看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問58 (老年看護学 問3)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問58(老年看護学 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(70歳)は脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で片麻痺があり、要支援2と認定された。杖で歩行しており、尿意はある。リハビリテーション病院から介護施設に入所することになった。
Aさんの排泄に関する支援で適切なのはどれか。
  • 一定の時間間隔で排尿誘導を行う。
  • ベッドサイドにポータブルトイレを設置する。
  • トイレの場所がわかりやすいように目印をつける。
  • トイレ移動時は滑り止めのついた靴を履くように指導する。

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢者のケアについての状況設定問題です。高齢者のケアでは、出来る行為と一人では困難な行為を適切にアセスメントし、困難な行為に対する尊厳を保持した支援が求められます。ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)の両方を維持できるケアを意識すると、正解を導きやすくなります。

選択肢1. 一定の時間間隔で排尿誘導を行う。

✖

一定の時間間隔での排尿誘導は、尿意がない患者に適用となります。Aさんは尿意はあるため、一定の時間間隔での排尿誘導は不要です。

選択肢2. ベッドサイドにポータブルトイレを設置する。

✖

片麻痺があるため、転倒予防にポータブルトイレの設置が適切と考えがちですが、Aさんは杖歩行が可能であり、ポータブルトイレは不要です。出来る行為を阻むケアは、ADLの低下につながる可能性があります。

選択肢3. トイレの場所がわかりやすいように目印をつける。

✖

認知症患者では、トイレなどの場所がわからなくなる見当識障害を持つケースが多く見られます。見当識障害は、脳梗塞による高次脳機能障害でも見られます。Aさんは脳梗塞の既往がありますが、後遺症は片麻痺のみで高次脳機能障害は述べられておらず、認知症の記載もありません。したがって認知機能は保たれていると判断でき、トイレに目印を付ける対策は不要なのがわかります。

選択肢4. トイレ移動時は滑り止めのついた靴を履くように指導する。

〇

Aさんは介護施設への入所を控えています。新しい環境は、片麻痺で杖を要するAさんにとって転倒リスクが高まる要因となります。滑り止め付きの靴を履くことで、Aさんの出来る行為をそのまま残し、慣れない場所での転倒防止につなげることができます。

まとめ

状況設定問題では、正解にたどり着くためのカギとなる情報がいくつかあるのが特徴です。疾患と看護に関する正しい知識はもちろん、情報を正確に読み取る力と、総合的な判断力が求められます。さまざまな状況設定問題を解いて慣れることも大切です。

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02

Aさんは杖歩行が可能で尿意もあるため、できる限り自立した排泄動作を支援します。片麻痺による転倒リスクを減らすため、滑り止め付きの靴を着用して安全にトイレへ移動できるよう支援します。便器設置や時間誘導は自立度の低下を招くため避け、残存機能を活かします。

選択肢1. 一定の時間間隔で排尿誘導を行う。

誤りの解答です。

Aさんには尿意があるため時間誘導は不要です。訴えに応じた時にトイレへ誘導し、自立した排泄を促します。

選択肢2. ベッドサイドにポータブルトイレを設置する。

誤りの解答です。

杖歩行が可能なため過剰な介護は避け、自力でトイレへ行くことで運動機能と自立性を維持します。

選択肢3. トイレの場所がわかりやすいように目印をつける。

誤りの解答です。

認知機能の低下に関する記載はないため不適切です。視認性の配慮より安全な歩行環境の整備のほうが優先です。

選択肢4. トイレ移動時は滑り止めのついた靴を履くように指導する。

正しい解答です。

片麻痺による歩行時の転倒を防ぎ、安全にトイレへ移動して自立した排泄を継続するための適切な支援です。

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03

AさんのQOLの維持に繋がる支援を考えましょう。

選択肢1. 一定の時間間隔で排尿誘導を行う。

✕

Aさんは尿意があるため、一定の時間間隔での排尿誘導は必要ありません。

選択肢2. ベッドサイドにポータブルトイレを設置する。

✕

Aさんは杖で歩行可能なため、ベッドサイドにポータブルトイレを設置することは、AさんのADLに適した支援ではありません。

選択肢3. トイレの場所がわかりやすいように目印をつける。

✕

Aさんの認知機能低下の情報がないため、目印は不要となります。

選択肢4. トイレ移動時は滑り止めのついた靴を履くように指導する。

○

Aさんはトイレまで杖で歩行するため、転倒リスクが高い状態です。そのため、滑り止めのついた靴を履いてもらうことで、転倒予防の支援となります。

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