看護師 過去問
第114回
問96 (午前 問96)
問題文
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(56歳、女性、主婦)は、食後に冷汗を伴う腹痛があり外来を受診した。腹部超音波検査の結果、胆石症(cholelithiasis)と診断され、腹腔鏡下胆囊摘出術の目的で入院した。
看護師は手術オリエンテーションで、術後の入院期間は2日と説明した。Aさんは、同じ手術を受けた妹が合併症で3週間以上食事もできなかったので、自分も同じ合併症を発症するかもしれないと心配そうに話した。
Aさんの術後の経過は良好で、退院した。その後の外来受診で「下痢をすることが多いです」という訴えがあった。
下痢を予防するために控えるもので正しいのはどれか。
Aさん(56歳、女性、主婦)は、食後に冷汗を伴う腹痛があり外来を受診した。腹部超音波検査の結果、胆石症(cholelithiasis)と診断され、腹腔鏡下胆囊摘出術の目的で入院した。
看護師は手術オリエンテーションで、術後の入院期間は2日と説明した。Aさんは、同じ手術を受けた妹が合併症で3週間以上食事もできなかったので、自分も同じ合併症を発症するかもしれないと心配そうに話した。
Aさんの術後の経過は良好で、退院した。その後の外来受診で「下痢をすることが多いです」という訴えがあった。
下痢を予防するために控えるもので正しいのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問96(午前 問96) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(56歳、女性、主婦)は、食後に冷汗を伴う腹痛があり外来を受診した。腹部超音波検査の結果、胆石症(cholelithiasis)と診断され、腹腔鏡下胆囊摘出術の目的で入院した。
看護師は手術オリエンテーションで、術後の入院期間は2日と説明した。Aさんは、同じ手術を受けた妹が合併症で3週間以上食事もできなかったので、自分も同じ合併症を発症するかもしれないと心配そうに話した。
Aさんの術後の経過は良好で、退院した。その後の外来受診で「下痢をすることが多いです」という訴えがあった。
下痢を予防するために控えるもので正しいのはどれか。
Aさん(56歳、女性、主婦)は、食後に冷汗を伴う腹痛があり外来を受診した。腹部超音波検査の結果、胆石症(cholelithiasis)と診断され、腹腔鏡下胆囊摘出術の目的で入院した。
看護師は手術オリエンテーションで、術後の入院期間は2日と説明した。Aさんは、同じ手術を受けた妹が合併症で3週間以上食事もできなかったので、自分も同じ合併症を発症するかもしれないと心配そうに話した。
Aさんの術後の経過は良好で、退院した。その後の外来受診で「下痢をすることが多いです」という訴えがあった。
下痢を予防するために控えるもので正しいのはどれか。
- 塩分
- 脂質
- 糖質
- 蛋白質
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この過去問の解説 (2件)
01
胆石症で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けたAさんの状況設定問題です。
この問題では発症時のAさんの情報が詳しく記載されていますが、求められているのは術後の下痢に対する予防方法です。
多くの情報に惑わされず、設問の解答に必要な情報をシナリオから的確に読み取る練習をしましょう。
胆石症の術後は消化の良い食事を心がけ、数週間かけて通常の食事に戻していきます。
胆嚢摘出後は胆汁を貯蔵、濃縮することができなくなるため、脂肪分の消化・吸収が難しくなることを念頭に問題を解いてみましょう。
✕
塩分は下痢と直接関係ありません。
○
胆嚢を摘出すると、胆汁は肝臓から常に十二指腸に流れます。
脂肪分の消化にはたくさんの胆汁が必要ですが、胆嚢がないため胆汁が貯蔵、供給できず、脂肪分をたくさん摂取すると消化不良を起こし下痢となります。
胆嚢摘出後は1日の脂質摂取量を少なくする必要があります。
✕
糖質を多く含む食事の場合、同時に脂肪が多く含まれていることが多く、そのため下痢になることがありますが、下痢の直接の原因は糖質ではありません。
脂質を制限する分、エネルギー源として糖質はある程度必要です。
✕
蛋白質が下痢の直接的な原因ではありません。
胆嚢摘出後は低栄養や治癒遅延を防ぐためにも蛋白質の摂取が必要です。
鶏のささ身や豆腐など、消化の良い蛋白質を意識して摂取する必要があります。
Aさんは下痢をすることが多いようなので、脂質の多い食事を摂取している可能性が考えられます。
もともと胆石症の原因として高脂肪な食事や肥満、不規則な食事習慣など、生活習慣が関係している場合が多く、術後もなかなか改善できていないのかもしれません。
退院後のAさんの食生活の状況を聴取し、栄養指導をおこなう必要があるようです。
胆嚢摘出後数か月は、できるだけ低脂肪、高たんぱく質、高糖質を中心に食事をし、脂肪の消化吸収能力が回復してきたら、徐々に通常の食事に戻します。
濃い味付けや香辛料を過度に使用することは避けて、規則正しく食事を摂取するように指導を行います。
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02
正解は、「脂質」です。
Aさんの、術後の、
下痢を予防するために控えるもので
正しいのはどれかを選ぶ問題です。
誤った解答です。
塩分は胆嚢摘出後の下痢には関係がなく、
控えても、下痢の予防に効果はありません。
正しい解答です。
胆嚢は、胆汁を貯蔵・濃縮する臓器で、
胆嚢を切除すると、胆汁の脂肪分解能力が低下します。
また、結腸内に過剰な胆汁酸が流入することで、
下痢を起こすことがあります。
下痢の予防として、脂質を控えることを指導します。
誤った解答です。
糖質は胆嚢摘出後の下痢に関係がなく、
控えても、下痢の予防にはなりません。
誤った解答です。
蛋白質は胆嚢摘出後の下痢に関係がなく、
控えても、下痢の予防にはなりません。
胆嚢摘出後は胆汁の排出が不安定になり、
脂質の消化不全から、下痢が生じやすくなります。
脂質を控えることで、下痢を予防することができます。
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