看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問115 (午前 問115)
問題文
Aさん(30歳、男性)は統合失調症(schizophrenia)で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日、母親がAさんの部屋で大量の薬を見つけ、確認すると「薬は飲みたくない」と話した。受診に付き添った母親は「Aは昼間に寝ていて、夜に窓を開けて、隣の家に向かってℾ悪口を言うな』ℾ監視するな』と大声で怒鳴る」と主治医に話した。Aさんと母親の強い希望があり、精神科病棟に入院することになり、薬物療法が開始された。
入院3日、夜間の巡視のたびにAさんは起きていて「隣の人が自分を監視している」「皆が悪口を言っている」と小さな声で看護師に話した。日中はホールで眠そうにしていることもあり、レクリエーションには「疲れた」と言って参加しない。他の患者と話すことはあるがトラブルはない。歯磨きや身だしなみは、声をかけると行う。
Aさんのセルフケアの観察項目で優先度が高いのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回(2025年2月) 問115(午前 問115) (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(30歳、男性)は統合失調症(schizophrenia)で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日、母親がAさんの部屋で大量の薬を見つけ、確認すると「薬は飲みたくない」と話した。受診に付き添った母親は「Aは昼間に寝ていて、夜に窓を開けて、隣の家に向かってℾ悪口を言うな』ℾ監視するな』と大声で怒鳴る」と主治医に話した。Aさんと母親の強い希望があり、精神科病棟に入院することになり、薬物療法が開始された。
入院3日、夜間の巡視のたびにAさんは起きていて「隣の人が自分を監視している」「皆が悪口を言っている」と小さな声で看護師に話した。日中はホールで眠そうにしていることもあり、レクリエーションには「疲れた」と言って参加しない。他の患者と話すことはあるがトラブルはない。歯磨きや身だしなみは、声をかけると行う。
Aさんのセルフケアの観察項目で優先度が高いのはどれか。
- 孤独と付き合いのバランス
- 活動と休息のバランス
- 安全を保つ能力
- 個人衛生
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この過去問の解説 (3件)
01
状況設定問題は同じシナリオの内容で、大体3問連続で出題されます。
長い文章とたくさんの情報に惑わされそうになりますが、どんな状況設定問題であっても情報を整理するコツは同じです。
シナリオを読み始める前に、以下のことを実践しましょう。
・まずはシナリオ最後にある「この設問で問われていることは何か」を確認します。
・次に選択肢の内容から関連する情報を予測します。
この2点を前もって行うと、必要な情報とそうではない情報の取捨選択をしながらシナリオを読むことができます。
この設問では、統合失調症で自宅療養中に薬物療法を自己中断し、入院治療、薬物療法が開始となったAさんのセルフケアの観察項目で優先度が高いものを選択する問題です。
✕
統合失調症の場合、人とかかわる際には、「孤立せず、でも無理にも関わらない」という距離感を保つことが大切です。
しかしAさんは内服の自己中断により症状が悪化している状態で、人との距離感のバランスをとるのは現状難しい状態です。
薬物療法で精神的に安定してきたころに重要となる観察項目の1つです。
〇
入院後Aさんは夜間巡視のたびに起きていて、日中はホールで眠そうにしていることから、昼夜逆転している状態だと考えられます。
生活リズムが崩れると、疲労やストレス、服薬の不規則化を招き、再発の引き金となる可能性があります。
まずは生活リズムを整えることが、いまのAさんの最優先課題となります。
✕
Aさんは、「監視されている」「悪口を言われている」などの幻覚や妄想と推測される症状がありますが、他の患者と話してもトラブルはありません。
自傷他害が見られていないため、安全を保つ能力の観察は優先度は低いですが、気を付けて観察したい症状の1つです。
✕
声かけは必要ですが、促しで歯磨きや身だしなみを整えることができているため、観察の優先度は低いと判断します。
統合失調症の治療には薬物療法と心理社会的な治療(リハビリテーションや精神療法など)を組み合わせて行いますが、症状が改善した後も薬物療法を継続することによって再発率が減少することがわかっています。
そのため服薬は長期間にわたることを患者が理解し、自己判断で服薬を中止しないことが大切です。
また統合失調症には以下のような症状があることも合わせて学習しておくとよいでしょう。
*陽性症状:幻覚や妄想など
*陰性症状:自閉や感情の平板化、自発性の欠如など
*認知機能障害:注意散漫や記憶障害、問題解決能力の低下など
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02
この問題は「統合失調症患者のセルフケア能力において優先して観察すべき項目」を問う問題です。
誤った解答です。
対人関係の評価であり重要ですが、薬物療法により症状が落ち着いた次の観察段階です。
正しい解答です。
Aさんの現在の段階では、昼夜逆転が見られ、日中に活動ができていないことから規則正しい生活のなかで休息が取れ、
活動が徐々にできることを支援する優先度が高くなります。
誤った解答です。
被害妄想があるため、自傷・他害など安全の確保は大切です。Aさんが自分自身で安全を保つ段階ではありません。
誤った解答です。
声かけにてできているので優先度は低いです。
統合失調症の患者の入院3日目というAさんの段階を踏まえて、どのような支援が必要かを考えながら解答しましょう。
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03
正解は、「活動と休息のバランス」です。
精神科病病棟に入院したAさんの、
セルフケアの観察項目で優先度が高いものを選択する問題です。
誤った解答です。
Aさんは、入院前に薬物療法を中断しており、
症状が悪化している状態です。
薬物療法で症状が落ち着いついたあとに、
観察していく項目です。
正しい解答です。
Aさんは、昼夜逆転しており、
十分な休息がとれず、日中に有効な活動ができていません。
現段階では、活動と休息のバランスを整えるため、
重点的に観察することが最優先となります。
誤った解答です。
Aさんは、他の患者とトラブルはなく、
安全を保つ能力の観察は、
現段階では、優先度が低いです。
誤った解答です。
Aさんは、看護師の声掛けで、
自身の身だしなみを整えることができています。
現段階では、観察項目として
優先度が低いです。
Aさんのセルフケアの観察項目で優先度が高いのは、
「活動と休息のバランス」です。
Aさんは、薬物療法の中断で、幻覚や妄想などの症状が悪化し、
入院3日では、昼夜逆転傾向が続いています。
日中の活動量も低下しているため、
重点的な観察と支援、評価が必要となります。
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