看護師 過去問
第114回
問158 (午後 問38)

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問題

看護師試験 第114回 問158(午後 問38) (訂正依頼・報告はこちら)

経口薬と飲料の関係で正しいのはどれか。
  • テトラサイクリン系抗菌薬は、牛乳によって作用が減弱される。
  • 非ステロイド性抗炎症薬は、炭酸飲料によって吸収速度が速まる。
  • テオフィリンは、カフェインを含む飲料によって作用が減弱される。
  • カルシウム拮抗薬は、グレープフルーツジュースによって作用が減弱される。

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この過去問の解説 (1件)

01

経口薬には飲み合わせによってその効果が減少又は増強してしまうものがあるので注意が必要です。

選択肢1. テトラサイクリン系抗菌薬は、牛乳によって作用が減弱される。

正解

牛乳や乳製品、鉄剤などに含まれるカルシウムと結合しキレートを形成されます。キレートにより薬の吸収が悪くなり効果が弱まるため服用時間を2~3時間空ける必要があります。

選択肢2. 非ステロイド性抗炎症薬は、炭酸飲料によって吸収速度が速まる。

不正解

炭酸飲料とは関係ありません。

選択肢3. テオフィリンは、カフェインを含む飲料によって作用が減弱される。

不正解

テオフィリンはカフェインと類似した化学構造をもつため、テオフィリン服用中にカフェインを過剰摂取すると相互に作用が増強し動悸、不眠といった症状現れることがあります。

選択肢4. カルシウム拮抗薬は、グレープフルーツジュースによって作用が減弱される。

不正解

カルシウム拮抗薬とはカルシウムイオンの流入を阻害することで、血管を拡張させ血圧を下げる薬剤です。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという成分で薬の分解が遅くなり結果血中濃度が高まり薬の降圧作用が強く出ることがあるため注意が必要です。

まとめ

国家試験では作用が減弱するか増強するかのひっかけや、牛乳、グレープフルーツ、納豆など日常的な食品の問題が多く頻出されるためおさえておきましょう。

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