看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問119 (午前 問119)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問119(午前 問119) (訂正依頼・報告はこちら)

<問118〜問120は同一の症例設定に基づきます。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>

問118はこちら

 

次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(64歳、男性、外国籍)は、1年前に日本に移住し、娘(36歳、会社員)と娘の夫(42歳、会社員、日本人)と3人家族である。娘の夫は海外に長期出張中で、娘は日本語での簡単な日常会話はできるが、Aさんはほとんど日本語が理解できない。
Aさんは、2か月前から時々腰痛があり、市販薬で様子を見ていたが、徐々に腰痛が強くなり、娘に付き添われて受診した。検査の結果、肺癌(lung cancer)と診断され、胸膜と腰椎への転移が見つかり、疼痛コントロールの目的で入院した。
入院後、医療従事者との日常会話は、電子端末による翻訳を活用している。疼痛に対しては、モルヒネ徐放製剤の内服が開始され、レスキュードーズとして、モルヒネ速放製剤の内服が指示されている。激しい腰痛が1日に数回あるが、レスキュードーズを使いたくないと話し痛みを我慢している。
看護師の対応で優先度が高いのはどれか。

  • レスキュードーズを無理に使う必要はないことを伝える。
  • レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。
  • レスキュードーズの使い方を説明する。
  • 疼痛スケールの記載を勧める。

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この過去問の解説 (3件)

01

適切なのは、レスキュードーズを使いたくない理由を確認するです。

Aさんは肺癌の転移による激しい腰痛が1日に数回ありますが、レスキュードーズを使いたくないと話し、痛みを我慢しています。がんの痛みは我慢せず、痛みに合った治療を受けることが大切です。一方で、Aさんは外国籍で日本語をほとんど理解できないため、薬への不安、誤解、文化的な考え方、説明の理解不足などがある可能性があります。まずは、なぜ使いたくないのかを確認することが優先されます。がんの痛みでは、痛みの内容や薬を使った場合の結果を医療者に伝えることが大切であり、鎮痛薬を使うことにためらいを感じる人もいるとされています。

選択肢1. レスキュードーズを無理に使う必要はないことを伝える。

これは適切ではありません。

Aさんの意思を尊重することは大切です。しかし、激しい腰痛が1日に数回あるにもかかわらず、「使わなくてよい」と伝えるだけでは、痛みが十分に和らがないままになります。

レスキュードーズは、急に強くなる痛みに対応するための薬です。使いたくない理由を確認せずに「無理に使う必要はない」と伝えると、薬への誤解や不安が残ったままになる可能性があります。

そのため、まずは使いたくない理由を確認することが大切です。

選択肢2. レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。

これは適切です。

Aさんは、激しい痛みがあるのにレスキュードーズを使いたくないと話しています。このような場合、薬の効果や副作用への不安、依存への心配、眠気への不安、医療用麻薬に対する抵抗感、言葉の理解不足などが考えられます。

特にAさんは日本語をほとんど理解できないため、説明が十分に伝わっていない可能性もあります。電子端末による翻訳だけでは、細かな不安や思いを十分にくみ取れないこともあります。

そのため、まずはなぜレスキュードーズを使いたくないのかを確認し、その理由に合わせて説明や支援を行うことが優先されます。

選択肢3. レスキュードーズの使い方を説明する。

これは適切ではありません。

レスキュードーズの使い方を説明することは大切です。しかし、Aさんはすでに「使いたくない」と話しています。

この段階で使い方だけを説明しても、Aさんの不安や抵抗感が解消されなければ、実際には使用につながりにくいです。

まずは、使いたくない理由を確認することが必要です。そのうえで、必要に応じて、痛みが強くなったときの使い方、効果が出るまでの時間、副作用への対応などを説明します。

選択肢4. 疼痛スケールの記載を勧める。

これは適切ではありません。

疼痛スケールは、痛みの強さを数字などで表す方法です。痛みの変化を把握し、薬の効果を確認するために役立ちます。

しかし、Aさんの現在の問題は、激しい痛みがあるにもかかわらず、レスキュードーズを使いたくないと話していることです。

痛みの記録を勧めるだけでは、薬を使いたくない理由は分かりません。まずは、Aさんの思いや不安を確認することが優先されます。

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02

肺癌の胸膜と腰椎の転移による激しい痛みを抱える外国籍のAさんへの関わりを問うものです。痛みを我慢している状態のAさんに対し看護師として優先度が高いものを選ぶ問題です。

選択肢1. レスキュードーズを無理に使う必要はないことを伝える。

誤りの解答です。

疼痛緩和にはレスキュードーズの使用が必要です。1日に数回激しい腰痛があるにも関わらず、放置することになるため不適切です。

選択肢2. レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。

正しい解答です。

痛みを我慢しているAさんに対し、まずなぜ使いたくないかという本心の傾聴です。医療用麻薬に対する誤解や恐怖心、あるいは文化的、宗教的な背景があるかもしれません。電子端末を活用しながら、Aさんが拒否している理由や不安に寄り添い、原因を明らかにすることが最優先です。

選択肢3. レスキュードーズの使い方を説明する。

誤りの解答です。

Aさんがレスキュードーズを使いたくないと言っているのに根本的な理由がわからないまま進めても受け入れてもらえません。優先度は低いです。

選択肢4. 疼痛スケールの記載を勧める。

誤りの解答です。

疼痛スケールは痛みの強さを主観的に評価するものです。レスキュードーズを使いたくないという根本的な理由を解決しないまま進めても、疼痛コントロールは図れません。優先度は低いです。

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03

正解は、「レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。」です。

 

レスキュードーズの使用を拒み、

疼痛コントロールができていないAさんへの

看護師の対応で優先度が高いものを選択する問題です。

 

選択肢1. レスキュードーズを無理に使う必要はないことを伝える。

誤った解答です。

Aさんは、1日数回激しい腰痛があり、

疼痛緩和のためには、

レスキュードーズの使用が必要です。

この説明は、不適切です。

 

選択肢2. レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。

正しい解答です。

激しい腰痛が1日数回あるにもかかわらず、

なぜAさんは、レスキュードーズを使いたくないと思っているのか

まずは、その理由を探ることが重要です。

選択肢3. レスキュードーズの使い方を説明する。

誤った解答です。

レスキュードーズを使いたくない理由が、

使い方がわからないというものならば、

使い方を説明する必要がありますが、

この場面では、まだ理由が明らかになっていないため、

優先度は低くなります。

選択肢4. 疼痛スケールの記載を勧める。

誤った解答です。

レスキュードーズを使いたくない理由がわからないまま

疼痛スケールの記載を勧めても、

有効な疼痛コントロールは図れません。

優先度は低いです。

まとめ

看護師の対応で優先度が高いのは、

レスキュードーズを使いたくない理由を確認する。」です。

がん性疼痛の疼痛コントロールには、

レスキュードーズの使用が欠かせません。

使用を拒む患者には、まず理由を確認することが最優先です。

その理由によって、具体的な対応策を考えていきます。

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