看護師 過去問
第114回
問205 (午後 問85)

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問題

看護師試験 第114回 問205(午後 問85) (訂正依頼・報告はこちら)

内臓脂肪の蓄積を推定するために用いるのはどれか。2つ選べ。
  • 身長
  • 体重
  • 腹部CT
  • 腹囲<ウエスト周囲長>
  • 血中トリグリセライド値

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「腹部CT」と「腹囲<ウエスト周囲長>」です。

 

生活習慣習慣病のリスクにつながる、

内臓脂肪型肥満を抽出するため、

腹部CTと腹囲測定により、直接的・間接的に、

内臓脂肪の蓄積を推定します。

選択肢1. 身長

誤った解答です。

身長は、肥満の指標であるBMIを計算する際に必要な値ですが、

内臓脂肪の蓄積の推定はできません。

選択肢2. 体重

誤った解答です。

体重は、身長同様、BMIを計算する際に必要な値ですが、

内臓脂肪の蓄積の推定はできません。

選択肢3. 腹部CT

正しい解答です。

腹部CTは、画像から内臓脂肪を直接評価できるため、

内臓脂肪の蓄積の推定が可能です。

内臓脂肪面積が100㎠で、

内臓脂肪型肥満と診断されます。

選択肢4. 腹囲<ウエスト周囲長>

正しい解答です。

腹囲測定は、内臓脂肪を間接的に評価できるため、

内臓脂肪の蓄積の推定が可能です。

日本では、男性85cm以上、女性90cm以上で、

内臓脂肪型肥満と判断されます。

選択肢5. 血中トリグリセライド値

誤った解答です。

血中トリグリセライド値は、脂質代謝異常の指標です。

内臓脂肪型肥満との関連はありますが、

内臓脂肪の蓄積の推定には使われません。

 

まとめ

内臓脂肪の蓄積を推定するために用いるのは、

腹部CT」と「腹囲<ウエスト周囲長>」です。

腹囲は、メタボリックシンドロームの判断基準としても用いられ、

健康診断やセルフケアに最適です。

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02

腹部CT と 腹囲 を用いて内臓脂肪の蓄積を推定します
腹部CTは画像で直接内臓脂肪の面積を測れます。

腹囲(ウエスト周囲長)は内臓脂肪が増えると数値が大きくなるため、健診やメタボリックシンドローム判定の簡便な指標として使われます。

選択肢1. 身長

内臓脂肪とは関係なく遺伝や成長で決まる長さです。

脂肪量の推定には使いません。

選択肢2. 体重

皮下脂肪や筋肉、骨量も含む総重量なので、内臓脂肪だけを反映しません。

選択肢3. 腹部CT

画像から内臓脂肪面積を直接計測できます。

精度が高く研究・診療で標準とされています。

選択肢4. 腹囲<ウエスト周囲長>

へその高さを測定し、基準値(男性85 cm・女性90 cmなど)を超えると内臓脂肪蓄積が疑われます。

簡便で健診に広く採用されています。

選択肢5. 血中トリグリセライド値

食事や代謝の影響を強く受ける血液検査で、脂質異常の指標です。

内臓脂肪量そのものを推定する尺度ではありません。

まとめ

腹部CT:精密だが被ばくや費用がある

腹囲:簡単・非侵襲で集団健診に最適

一般健診ではまず腹囲、詳しく調べるときに腹部CTを用いると覚えると便利です。

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