看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問232 (午後 問112)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問232(午後 問112) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
Aさんの現在の状態はどれか。
  • 急性中毒の状態である。
  • 拘禁反応が出現している。
  • 有害な使用<乱用>である。
  • フラッシュバックが出現している。

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この過去問の解説 (3件)

01

Aさんは、酩酊や多幸感を得る目的で抗不安薬を1回の指示量以上に服用する行動を示しています。これは、薬物乱用にみられる 「耐性の形成」や「快感目的の使用」 に一致する行動であり、薬の用法用量を守らずに大量に摂取する乱用の典型例です。薬物乱用は、やめたくてもやめられなくなる依存症へ進展する危険があり、心身や生活に深刻な影響を及ぼします。

選択肢1. 急性中毒の状態である。


急性中毒は「今まさに中毒症状が出ている状態」のことで、薬物を使用中または使用直後に、意識レベル・感情・行動などに一過性の障害が生じている状態をいいます。
Aさんにみられる「酩酊や陶酔感を得るための服用」「数日分を一度に大量に服用」という行動は、急性の状態ではなく、治療目的以外で医薬品を過剰摂取する「薬物乱用」の状態です。
 

選択肢2. 拘禁反応が出現している。


拘禁反応は、刑務所や強制収容所、逮捕・拘禁など自由を強く制限された精査的な環境で生じる心理反応です。Aさんの状況とは関連がありません。

選択肢3. 有害な使用<乱用>である。


Aさんにみられる「酩酊や陶酔感を得るための服用」「数日分を溜めて一度に大量に服用する」といった行動は、治療目的ではなく快感を得るために医薬品を過剰摂取する薬物乱用の典型例です。また、指示量では効果が得られなくなっている点からも、耐性の形成を伴う乱用と判断できます。

選択肢4. フラッシュバックが出現している。


フラッシュバックとは、過去の強いストレス体験が突然よみがえり、その時の感情や身体感覚まで再体験される現象です。
Aさんにみられるのは、「酩酊目的の大量服薬(薬物乱用)」であり、フラッシュバックの症状とは一致しません。

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02

正解は、「有害な使用<乱用>である。」です。
 

Aさんの情報からは、

酩酊や陶酔感を得るために、

処方された薬を指示通りに服用せず、

日常生活に支障をきたしていることが読み取れます。

これは、薬物の有害な使用<乱用>に当てはまります。
 

選択肢1. 急性中毒の状態である。

誤った解答です。

急性中毒は、薬物を大量服薬した直後に出現し、

意識障害などを伴いますが、

Aさんの現在の状況には、

急性中毒を示す症状はなく、当てはまりません。

選択肢2. 拘禁反応が出現している。

誤った解答です。

拘禁反応とは、自由を制限される閉鎖病棟などで、

強い不安や感情の低下など、

特有の精神・行動症状が出現するものをいいます。

Aさんの現在の状態には当てはまりません。

 

選択肢3. 有害な使用<乱用>である。

正しい解答です。

Aさんは、大量服薬により、

大学を休みがちになるなどの支障をきたしており、

薬物の有害な使用<乱用>に当てはまります。

 

選択肢4. フラッシュバックが出現している。

誤った解答です。

フラッシュバックは、

心的外傷後ストレス障害や急性ストレス障害で起こり、

つらい経験が瞬時に、鮮明に蘇ります。

Aさんの現在の状態には当てはまりません。

まとめ

Aさんの現在の状態に当てはまるのは、

「有害な使用<乱用>である。」です。

Aさんは、酩酊や陶酔感を得るために、

抗不安薬を大量服薬していることから、

依存性も考えられます。

参考になった数0

03

結論:有害な使用〈乱用〉である
Aさんは酩酊や陶酔感を求めて処方量を超えて薬を飲み、大学を休むなど生活に悪影響が出ています。

このように薬物によって心身や社会生活に害が生じている状態を有害な使用(乱用)と呼びます。

選択肢1. 急性中毒の状態である。

急性中毒は今まさに意識障害や呼吸抑制が起きている場面を指します。

問題文は「現在の状態」として慢性的な乱用パターンを述べており該当しません。

選択肢2. 拘禁反応が出現している。

拘禁反応は刑務所や隔離室など強い拘束環境で現れる一時的な精神症状です。

Aさんは自由な生活環境にあり、当てはまりません。

選択肢3. 有害な使用<乱用>である。

処方薬を快感目的で大量に飲み、欠席が続くなど明らかな害が出ています。

薬物乱用の定義に合致します。

選択肢4. フラッシュバックが出現している。

フラッシュバックは過去の体験が突然よみがえる現象で、幻覚剤などで起こりやすい症状です。

Aさんはそのような訴えをしていません。

まとめ

乱用の見分け方は「量が増える」「快感目的」「生活や健康に悪影響」。

今後は服薬管理の見直しと、依存症専門の治療やセルフヘルプグループなど継続的な支援が必要です。

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