看護師 過去問
第114回
問194 (午後 問74)

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問題

看護師試験 第114回 問194(午後 問74) (訂正依頼・報告はこちら)

災害時のこころのケアで正しいのはどれか。
  • こころのケアは発災直後から数週間で終了する。
  • 災害派遣精神医療チーム(DPAT)は航空機事故が発生したときにも活動する。
  • こころのケアチームを組織化する目的は福祉避難所で医療活動を行うためである。
  • サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>は発災1か月後に精神科医が行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正しい選択肢:災害派遣精神医療チーム(DPAT)は航空機事故が発生したときにも活動する
DPATは自然災害だけでなく、航空機・列車事故や犯罪事件など大規模な事故後にも被災地へ入り、

精神科医療とこころのケアを支援する専門チームです。

選択肢1. こころのケアは発災直後から数週間で終了する。

心の影響は数か月から数年続くこともあり、長期的な支援体制が必要です。

時間を区切って終わりにする考え方は適切ではありません。

選択肢2. 災害派遣精神医療チーム(DPAT)は航空機事故が発生したときにも活動する。

DPATは「自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件などの集団災害」が対象です。

航空機事故でも派遣され、被災者と支援者のメンタルヘルスを守ります。

選択肢3. こころのケアチームを組織化する目的は福祉避難所で医療活動を行うためである。

こころのケアチームの主目的は、被災者や支援者の心理的支援と精神科的フォローです。

福祉避難所での医療行為に限定されません。

選択肢4. サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>は発災1か月後に精神科医が行う。

PFAは発災直後から誰でも実践できる心理的応急手当であり、精神科医に限られません。

まとめ

DPATは幅広い災害・事故で活動し、精神科医や看護師、臨床心理士などで構成されます。

こころのケアは短期・中期・長期に分けて継続的に行う必要があります。

PFAは早期に安心と安全を提供し、専門的治療が必要な人を見分けて適切な機関につなぐ手法です。

災害時のメンタルヘルスは「誰が」「いつ」「どこで」支援するかを整理しておくと、試験でも実務でも判断しやすくなります。

 

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02

正解は、「災害派遣精神医療チーム(DPAT)は

航空機事故が発生したときにも活動する。」です。

 

災害時のこころのケアで正しいものを選択する問題です。

 

災害派遣精神医療チーム(DPAT)は、

自然災害や航空機・列車事故、集団犯罪事件などの後に、

被災地に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う、

専門的なチームです。

選択肢1. こころのケアは発災直後から数週間で終了する。

誤った解答です。

災害時のこころのケアは、発災直後から数週間の短期間で終了するものではありません。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)などは、

発災後、時間が経ってから現れることもあり、

長期的な支援が必要となります。

選択肢2. 災害派遣精神医療チーム(DPAT)は航空機事故が発生したときにも活動する。

正しい解答です。

災害派遣精神医療チーム(DPAT)は、

航空機事故などの大規模災害時に活動します。

選択肢3. こころのケアチームを組織化する目的は福祉避難所で医療活動を行うためである。

誤った解答です。

こころのケアチームを組織化する目的は

福祉避難所で医療活動を行うためではなく、

被災者の精神的支援を行うために組織化されるものです。

選択肢4. サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>は発災1か月後に精神科医が行う。

誤った解答です。

サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>は、

精神科医に限らず、訓練や研修を受けた人なら誰でも行うことができます。

発災直後から支援を行います。

まとめ

災害時のこころのケアで正しいのは、

災害派遣精神医療チーム(DPAT)は、

航空機事故が発生したときにも活動する。」です。

災害時のこころのケアは、

被災による心的外傷反応を緩和するために、

様々な活動が行われます。

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03

DPATは、東日本大震災をきっかけに設立されました。地震や事故などの集団災害が発生すると、被災者の精神保健医療への需要が拡大する一方で、必要な医療体制が不足する状況が生じます。この不足を埋めるために、都道府県が専門的な精神科医療・精神保健活動を支援するDPATを組織し、被災者の心のケアにあたるようになりました。

選択肢1. こころのケアは発災直後から数週間で終了する。

不正解
心のケアは長期にわたり必要になることも多いです。

選択肢2. 災害派遣精神医療チーム(DPAT)は航空機事故が発生したときにも活動する。

正解

DPATは地震・豪雨などの自然災害だけでなく、航空機事故や鉄道事故など大規模事故でも活動します。

 

選択肢3. こころのケアチームを組織化する目的は福祉避難所で医療活動を行うためである。

不正解

目的は被災者・支援者の心の健康を守ることであり、福祉避難所での医療活動に限りません。

選択肢4. サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>は発災1か月後に精神科医が行う。

不正解

PFAは発災直後の誰にでもできる心理的支援であり、必ずしも精神科医が行うものではありません。

まとめ

災害時の看護における心のケアは、サイコロジカル・ファーストエイド (PFA)の考え方に基づき、被災者の安心と尊厳を重視し、心理的な支援をしています。

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