看護師 過去問
 第114回
   問201 (午後 問81)  
 問題文
 第2〜第4腰髄の障害の有無を把握するために確認するのはどれか。  
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問題
看護師試験 第114回 問201(午後 問81) (訂正依頼・報告はこちら)
 第2〜第4腰髄の障害の有無を把握するために確認するのはどれか。 
   -   輻輳反射
-   腹壁反射
-   膝蓋腱反射
-   Trousseau<トルソー>徴候
-   Blumberg<ブルンベルグ>徴候
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は。「膝蓋腱反射」です。
膝蓋腱反射は、
膝蓋骨の下にある膝蓋腱をハンマーで叩打すると、
大腿四頭筋が収縮し、下腿が前方に跳ね上がる反射であり、
深部腱反射の一つです。
第2~第4腰髄の脊髄レベルを評価できます。
誤った解答です。
輻輳反射は、近くの物を注視するときに両眼が内側に寄る「輻輳運動」と、
「瞳孔縮小」が同時に起こる、瞳孔反射の一つです。
脳神経を評価するもので、
腰髄の評価には用いません。
誤った解答です。
腹壁反射は、腹部の皮膚を擦ると腹壁が収縮する表在反射であり、
第7胸髄~第1腰髄の評価に用いられます。
正しい解答です。
膝蓋腱反射は、大脳皮質を介さない脊髄反射の一つです。
誤った解答です。
Trousseau<トルソー>徴候は、
低カルシウム血症に特徴的なテタニー徴候です。
上腕の圧迫により、
母指の攣縮、手関節の背屈、指関節の進展がみられます。
腰髄の反射とは関係ありません。
誤った解答です。
Blumberg<ブルンベルグ>徴候は、
腹壁を圧迫し急に離すと強い疼痛が生じるもので、
腹膜刺激症状を評価します。
腰髄の反射とは関係ありません。
第2〜第4腰髄の障害の有無を把握するために確認するのは、「膝蓋腱反射」です。
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02
膝蓋腱反射をみると第2〜第4腰髄(L2〜L4)の働きを確認できます
膝蓋腱を軽くたたくと大腿四頭筋が収縮して下腿が伸びます。
この反射弓を通る感覚・運動神経はL2〜L4の脊髄神経を使うため、反射の有無や左右差をみればその高位の障害を推測できます。
両眼を近くの物体に向けたときに起こる眼球内転と縮瞳の反射で、脊髄高位の判定には使われません。
胸腰髄(おおむねT7〜T12)の支配です。
L2〜L4を評価する指標ではありません。
大腿四頭筋の腱反射で、求心・遠心路ともにL2〜L4を通ります。
反射が減弱・消失すればこの範囲の神経障害や筋疾患を疑います。
低カルシウム血症で手指がけいれんする現象で、脊髄の特定高位とは無関係です。
腹膜炎でみられる反跳痛の所見です。
こちらも脊髄レベル評価には使いません。
膝蓋腱反射の観察は、腰椎麻酔や外傷後の高位判定にも役立ちます。
反射が過剰になれば中枢抑制の低下(上位ニューロン障害)、減弱・消失なら末梢または筋の障害を考えます。
ほかの腱反射では、アキレス腱反射がS1〜S2、上腕二頭筋反射がC5〜C6などと覚えておくと、現場で迅速に評価できます。
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