看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問113 (午前 問113)
問題文
<問112〜問114は同一の症例設定に基づきます。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(36歳、経産婦)は、夫(35歳)、男児(3歳)と3人で暮らしている。妊娠、分娩経過は順調で、妊娠39週5日で3,200gの女児を経腟分娩で出産した。1分後のApgar<アプガー>スコア9点、5分後のApgar<アプガー>スコア10点であった。産褥1日、Aさんの子宮底は臍下2横指、硬度良好、悪露は赤色であった。「1人目の出産後よりもお腹が痛くて眠れませんでした」と看護師に話す。
産褥3日、乳房は緊満、乳管開通は左右とも5、6本、射乳がある。1日8回授乳をしている。児の体重は3,080gで前日よりも20g減少している。「母乳で育てたいと思っていたけど、乳房が張って授乳がうまくできないです」と話す。
このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回(2025年2月) 問113(午前 問113) (訂正依頼・報告はこちら)
<問112〜問114は同一の症例設定に基づきます。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(36歳、経産婦)は、夫(35歳)、男児(3歳)と3人で暮らしている。妊娠、分娩経過は順調で、妊娠39週5日で3,200gの女児を経腟分娩で出産した。1分後のApgar<アプガー>スコア9点、5分後のApgar<アプガー>スコア10点であった。産褥1日、Aさんの子宮底は臍下2横指、硬度良好、悪露は赤色であった。「1人目の出産後よりもお腹が痛くて眠れませんでした」と看護師に話す。
産褥3日、乳房は緊満、乳管開通は左右とも5、6本、射乳がある。1日8回授乳をしている。児の体重は3,080gで前日よりも20g減少している。「母乳で育てたいと思っていたけど、乳房が張って授乳がうまくできないです」と話す。
このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。
- 「水分を多めに摂りましょう」
- 「時間を決めて授乳をしましょう」
- 「乳房の張りは2週間程度続きます」
- 「授乳の前に乳輪部のマッサージをしましょう」
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は「産褥早期の授乳援助」を問う問題です。
産褥3日頃は乳汁分泌が急激に増加する時期(乳房緊満期)であり、
乳房の張りによって乳輪部が硬くなると児が吸着しにくくなり、授乳がうまくいかないことがあります。
誤った解答です。
水分摂取を増やしても乳房緊満の直接的な改善にはならず、過剰摂取は張りを強める可能性があります。
誤った解答です。
母乳育児では児の欲求に応じた頻回授乳(自律授乳)が基本であり、時間を決める必要はありません。
誤った解答です。
乳房緊満は通常産褥3〜5日頃にピークとなり数日で軽快します。
正しい解答です。
乳輪部をマッサージして柔らかくすると児が吸着しやすくなり、乳汁排出も促進されます。
産褥早期において起こりやすい授乳の問題と対策を整理しておきましょう。
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02
36歳経産婦のAさんの状況設定問題の2問目です。
状況設定問題は同じシナリオをベースに3問連続で出題されます。
ベースのシナリオを念頭に、この設問では何を問われているのか判断しましょう。
この設問では産褥3日目、母乳育児を希望しているAさんへの説明内容を問われています。
産褥期の乳汁生成のメカニズムについて学習して問題に取り組みましょう。
✕
産褥3日目ごろより母乳が本格的に生成され始めます。
母乳は母体の血液が乳腺を通って作られるもので、母乳の80~90%は水分でできています。
授乳中は通常より多くの水分が必要となるため、水分補給をしっかり行うように指導しますが、Aさんは産褥3日目で乳管は左右5~6本射乳がある状態なので、現在の生産量としては足りているので、この設問では非該当になります。
✕
こまめに授乳することで母乳を作るために必要なプロラクチンが脳下垂体から分泌されます。
また、赤ちゃんが乳房を吸啜する刺激でオキシトシンが分泌されます。
このふたつのホルモンは、こまめに乳房を吸わせることで分泌され、母乳の生成、分泌を促すため、産褥期は時間を決めず、頻回に授乳することが必要です。
✕
産褥3日目頃の乳房緊満は母乳分泌が本格化する生理現象で、乳腺に乳汁がたまることで張りや熱感を感じます。
産褥3~4日目にピークを迎え、徐々に解消していきます。
〇
乳房が緊満すると赤ちゃんが咥えにくくなるため、乳輪部をマッサージして軽く搾乳し、乳輪を柔らかくします。
産褥3日目は乳汁分泌に伴う血液・リンパ液の増加によって乳房緊満が起こる時期で、(乳汁生成Ⅱ期)これは正常な生理的現象です。
ほとんどは産後1週間以内に症状が改善することを伝え、母乳育児に対する不安が軽減するように働きかけることが大切です。
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03
正解は、「授乳の前に乳輪部のマッサージをしましょう」です。
産褥3日目のAさんへの説明で
適切なものを選択する問題です。
Aさんは、産褥3日、
乳管開通は左右とも5、6本で、射乳がみられており、
乳房の緊満は、生理的緊満と考えられます。
誤った解答です。
水分摂取は、脱水や便秘予防のために必要ですが、
乳房の緊満や授乳に対して、
直接影響しません。
適切な説明ではありません。
誤った解答です。
授乳は、児が欲しがったタイミングで与える、
随時授乳(自律授乳)が望ましく、
児の順調な体重増加や
乳房の病的緊満予防につながります。
時間を決めて授乳するよう説明することは適切ではありません。
誤った解答です。
乳房の生理的緊満は、産褥3~5日かピークで、
その後軽快します。
適切な説明ではありません。
正しい解答です。
乳房緊満があると、乳輪が硬くなり、
児が吸啜しにくくなります。
授乳の前にマッサージを行い、
乳輪部を柔らかくします。
Aさんへの適切な説明は、「授乳の前に乳輪部のマッサージをしましょう」です。
水分摂取や授乳回数は大切ですが、
乳房緊満への直接的解決策は乳輪部のマッサージです。
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