看護師 過去問
第114回
問86 (午前 問86)
問題文
片側性の末性顔面神経麻痺(peripheral facial palsy)の症状はどれか。2つ選べ。
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問題
看護師試験 第114回 問86(午前 問86) (訂正依頼・報告はこちら)
片側性の末性顔面神経麻痺(peripheral facial palsy)の症状はどれか。2つ選べ。
- 眼瞼が下垂する。
- 顔面の知覚が鈍い。
- 口角が垂れ下がる。
- 物が二重に見える。
- 額にできるしわに左右差がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「口角が垂れ下がる。」と、
「額にできるしわに左右差がある。」です。
顔面神経麻痺は、
末性と中枢性に分けられます。
末性では、単純ヘルペスウイルスが関与するベル麻痺、
水痘・帯状疱疹ウイルスが関与するハント症候群が代表的です。
中枢性は、脳卒中や外傷などで起こります。
誤った解答です。
眼瞼の下垂は、
動眼神経麻痺で生じる症状です。
顔面神経麻痺ではみられません。
誤った解答です。
顔面の知覚鈍麻は、
三叉神経麻痺で生じる症状です。
顔面神経麻痺ではみられません。
正しい解答です。
顔面神経は表情筋を支配しているため、
顔面神経が麻痺すると、
片側の口角が垂れ下がります。
誤った解答です。
物が二重に見える複視は、
外眼筋(動眼・滑車・外転神経)の障害で生じる症状です。
顔面神経麻痺ではみられません。
正しい解答です。
顔面神経は、表情筋を支配しているため、
顔面神経が麻痺すると、
額にできるしわに左右差がみられます。
片側性の末性顔面神経麻痺(peripheral facial palsy)の症状は、
「口角が垂れ下がる。」と「額にできるしわに左右差がある。」です。
末性顔面神経麻痺は、
疲労やストレスが誘因になることが多く、
2割ほどの患者に後遺症が残ると言われています。
早期発見・早期治療が重要です。
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02
末梢性顔面神経麻痺は、顔の表情を司る顔面神経が脳の外で障害されることで生じる麻痺で、片側の顔が動かしにくくなります。原因で最も多いのはベル麻痺と呼ばれる特発性麻痺です。
×
眼瞼下垂は動眼神経(Ⅲ脳神経)麻痺で起こります。
×
顔面の知覚は三叉神経(Ⅴ脳神経)が司どります。顔面神経麻痺では知覚障害はありません。
⚪︎
顔面神経麻痺で口輪筋や表情筋が障害され、口角が下がります。
×
複視は動眼神経・滑車神経・外転神経の障害で起こります。
⚪︎
末梢性顔面神経麻痺では前額部も障害されます。
末梢性顔面神経麻痺の最も多い原因は、単純ヘルペスウイルスによるベル麻痺と、帯状疱疹ウイルスによるラムゼイ・ハント症候群です。これらのウイルスが疲労やストレスなどで免疫力が低下した際に再活性化し、顔面神経に炎症を引き起こすことで麻痺が起こります。
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