看護師 過去問
第114回(2025年2月)
問233 (午後 問113)

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問題

看護師試験 第114回(2025年2月) 問233(午後 問113) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
ある日の夜、Aさんと突然連絡がつかなくなったことを心配した母親が、Aさんのアパートを訪ねると、意識を失っているAさんを発見した。すぐに救急車を呼び、Aさんは救命救急センターへ搬送された。翌朝、同じ病院の精神科病棟に転棟し、器質的検査および生理的検査では異常が認められなかった。救急隊からの情報によると、アパートには抗不安薬を大量に服用した痕跡があった。
入院後48時間から72時間にかけてAさんに出現する可能性が高い症状はどれか。
  • 幻覚
  • 感情鈍麻
  • 思考途絶
  • 妄想気分

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この過去問の解説 (3件)

01

抗不安薬(ベンゾジアゼピン系など)の薬物依存とその離脱症状(禁断症状)に関する状況設定問題です。薬の服用が途絶えて48時間から72時間(2、3日)経過した時点で生じる激しい離脱症状として最も可能性が高いものは何かを問う問題です。

選択肢1. 幻覚

正しい解答です。

抗不安薬を大量に常用していた状態から急に服用を中断すると、脳の神経活動を抑えていたブレーキが外れ、神経が異常に興奮する離脱症状が起こります。服用中止後48時間から72時間が離脱症状のピークとなります。手の震えや発汗、不眠、幻覚(特に幻視)や撹乱状態を引き起こすことが特徴です。

選択肢2. 感情鈍麻

誤りの解答です。

感情鈍麻とは感情の起伏が乏しくなる統合失調症の陰性症状です。

選択肢3. 思考途絶

誤りの解答です。

思考途絶とは考えている途中で突然思考がストップしてしまう症状です。

選択肢4. 妄想気分

誤りの解答です。

妄想気分とは周囲で何かが不気味に変化しているような、妄想の初期にみられる独特な気分です。

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02

正解は、「幻覚」です。

 

Aさんは、長期にわたり抗不安薬を大量服薬しており、

入院することで服薬が中断され、

離脱症状(禁断症状ともいう)を引き起こす可能性があります。

服薬の中止後、48時間から72時間で出現することが多いです。

選択肢1. 幻覚

正しい解答です。

離脱症状では、震えや発汗などの身体症状や、

幻覚や不安、抑うつなどの精神症状がみられます。

選択肢2. 感情鈍麻

誤った解答です。

感覚鈍麻は、

喜びを感じなくなったり、悲しくても泣けないなど、

うつ病や適応障害、統合失調症などでみられる症状です。

入院後48時間から72時間にかけて

Aさんに出現する可能性が高い症状ではありません。

 

 

選択肢3. 思考途絶

誤った解答です。

思考途絶は、

思考の流れが突然遮断される思考過程の異常で、

うつ病や統合失調症でみられる症状です。

入院後48時間から72時間にかけて

Aさんに出現する可能性が高い症状ではありません。

選択肢4. 妄想気分

誤った解答です。

妄想気分は、

漠然とした不安感や違和感に襲われる状態で、

統合失調症や双極性障害でみられる症状です。

入院後48時間から72時間にかけて、

Aさんに出現する可能性が高い症状ではありません。

まとめ

入院後48時間から72時間にかけて、

Aさんに出現する可能性が高い症状は、「幻覚」です。

薬物乱用による大量服薬では、

入院後に離脱症状を引き起こすことが多く、

慎重な観察と安全確保が必要です。

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03

結論:幻覚が出現しやすい
抗不安薬(多くはベンゾジアゼピン系)を大量に常用していた人が、入院で急に服用を絶たれると、48〜72時間後に離脱症状が強まります。

その代表がせん妄型の幻覚や錯覚です。

自律神経の乱れとともに突然見えないものが見えたり、誰かの声が聞こえたりすることがあります。

選択肢1. 幻覚

ベンゾジアゼピン離脱せん妄では、短時間で意識が揺れ、幻視や幻聴がよく出ます。

Aさんは大量内服をやめて48〜72時間のタイミングに当たり、最も起こりやすい症状です。

選択肢2. 感情鈍麻

統合失調症や長期陰性症状でみられることが多く、急性離脱期には出にくい反応です。

選択肢3. 思考途絶

突然思考が切れる現象で、幻覚妄想状態に伴うことはありますが、離脱初期に特異的とは言えません。

選択肢4. 妄想気分

「何か起こりそうで不気味」といった前駆的体験で、慢性的な精神病で目立つことが多く、短期離脱よりは背景疾患によります。

まとめ

48〜72時間は離脱症状のピーク

幻覚や興奮が出たら、環境刺激を下げ、安全確保とともに医師へ報告し、必要な薬物調整を受けることが大切です。

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