看護師 過去問
第114回
問202 (午後 問82)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師試験 第114回 問202(午後 問82) (訂正依頼・報告はこちら)

門脈系の血管はどれか。2つ選べ。
  • 肝静脈
  • 脾静脈
  • 食道静脈
  • 内腸骨静脈
  • 下腸間膜静脈

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「脾静脈」と「下腸管膜静脈」です。

 

門脈系は、

脾静脈および上・下腸間膜静脈が合流して、

膵臓の後方で門脈となり、

肝動脈とともに肝門から肝臓に入ります。

選択肢1. 肝静脈

誤った解答です。

肝静脈は、肝臓から出て、下大静脈へ注ぎます。

門脈系には加わっていません。

選択肢2. 脾静脈

正しい解答です。

脾静脈は、脾臓からの血液を排出し、

門脈系の一部として門脈に合流します。

 

 

選択肢3. 食道静脈

誤った解答です。

食道静脈は、食道の粘膜に分布する奇静脈系の静脈です。

門脈圧が亢進すると、食道静脈瘤を形成しますが、

門脈系には加わっていません。

選択肢4. 内腸骨静脈

誤った解答です。

内腸骨静脈は、主として骨盤内の血液を集める静脈で、

門脈系には加わっていません。

 

選択肢5. 下腸間膜静脈

正しい解答です。

下腸間膜静脈は、大腸下部からの血液を集め、

門脈系に合流します。

まとめ

門脈系の血管は、「脾静脈」と「下腸間膜静脈」です。

門脈系は、腸管で吸収された栄養素を肝臓に運搬する役割を担っています。

参考になった数0

02

脾静脈 と 下腸間膜静脈 が門脈系に属します
門脈系は、消化管や脾臓などから集めた血液をいったん肝臓へ送り、解毒や栄養の代謝を行ってから下大静脈へ戻す経路です。

脾静脈と下腸間膜静脈は、いずれも門脈(肝門脈)に合流する主要な枝として知られています。

選択肢1. 肝静脈

肝臓で処理された血液を下大静脈へ直接戻す静脈で、門脈系には含まれません。

選択肢2. 脾静脈

脾臓からの血液を集め、上腸間膜静脈と合流して門脈をつくる太い枝です。

門脈系に入ります。

選択肢3. 食道静脈

主に奇静脈系へ流れ込む体循環側の血管です。

下部食道では門脈系(胃冠状静脈)との吻合がありますが、基本的な解剖分類では門脈系の本幹とはみなしません。

選択肢4. 内腸骨静脈

骨盤内臓から集めた血液を総腸骨静脈→下大静脈へ送る体循環の一部で、門脈系ではありません。

選択肢5. 下腸間膜静脈

大腸の一部(下行結腸〜直腸上部)の血液を集め、脾静脈に合流して門脈へ至る枝です。

門脈系に含まれます。

まとめ

門脈系に入る主な枝は、脾静脈・上腸間膜静脈・下腸間膜静脈・胃静脈などです。

肝静脈と体循環側の静脈(内腸骨静脈など)は門脈とは別経路であると整理しておくと、試験問題で迷いません。

参考になった数0