看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問139 (午後 問19)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問139(午後 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

長期臥床している患者の仰臥位時のポジショニングを図に示す。
Aの位置にクッションを挿入する目的はどれか。
問題文の画像
  • 褥瘡の予防
  • 尖足の予防
  • 腓骨神経麻痺の予防
  • 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)の予防

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この過去問の解説 (3件)

01

ベッド上でのポジショニングの主な目的は、

 ・安全で安楽な姿勢の保持(良肢位)

 ・褥瘡予防(耐圧分散)

 ・関節拘縮予防

 ・呼吸、循環障害の予防、改善などがあげられます。

 

 

選択肢1. 褥瘡の予防

褥瘡予防が目的の場合は、クッションや体圧分散枕などを使用し、支持基底面積を広くして局所に圧がかかることを防ぎます。

長期間の仰臥位の場合、褥瘡好発部位は以下があげられます。

 ・後頭部

 ・肩甲骨部

 ・肘頭部

 ・仙骨部

 ・踵骨部

Aの位置にクッションを挿入しても、上記の部分の除圧は難しいため、この事例のポジショニングは褥瘡予防が目的ではありません。

選択肢2. 尖足の予防

尖足の予防には「足関節を90度に保つ」ポジショニングを行います。

Aの位置にクッションを挿入することで、足関節が直角になるように保ちます。

選択肢3. 腓骨神経麻痺の予防

腓骨神経麻痺の予防には腓頭骨の圧迫回避と、下肢の外旋防止が重要です。

仰臥位でポジショニングする場合は、膝窩部にクッションを挿入して、膝を軽度屈曲位に保ちます

選択肢4. 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)の予防

深部静脈血栓予防のポジショニングは、下肢全体をクッションで支えて挙上します。

 ・下肢を心臓より少し高くして静脈還流を促すこと

 ・膝窩を圧迫しないこと(血流を阻害しない)

Aの位置にクッションを挿入しても、下肢全体を挙上することはできないため、このポジショニングは深部静脈血栓予防が目的ではありません。

 

まとめ

上記にはポジショニングの解説のみを記載していますが、どの選択肢もポジショニングだけで防ぐことはできません。

褥瘡や腓骨神経麻痺の予防であれば、有効な体位変換を行うことが必要です。

深部静脈血栓は弾性ストッキングの着用やフットポンプなどを使用する必要があります。

尖足は足底にクッションを挿入することで、足裏のものを踏み込もうとする反射が働き、逆に尖足を助長する可能性があります。

最近のリハビリ領域では推奨されていないこともあるため、正しいポジショニングの目的や方法を学習しておくことが必要です。

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02

長期臥床に伴う合併症の予防に関する問題です。それぞれの予防方法について整理していきます。

選択肢1. 褥瘡の予防

不正解です。褥瘡予防には定期的な体位変換、体圧分散寝具の使用、スキンケアなどが挙げられます。

選択肢2. 尖足の予防

正解です。かけ布団の重みや底屈位となることで尖足を生じるため、予防する必要があります。尖足予防のために足関節を直角に保つようにクッションなどを配置します。


 

選択肢3. 腓骨神経麻痺の予防

不正解です。長期臥床で腓骨頭部が圧迫されることで生じます。予防策として腓骨頭部が圧迫されないような肢位を保ちます。


 

選択肢4. 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)の予防

不正解です。長期臥床などにより下肢の動きが乏しくなり、深部静脈に血栓ができやすくなります。予防策として弾性ストッキングや間欠的下肢圧迫法により血栓予防を行います。


 

まとめ

長期臥床では様々な合併症が生じます。看護師はその合併症を予防しなければなりません。長期臥床による合併症とその予防策について確認しておく必要があります。


 

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03

正解は、「足尖の予防」です。

 

図のAの位置にクッションを挿入する目的で

正しいものを選択する問題です。

選択肢1. 褥瘡の予防

誤った解答です。

長期臥床している患者の仰臥位での褥瘡好発部位は、

仙骨部・踵部などですが、

図のAの位置にクッションを挿入しても、

褥瘡の予防は難しいです。

 

選択肢2. 尖足の予防

正しい解答です。

足尖は、足関節の拘縮により、

背屈が困難になることをいいます。

長期臥床の患者には、

図のAの位置にクッションを挿入し、

良肢位を保つことで足尖を予防します。

選択肢3. 腓骨神経麻痺の予防

誤った解答です。

腓骨神経麻痺は、腓骨外側を走行している、

腓骨神経が長時間圧迫されることで起こります。

長期臥床時には、下肢が外旋位になりやすく、

図の膝下に入っている枕で

下肢の良肢位を保持しています。

選択肢4. 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)の予防

誤った解答です。

深部静脈血栓症は、枕による除圧では予防できず、

弾性ストッキングの着用やフットポンプの使用などが有効です。

 

まとめ

図のAの位置にクッションを挿入することで、足底を保持し、

足尖を予防できます。

 

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