看護師 過去問
第114回
問88 (午前 問88)
問題文
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律<感染症法>で、2類感染症に分類されるのはどれか。2つ選べ。
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問題
看護師試験 第114回 問88(午前 問88) (訂正依頼・報告はこちら)
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律<感染症法>で、2類感染症に分類されるのはどれか。2つ選べ。
- ポリオ<急性灰白髄炎>(poliomyelitis)
- 細菌性赤痢(shigellosis)
- 狂犬病(rabies)
- 百日咳(pertussis, whooping cough)
- 結核(tuberculosis)
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、
「ポリオ<急性灰白髄炎>(poliomyelitis)」と、
「結核(tuberculosis)」です。
感染症法では、
感染力や症状の重症度等により、
感染症を、1類~5類に分類しています。
※以下、放送大学教材 感染症と生体防御p290~291より引用しました。
・1類:感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく、
総合的な観点からみた危険性が極めて高い感染症
(エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そうなど)
・2類:感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく、
総合的な観点からみた危険性が極めて感染症
(急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、SARSなど)
・3塁:感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく、
総合的な観点からみた危険性は高くないものの、
特定の職業に就業することにより、
感染症の集団発生を起こしうる感染症
(コレラ、細菌性赤痢、O-157感染症、腸チフスなど)
・4類:人から人への感染はほとんどないが、
動物、飲食物などの物件を介して人に感染し、
国民の健康に影響を与えるおそれのある感染症
(狂犬病、A型肝炎、日本脳炎、鳥インフルエンザなど)
・5類:国が感染症発生動向調査を行い、その結果に基づき、
必要な情報を国民や医療関係者などに提供・公開していくことによって、
発生・拡大を防止すべき感染症
(百日咳、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、感染性胃腸炎など)
正しい解答です。
誤った解答です。
細菌性赤痢(shigellosis)は、
3類感染症です。
誤った解答です。
狂犬病(rabies)は、
4類感染症です。
誤った解答です。
百日咳(pertussis, whooping cough)は、
5類感染症です。
正しい解答です。
<感染症法>で、2類感染症に分類されるのは、
「ポリオ<急性灰白髄炎>(poliomyelitis)」と、
「結核(tuberculosis)」です。
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02
厚生労働省が明記している感染症法の内容によると、「この法律は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関し必要な措置を定めることにより、感染症の発生を予防し、及びそのまん延の防止を図り、もって公衆衛生の向上及び増進を図ることを目的とする」とされています。
⚪︎
ポリオ(急性灰白髄炎)は、感染症法において2類感染症に分類されています。ポリオウイルスによって、急性の麻痺が起こる病気です。
×
細菌性赤痢は、感染症法において3類感染症に分類されます。赤痢菌が原因で、汚染された食品や水から感染し、下痢や腹痛などを引き起こす感染症です。
×
狂犬病は感染症法において4類感染症に分類されます。感染症の原因は狂犬病ウイルスで、イヌ、ネコ、コウモリ、キツネ、アライグマなど、全ての哺乳類に感染しうる人獣共通感染症です。
×
百日咳は感染症法において五類感染症(全数把握疾患)に分類されます。百日咳菌による感染症です。
⚪︎
結核は結核菌により発生する感染症であり、感染症法で2類感染症に分類されています。
国家試験では、よく2類感染症や3類感染症の代表例を問う問題が出ます。また届出の義務(即日か7日以内など)、入院の義務(隔離や病院対応)、感染経路に関する理解(飛沫・接触・媒介昆虫など)も問われやすいので学習しておきましょう。
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