看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問148 (午後 問28)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問148(午後 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

ヘリコバクター・ピロリ感染症(Helicobacter pylori infection)で正しいのはどれか。
  • 尿素呼気検査は診断に有用である。
  • 除菌後の判定は除菌終了後の翌日に行う。
  • ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は胃の粘膜下層に生息する。
  • ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は尿素を作り出して胃酸から身を守る。

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この過去問の解説 (3件)

01

 ヘリコバクター・ピロリ感染症とは、ヘリコバクター・ピロリ(胃内に生息するらせん型のグラム陰性微好気性細菌)に感染している状態を指します。一般には「ピロリ菌」と呼ばれることが多いです。

 感染経路は明確には分かっていませんが、飲み水や食べ物を介して感染すると考えられています。一度感染すると長期間にわたり胃内に定着し、上腹部不快感、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの原因となります。

 多くの場合は無症状ですが、発症すると再発を繰り返すことがあり、胃がんとの関連性も指摘されています。そのため、感染の有無を調べる検査が広く行われており、感染が確認された場合には積極的に除菌することが推奨されています。

ヘリコバクター・ピロリ感染の有無を調べるためには、いくつかの検査方法があります。

 

代表的なものとして、以下の検査が用いられます。

・抗体測定(血清・尿中のピロリ菌の抗体を調べる)

・尿素呼気検査(呼気に含まれるピロリ菌が産生するウレアーゼ活性を測定する検査)

・組織鏡検法(内視鏡で採取した組織を顕微鏡で観察)

・培養法(内視鏡で採取した組織を培養して菌の有無を確認)

選択肢1. 尿素呼気検査は診断に有用である。

呼気に含まれるピロリ菌が産生するウレアーゼ活性を測定する検査です。

非侵襲的検査の中で最も精度が高く、除菌確認の際にも用いられます。

選択肢2. 除菌後の判定は除菌終了後の翌日に行う。

除菌治療は、7日間抗生剤を内服することで行います。除菌の確認は、内服が終了してから4~8週間経過後に実施します。

※精度を高めるために8週間(2か月)後の検査が推奨されます。

選択肢3. ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は胃の粘膜下層に生息する。

ヘリコバクター・ピロリは胃粘膜の表面粘液中に存在します。

 

選択肢4. ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は尿素を作り出して胃酸から身を守る。

ヘリコバクター・ピロリは「ウレアーゼ(尿素分解酵素)」という、尿素をアンモニアに分解する酵素を出して、自分の周りにアルカリ性を作り出すことで強酸性の胃酸を中和しながら、胃粘膜に存在しています。


 


 

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02

ヘリコバクター・ピロリ感染症(いわゆるピロリ菌)に関する問題です。ヘリコバクター・ピロリは胃の粘膜に生息しています。多くの菌は胃の酸のために存在できませんが、ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼという酵素を使い、胃酸を中和して胃内に生息しています。
ヘリコバクター・ピロリは感染していても通常は無症状ですが、長期で感染することで、胃潰瘍や胃癌などのリスクが上昇します。
感染の有無に関する検査には内視鏡で直接胃の観察をすることや胃の組織を採取して培養する方法などがあり、内視鏡を用いない場合には血液検査や尿素呼気試験などがあります。
除菌は内服により行い、初めに行う除菌を一次除菌といい、除菌ができていない場合には薬を変えて二次除菌を行います。除菌の判定は治療終了から4週間後に行います。
 

選択肢1. 尿素呼気検査は診断に有用である。

正解です。尿素呼気試験はヘリコバクター・ピロリの検査の一つです。

選択肢2. 除菌後の判定は除菌終了後の翌日に行う。

不正解です。除菌の判定は治療終了から4週間後に行います。
 

選択肢3. ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は胃の粘膜下層に生息する。

不正解です。ヘリコバクター・ピロリは主に胃の粘膜に存在しています。
 

選択肢4. ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は尿素を作り出して胃酸から身を守る。

不正解です。ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼという酵素を作り胃酸から身を守ります。

まとめ

ヘリコバクター・ピロリに関する問題で、検査方法や除菌に関すること、菌の存在する場所や生存方法と多くのことを問われました。これを機会にまとめておく必要があります。
 

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03

正解は、「尿素呼気検査は診断に有用である。」です。

 

ヘリコバクター・ピロリ感染症(Helicobacter pylori infection)は、

ヘリコバクター・ピロリ菌の経口感染により、

胃の粘膜に病変を起こす疾患です。

診断には、尿素呼気検査、内視鏡による検査などがあります。

選択肢1. 尿素呼気検査は診断に有用である。

正しい解答です。

尿素呼気検査は、試薬を服用した後、

呼気中の二酸化炭素を測定することで、

診断を確定できます。

 

選択肢2. 除菌後の判定は除菌終了後の翌日に行う。

誤った解答です。

除菌後の判定は、4週間以上経過してから行われます。

除菌後すぐに行うと、偽陽性を示すことがあります。

選択肢3. ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は胃の粘膜下層に生息する。

誤った解答です。

ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori infection>は、

胃の粘液層に生息しています。

選択肢4. ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori>は尿素を作り出して胃酸から身を守る。

誤った解答です。

ヘリコバクター・ピロリ<Helicobacter pylori infection>は、

尿素を作り出すのではなく、

胃液中の尿素を分解して、アンモニアを生成し、

そのアンモニアで胃酸を中和することで、

身を守っています。

まとめ

ヘリコバクター・ピロリ感染症(Helicobacter pylori infection)で正しいのは、

尿素呼気検査は診断に有用である。」です。

尿素呼気検査は、内視鏡を用いず、比較的簡便なため、

除菌後の判定にも用いられます。

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