看護師 過去問
 第114回
   問232 (午後 問112)  
 問題文
 次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
Aさんの現在の状態はどれか。
 Aさん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
Aさんの現在の状態はどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問232(午後 問112) (訂正依頼・報告はこちら)
 次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
Aさんの現在の状態はどれか。
   Aさん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
Aさんの現在の状態はどれか。
-   急性中毒の状態である。
-   拘禁反応が出現している。
-   有害な使用<乱用>である。
-   フラッシュバックが出現している。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「有害な使用<乱用>である。」です。
Aさんの情報からは、
酩酊や陶酔感を得るために、
処方された薬を指示通りに服用せず、
日常生活に支障をきたしていることが読み取れます。
これは、薬物の有害な使用<乱用>に当てはまります。
誤った解答です。
急性中毒は、薬物を大量服薬した直後に出現し、
意識障害などを伴いますが、
Aさんの現在の状況には、
急性中毒を示す症状はなく、当てはまりません。
誤った解答です。
拘禁反応とは、自由を制限される閉鎖病棟などで、
強い不安や感情の低下など、
特有の精神・行動症状が出現するものをいいます。
Aさんの現在の状態には当てはまりません。
正しい解答です。
Aさんは、大量服薬により、
大学を休みがちになるなどの支障をきたしており、
薬物の有害な使用<乱用>に当てはまります。
誤った解答です。
フラッシュバックは、
心的外傷後ストレス障害や急性ストレス障害で起こり、
つらい経験が瞬時に、鮮明に蘇ります。
Aさんの現在の状態には当てはまりません。
Aさんの現在の状態に当てはまるのは、
「有害な使用<乱用>である。」です。
Aさんは、酩酊や陶酔感を得るために、
抗不安薬を大量服薬していることから、
依存性も考えられます。
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02
結論:有害な使用〈乱用〉である
Aさんは酩酊や陶酔感を求めて処方量を超えて薬を飲み、大学を休むなど生活に悪影響が出ています。
このように薬物によって心身や社会生活に害が生じている状態を有害な使用(乱用)と呼びます。
急性中毒は今まさに意識障害や呼吸抑制が起きている場面を指します。
問題文は「現在の状態」として慢性的な乱用パターンを述べており該当しません。
拘禁反応は刑務所や隔離室など強い拘束環境で現れる一時的な精神症状です。
Aさんは自由な生活環境にあり、当てはまりません。
処方薬を快感目的で大量に飲み、欠席が続くなど明らかな害が出ています。
薬物乱用の定義に合致します。
フラッシュバックは過去の体験が突然よみがえる現象で、幻覚剤などで起こりやすい症状です。
Aさんはそのような訴えをしていません。
乱用の見分け方は「量が増える」「快感目的」「生活や健康に悪影響」。
今後は服薬管理の見直しと、依存症専門の治療やセルフヘルプグループなど継続的な支援が必要です。
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