看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問97 (午前 問97)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問97(午前 問97) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(50歳、女性、会社員)は、職場で激しい頭痛を訴えて倒れ、意識を失って、救急搬送された。救命救急センター到着時のバイタルサインは、体温36.7℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧168/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>98%(room air)であった。閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼して眠り込んでしまう。
Aさんの意識レベルは、ジャパン・コーマ・スケール<JCS>で評価するとどれか。
  • Ⅱ−10
  • Ⅱ−20
  • Ⅲ−100
  • Ⅲ−200

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この過去問の解説 (2件)

01

状況設定問題は同じシナリオの内容で、大体3問連続で出題されます。

長い文章とたくさんの情報に惑わされそうになりますが、どんな状況設定問題であっても情報を整理するコツは同じです。

シナリオを読み始める前に、以下のことを実践しましょう。

 

 ・まずはシナリオ最後にある「この設問で問われていることは何か」を確認します。

 ・次に選択肢の内容から関連する情報を予測します。

 

この2点を前もって行うと、必要な情報とそうではない情報の取捨選択をしながらシナリオを読むことができます。

 

問97~99は頭痛と意識消失を起こして救急搬送されたAさんの状況設定問題です。
この問題では意識レベルを問われているので、シナリオで重要になるのは「閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼して眠り込んでしまう」という情報になります。
 

 

選択肢1. Ⅱ−10


Ⅱ-10は「普通の呼びかけで容易に開眼する」です。
シナリオには大声で話しかけて開眼したとあるので、意識レベルはⅡ-10ではありません

 

選択肢2. Ⅱ−20


Ⅱ-20は「大きな声または体をゆさぶることにより開眼する」です。
体を揺さぶってはいませんが「大きな声で話しかけて開眼した」とあるので、意識レベルはⅡ-20となります。

 

選択肢3. Ⅲ−100


Ⅲ-100は「痛み刺激に対し払いのけるような動作をする」です。
Ⅲ桁はそもそも「刺激をしても開眼しない」状態ですが、Aさんは一度開眼しているのでⅢ-100ではありません。

 

選択肢4. Ⅲ−200


Ⅲ-200は「痛み刺激で少し手足を動かしたり顔をしかめる」です。
選択肢3同様Ⅲ桁は「刺激に開眼しない」状態ですが、Aさんは一度開眼しているのでⅢ-200ではありません。

 

まとめ

JCSは日本で使用されている評価方法で、「覚醒」を基準に刺激の有無で対象者の反応を評価します。
救急現場や急変時など、迅速な判断が求められる時に広く利用されており、看護師ならば絶対に知っておかなければいけない評価方法です。
Ⅰ~Ⅲまでのローマ数字と算用数字の0から300までの数値を組み合わせて評価し、数字が大きいほど重篤な意識障害であることを示します。
 Ⅰ桁:刺激がなくても開眼している状態
 Ⅱ桁:刺激をすれば開眼する状態
 Ⅲ桁:刺激をしても開眼しない状態
1つの桁に3つの算用数字を組み合わせて評価することから「3-3-9度方式」とも言われます。

JCSのⅠ~Ⅲ桁の違いを正しく理解し、「大声で話しかけると開眼する」AさんがⅡ桁の状態であることに気づく判断力が求められる問題です。


意識レベルの判定方法には、JCS(ジャパン・コーマ・スケール)のほかにもGCS(グラスゴー・コーマ・スケール)などの指標があります。
意識障害の程度や経時的な変化を客観的に評価し、誰が見ても同じように判断できることが重要です。

評価スケールの内容は正しく暗記することも大切です。

 

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02

正解は、「Ⅱ-20」です。

 

ジャパン・コーマ・スケール<JCS>は、

日本で使用されている意識障害の評価方法です。

 

スケールを以下に示します。

※放送大学教材「成人看護学」P207の表を引用しました

●Ⅰ.刺激しないでも覚醒している状態

 0.意識清明

 1.意識清明とはいえない

 2.見当識障害がある

 3.自分の名前、生年月日が言えない

●Ⅱ.刺激すると覚醒する状態

 10.普通の呼びかけで容易に開眼する

 20.大きな声または身体を揺さぶることにより開眼する

 30.痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと

      かろうじて開眼する

●Ⅲ.刺激をしても覚醒しない状態

 100.痛み刺激に対し、払いのける動作をする

 200.痛み刺激で少し手足を動かしたり顔をしがめる

 300.痛み刺激に全く反応しない

 

Aさんの意識レベルを、ジャパン・コーマ・スケール<JCS>で評価すると、Ⅱ-20となります。

選択肢2. Ⅱ−20

正しい解答です。

Aさんは、「閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、

すぐに閉眼して眠り込んでしまう。」です。

刺激で開眼する状態のため、

ジャパンコーマスケール<JCS>のⅡ-20に該当します。

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