取り組みである。

×

これは「キャリア形成支援」や「キャリアデザイン」に関する内容であり、ワーク・ライフ・バランスの定義そのものとは異なります。

まとめ

令和の時代、昔と違い社会の価値観としても、女性活躍をはじめ、多様な働き方や生き方を望む声もますます大きくなっています。社会の価値観が相まって働き方改革は推進されており、その実現のために、ワークライフバランスが注目されています。


 

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