看護師 過去問
第114回
問193 (午後 問73)
問題文
医療安全について正しいのはどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問193（午後 問73） （訂正依頼・報告はこちら）
医療安全について正しいのはどれか。
- 患者から暴力を受けたと報告した医療従事者に暴力発生の責任を問う。
- 与薬前に薬物の間違いに気づけばインシデントレポートは不要である。
- 医療過誤とは医療事故の発生原因に医療機関、医療従事者の過失がある場合をいう。
- インシデントを起こした医療従事者は気持ちが落ち着いた数日後にレポートを提出する。
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この過去問の解説 （3件）
01
正解は、「医療過誤とは医療事故の発生原因に医療機関、
医療従事者の過失がある場合をいう。」です。
医療安全について正しいものを選択する問題です。
医療安全とは、
医療の全過程において、患者に安全な医療を提供することです。
誤った解答です。
医療安全の観点からは、責任を問うことは適切ではありません。
報告することで、
再発防止や安全確保のための対策を検討することができます。
誤った解答です。
与薬前に薬物の間違いに気が付いたときにも、
インシデントとして報告することが望ましいです。
このことにより、同様の事案が起こらないよう
対策を考えることができ、
医療安全の確保につながります。
正しい解答です。
医療事故のうち、不可抗力による事故は法的な責任がないと考えられますが、
過失や故意によって、患者に有害な結果が発生した場合は、
医療過誤と呼ばれ、法的な責任を問われることがあります。
誤った解答です。
インシデントレポートは、できるだけ正確な内容にする必要があり、
その出来事の記憶が保持されているうちに提出します。
数日後では、記憶が曖昧になり、適切ではありません。
医療安全について正しいのは、
「医療過誤とは医療事故の発生原因に医療機関、
医療従事者の過失がある場合をいう。」です。
医療事故とは、医療に関わる場所での人身事故をいい、
その中でも、医療者の人為的ミス(故意)や過失によるものを
医療過誤と呼びます。
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02
医療安全とは、医療の過程における医療ミスや事故、その他の不必要な危険や害から患者を守るための、医療システム全体における取り組みのことを言います。
不正解
報告者に責任を問うのではなく、再発防止のために組織として対応するのが基本になります。
不正解
インシデントレポート不要ですがヒヤリ・ハット事例として報告する必要があります。
正解
過失がある場合に「医療過誤」とされます。「医療事故」は医療行為に関連して起きた不利益な出来事を指します（原因がミスとは限らない）。
不正解
できるだけ速やかに、その日のうちに提出するのが原則です。
看護師のインシデントの事例には、薬剤関連のミス（投与量間違い、投薬忘れ、患者間違い）、患者の転倒・転落、点滴・チューブ類の抜去、検査の取り間違いなどが多くあります。医療安全については看護をするうえで重要ですので学習しておきましょう。
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03
正しい選択肢：医療過誤とは医療事故の発生原因に医療機関、医療従事者の過失がある場合をいう
医療安全の用語では、過失（注意義務を怠ること）が原因で起きた事故を医療過誤と呼びます。
過失がない場合は「医療事故」でも「医療過誤」ではありません。
暴力を受けた側に責任を問うのは二次被害を生み、報告が抑えられます。
医療安全の基本である報告しやすい環境づくりに反するため誤りです。
実施前に気付いてもヒヤリ・ハットとして報告します。
再発防止のデータになるので、レポートは必要です。
過失の有無で「医療事故」と「医療過誤」を区別する定義に合致します。
これが適切です。
記憶が薄れる前にできるだけ速やかに報告する決まりです。
数日後では事実確認が難しくなるので誤りです。
医療事故：結果として事故が起こった事実を指します。
医療過誤：その事故の原因に医療側の過失があると判断された場合に用います。
インシデントやヒヤリ・ハットの早期報告と非懲罰的な姿勢は、安全文化の土台です。
定義や報告ルールを整理すると、国家試験や職場研修でも迷わず判断できます。
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