看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問98 (午前 問98)
問題文
<問97〜問99は同一の症例設定に基づきます。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(50歳、女性、会社員)は、職場で激しい頭痛を訴えて倒れ、意識を失って、救急搬送された。救命救急センター到着時のバイタルサインは、体温36.7℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧168/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>98%(room air)であった。閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼して眠り込んでしまう。
Aさんは、CT検査の結果、脳動脈瘤(cerebral aneurysm)の破裂によるくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)と診断され、クリッピング術を受けてICUに入室した。入室時のバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数22/分、脈拍78/分、血圧126/60mmHg、フェイスマスクによる酸素投与下(5L/分)で経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>98%であった。3時間後、Aさんは開眼して「頭が痛い」と訴えた。バイタルサインに変化はなく、脳槽ドレーンからは淡血性の排液がみられている。
このときの看護師の判断で正しいのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回(2025年2月) 問98(午前 問98) (訂正依頼・報告はこちら)
<問97〜問99は同一の症例設定に基づきます。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(50歳、女性、会社員)は、職場で激しい頭痛を訴えて倒れ、意識を失って、救急搬送された。救命救急センター到着時のバイタルサインは、体温36.7℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧168/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>98%(room air)であった。閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼して眠り込んでしまう。
Aさんは、CT検査の結果、脳動脈瘤(cerebral aneurysm)の破裂によるくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)と診断され、クリッピング術を受けてICUに入室した。入室時のバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数22/分、脈拍78/分、血圧126/60mmHg、フェイスマスクによる酸素投与下(5L/分)で経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>98%であった。3時間後、Aさんは開眼して「頭が痛い」と訴えた。バイタルサインに変化はなく、脳槽ドレーンからは淡血性の排液がみられている。
このときの看護師の判断で正しいのはどれか。
- 端座位にする。
- 枕を高くする。
- 鎮痛薬の適応である。
- ドレーンをクランプする。
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この過去問の解説 (2件)
01
頭痛と意識消失を起こして救急搬送されたAさんの状況設定問題の続きです。
この問題では「脳動脈クリッピング術後3時間で、頭痛を訴えている」Aさんへの看護師の対応を問われています。
選択肢を一度確認し、どんな対応があるか見てみましょう。
そして長いシナリオに慌てないで、必要な情報のみをピックアップしながらシナリオを読んでみましょう。
✕
Aさんは術後3時間で、まだ安静が必要な状態です。
この時に端坐位にすることはありません。
✕
頭痛の有無にかかわらず、術後は脳浮腫を防ぎ頭蓋内圧をコントロールするために、枕を高くしておくことは一般的なケアとなります。
そのため今回の解答としては不適切です。
○
術後頭痛に対して、バイタルサインに著変がないのであれば、第一選択は鎮痛剤の使用になります。
✕
ドレーンのクランプは、体位変換や移動時に髄液の流出を防いだり、痰の吸引時に頭蓋内圧の上昇を防ぐ目的で、一時的かつ短時間のクランプを行うことはあります。
ドレーンから髄液が過剰に排出されて頭痛を引き起こしている場合は、医師の指示でドレーンクランプを行うことがありますが、看護師の判断では実施しません。
頭痛以外に嘔吐や意識レベルの変化などを伴っている場合は、他の合併症の可能性もあるため医師への報告が必要です。
また、シナリオ中に「脳槽ドレーンからは血性の排液が見られている」という記載に、判断を迷う場合があるかもしれません。
しかし、術直後に血性排液が認められるのは異常ではありません。
時間の経過とともに徐々に淡黄色から無色透明に変化していきますが、血液の色が急に濃くなったりするときには注意が必要です。
排液が混濁したりしている場合は髄液感染が疑われるので、感染徴候や全身状態を観察し、医師に報告します。
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02
正解は、「鎮痛薬の適応である。」です。
クリッピング術を受けたAさんが、
術後に頭痛を訴えた際の、正しい判断を選択する問題です。
誤った解答です。
Aさんは手術直後で、脳槽ドレーンも挿入されています。
端坐位にすることは考えにくく、
端坐位にすることで頭痛が軽減することはありません。
誤った解答です。
クリッピング術後は頭部挙上が一般的であり、
すでに枕を高くする処置がとられている可能性が高いです。
頭痛の改善にはつながりません。
正しい解答です。
術後のバイタルサインは安定しており、意識レベルも正常であり、
術後の疼痛と判断し、鎮痛薬を投与することは
適切な判断です。
誤った解答です。
トレーンをクランプすることで、
頭痛が改善されることはなく、
むしろ、頭蓋内圧亢進や再出血の危険があります。
この状況での、看護師の正しい判断は、
「鎮痛薬の適応である」 です。
バイタルサインが安定していることから、
適切な疼痛コントロールとして鎮痛薬の投与を考慮します。
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