看護師 過去問
第114回
問197 (午後 問77)

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問題

看護師試験 第114回 問197(午後 問77) (訂正依頼・報告はこちら)

肝臓の機能はどれか。
  • 糖の貯蔵
  • 胆汁の貯蔵
  • 体液量の調節
  • 体液のpH調節
  • ホルモンの分泌

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「糖の貯蔵」です。

 

肝臓は、上腹部の右寄りにある、

重さ1~1.5kgほどの大きな臓器で、

栄養素代謝の中枢を担っています。

 

肝臓の機能で正しいものを選択する問題です。

選択肢1. 糖の貯蔵

正しい解答です。

肝臓は、門脈を通して、

血中のグルコースを取り込んでグリコーゲンとして貯蔵します。

選択肢2. 胆汁の貯蔵

誤った解答です。

胆汁は肝臓で生成され、胆嚢に貯蔵されます。

胆嚢は、肝臓の下面全部に位置しています。

選択肢3. 体液量の調節

誤った解答です。

体液量の調整は、主に腎臓が担っています。

肝臓の機能ではありません。

選択肢4. 体液のpH調節

誤った解答です。

体液のpH調整は、主に腎臓と呼吸器が担っています。

肝臓の機能ではありません。

選択肢5. ホルモンの分泌

誤った解答です。

ホルモンの分泌は、

内分泌腺を持つ臓器(脳下垂体、副腎、甲状腺など)が担っています。

肝臓には内分泌腺はなく、ホルモンの分泌は行いませんが、

エストロゲンやバソプレシンなどの、

ホルモンを不活性にする機能を有しています。

まとめ

肝臓の機能で正しいのは、「糖の貯蔵」です。

グリコーゲンとして貯蔵することで、

血糖値を下げて正常範囲に維持します。

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02

肝臓の機能は主に代謝、解毒、胆汁の生成・分泌の3つです。栄養素を体内で使える形に変えて蓄え、アルコールや薬、老廃物などの有害物質を分解・無毒化し、脂肪の消化を助ける胆汁を作り出して分泌します。

選択肢1. 糖の貯蔵

正解

肝臓はグリコーゲンとして糖を貯蔵し、血糖値を調節します。

選択肢2. 胆汁の貯蔵

不正解

胆汁は肝臓で生成されるが、貯蔵は胆のうで行われます。

選択肢3. 体液量の調節

不正解

体液量は主に腎臓が調節します。

選択肢4. 体液のpH調節

不正解

主に腎臓や肺の役割です。肝臓も代謝で間接的に関与しますが、主要機能ではありません。

選択肢5. ホルモンの分泌

不正解

肝臓はホルモン分泌はほとんどせず、代謝・解毒・貯蔵・合成が主な機能になります。

まとめ

肝臓は「人体の化学工場」ともいわれるほど、人体の代謝反応において中心的役割を果たしています。わかっているだけで500種類以上の機能を担っていますが、それらは全てひとつひとつの肝細胞によって実現されています。

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03

糖の貯蔵が肝臓の代表的な機能です。
肝臓は血糖が高いときに余ったブドウ糖をグリコーゲンとして蓄え、必要に応じて再びブドウ糖へ戻して血液に送り出します。

これが体内の血糖値を安定させる大きな仕組みです。

選択肢1. 糖の貯蔵

ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄え、エネルギーが不足すると分解して補います。

肝臓ならではの重要な働きです。

選択肢2. 胆汁の貯蔵

胆汁は肝臓で作られますが、貯蔵庫は胆のうです。

したがって肝臓の貯蔵機能とはいえません。

選択肢3. 体液量の調節

血液量や体液量を細かく調整するのは主に腎臓の役割です。

肝臓は直接関わりません。

選択肢4. 体液のpH調節

血液の酸性・アルカリ性を整えるのも腎臓と肺が中心です。

肝臓はpHを大きく変える働きを持ちません。

選択肢5. ホルモンの分泌

肝臓から分泌される物質の多くはタンパク質(アルブミンなど)や凝固因子であり、内分泌腺ほど明確なホルモン分泌は行っていません。

一般的な「肝臓の機能」としては扱われないことが多いです。

まとめ

肝臓の主な働きは、栄養の貯蔵・合成、解毒、胆汁の生成などです。

特にグリコーゲンの貯蔵は、断食時や運動時に血糖が急激に下がらないよう守るしくみです。

他の臓器(胆のう・腎臓・肺)との役割分担を整理すると、問題を解くときに迷いません。

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