看護師 過去問
第114回
問93 (午前 問93)
問題文
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(73歳、女性)は1人で暮らしており、脳梗塞(cerebral infarction)で入院した。Aさんは左半身に麻痺があり、認知機能障害はない。4点杖を使用して歩行が可能となり、住宅改修をして自宅に退院した。退院後は、降圧薬と抗血栓薬が処方され、服薬管理と健康管理の目的で訪問看護を週1回、調理と買い物代行の目的で訪問介護を週1回利用している。Aさんは「昨日、退院して初めて1人で買い物に行ったら転びそうになって、横にいた人に支えてもらったんです」と訪問看護師に話した。
退院から3か月後、Aさんはテレビを見て過ごす時間が多くなった。「買い物や調理が面倒になって、同じものばかり作っています」と言い「退院したころは毎日排便があったのに、最近便秘気味ですっきりしないんです」と訴えた。
訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
Aさん(73歳、女性)は1人で暮らしており、脳梗塞(cerebral infarction)で入院した。Aさんは左半身に麻痺があり、認知機能障害はない。4点杖を使用して歩行が可能となり、住宅改修をして自宅に退院した。退院後は、降圧薬と抗血栓薬が処方され、服薬管理と健康管理の目的で訪問看護を週1回、調理と買い物代行の目的で訪問介護を週1回利用している。Aさんは「昨日、退院して初めて1人で買い物に行ったら転びそうになって、横にいた人に支えてもらったんです」と訪問看護師に話した。
退院から3か月後、Aさんはテレビを見て過ごす時間が多くなった。「買い物や調理が面倒になって、同じものばかり作っています」と言い「退院したころは毎日排便があったのに、最近便秘気味ですっきりしないんです」と訴えた。
訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問93(午前 問93) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(73歳、女性)は1人で暮らしており、脳梗塞(cerebral infarction)で入院した。Aさんは左半身に麻痺があり、認知機能障害はない。4点杖を使用して歩行が可能となり、住宅改修をして自宅に退院した。退院後は、降圧薬と抗血栓薬が処方され、服薬管理と健康管理の目的で訪問看護を週1回、調理と買い物代行の目的で訪問介護を週1回利用している。Aさんは「昨日、退院して初めて1人で買い物に行ったら転びそうになって、横にいた人に支えてもらったんです」と訪問看護師に話した。
退院から3か月後、Aさんはテレビを見て過ごす時間が多くなった。「買い物や調理が面倒になって、同じものばかり作っています」と言い「退院したころは毎日排便があったのに、最近便秘気味ですっきりしないんです」と訴えた。
訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
Aさん(73歳、女性)は1人で暮らしており、脳梗塞(cerebral infarction)で入院した。Aさんは左半身に麻痺があり、認知機能障害はない。4点杖を使用して歩行が可能となり、住宅改修をして自宅に退院した。退院後は、降圧薬と抗血栓薬が処方され、服薬管理と健康管理の目的で訪問看護を週1回、調理と買い物代行の目的で訪問介護を週1回利用している。Aさんは「昨日、退院して初めて1人で買い物に行ったら転びそうになって、横にいた人に支えてもらったんです」と訪問看護師に話した。
退院から3か月後、Aさんはテレビを見て過ごす時間が多くなった。「買い物や調理が面倒になって、同じものばかり作っています」と言い「退院したころは毎日排便があったのに、最近便秘気味ですっきりしないんです」と訴えた。
訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- 食事内容を見直す。
- 腹部の温罨法を勧める。
- 市販の浣腸液の使用を勧める。
- 主治医に緩下薬の処方を相談する。
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この過去問の解説 (2件)
01
脳梗塞で左半身麻痺のあるAさんの状況設定問題です。
まずはこの問題で問われていることを確認しましょう。
「訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか」ですね。
そして選択肢から、下剤や浣腸など排便に関することが聞かれているのだなと予測します。
この問題のキーワードは「脳梗塞後の一人暮らし」「訪問介護は週1回」「買い物や調理が面倒で同じものばかり作っている」「テレビを見て過ごすことが多くなった」Aさんの「便秘に対する悩みへの訪問看護師の対応」です。
○
Aさんの便秘の原因として、偏った食生活や運動不足などが考えられます。
訪問介護の利用は週1回で、その時はヘルパーにメニューを相談できたとしても、それ以外の日は自分で考えて調理しなくてはいけません。
もしかしたら作るのが億劫になって1日3回食べていない場合や、1回の食事量が少なくなっている可能性もあります。
まず最初に、現在の食事状況を聞き取り、食物繊維や水分なども含めてバランスよく食事を摂取するように指導することが必要です。
✕
温罨法を行うことで腸の血流が増加し、蠕動運動が活発になるため、便意や腹部膨満感があっても便が出ない人には有効です。
しかし、このシナリオからはAさんの腹部の状況は読み取れず、温罨法が有効とは言い難い状況です。
✕
浣腸はどうしても使わないと排便できないときに、あくまでも一時的な処置として選択するにはよいでしょう。
浣腸の常用は排便反射の低下や直腸、肛門の機能低下のリスクがあるため、市販の浣腸液の使用を勧めるのは適切ではありません。
またAさんの普段の血圧は不明ですが、降圧剤を内服していることから低めにコントロールされている可能性もあります。
浣腸による急激な排便の誘発は、血圧低下を招くこともあるため、安易な使用は望ましくありません。
✕
訪問看護の利用者が便秘で困っている場合、訪問看護師が利用者の腹部状況や便秘の原因をアセスメントし、訪問看護指示書の発行元の主治医に相談をすることはできます。
しかし、このシナリオからはAさんの便の性状や腹部の状態が読み取れず、緩下剤の内服が適切であるか判断できません。
今のAさんの状況をアセスメントする限り、問題となっているのは食生活の偏りと運動不足であると考えられるので、まずは生活習慣の改善を行うことが先決です。
退院当初は外出に意欲的でしたが、テレビを見て過ごす時間が多くなったり、外出や調理が面倒になったりしているなど、Aさんは以前より活動量が低下しているようです。
また同じものばかり作っているため、食事内容が偏り便秘となっていることが考えられます。
便秘の根本的な解決策としては生活習慣の改善があげられますが、退院当初より外出頻度や意欲の低下などが見受けられるため、配食やデイサービスの利用など、生活習慣の改善につながるサービス内容を多職種と検討することが必要な場合もあります。
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02
正解は、「食事内容を見直す。」です。
活動力が低下し、便秘を訴えているAさんに対する、
訪問看護師の対応で最も適切なものを選択する問題です。
正しい解答です。
Aさんの発言から、食事内容の偏りや活動量の低下が示唆されます。
便秘の予防・改善には、まず食事内容を見直す必要があり、
最も適した対応です。
誤った解答です。
腹部の温罨法は、ガスや便による腹部膨満感に
一次的な軽減効果がありますが、
Aさんの「便秘気味ですっきりしない」という言葉からは、
強い腹部膨満感による苦痛などは考えにくく、
現段階では、生活習慣や食事習慣の改善にむけた指導が、
第一選択となります。
誤った解答です。
浣腸は、血圧の変動など身体に影響を及ぼす処置であり、
医師の指示のもとで行われるべきです。
適切な対処ではありません。
誤った解答です。
薬物療法を行う前に、
まずは生活習慣や食事内容の見直しが優先されます。
適切な対応ではありません。
訪問看護師の対応として最も適切なのは、
「食事内容を見直すこと」 です。
Aさんの今の状況では、
まず安全で基本的な対応である食生活の改善を優先することが重要です。
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