看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問60 (小児看護学 問1)
問題文
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問題
看護師試験 第115回(2026年2月) 問60(小児看護学 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- 出生36時間後に初めて胎便が排泄される。
- 学童と比べて胃食道逆流現象が起きやすい。
- 母乳栄養児では生後3か月以降も生理的な黄疸が遷延する。
- 経腟分娩で出生した児の腸内細菌叢はDöderlein〈デーデルライン〉桿菌が優勢である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正期産とは妊娠37週0日〜41週6日までの出産をいいます。ここでは正期産の乳児の特徴について理解しているかが問われています。
✖
胎便は通常、出生後24時間以内に排泄されるといわれています。胎便とは児が胎内で飲み込んだ羊水や腸管の分泌物、胆汁色素などから成る、新生児に特有の暗緑色の便です。生後48時間を過ぎても胎便が見られない場合、腸閉塞やヒルシュスプルング病などの可能性があります。
〇
乳児は、食道と胃の境目である下部食道括約筋が未発達であり、また胃の形状もトックリに似てまっすぐなため、胃の内容物が逆流しやすいのが特徴です。一方学童の胃は成人とほぼ同じ構造となり、生理現象としての胃食道逆流は起こりません。
✖
生理的黄疸とは、新生児に特有の生理現象です。生理的黄疸は、赤血球が破壊されるときに産生されるビリルビンの増加が原因で起こります。ビリルビン代謝は通常肝臓で行われますが、新生児は肝臓の機能が未熟なため、代謝が間に合わず黄疸が生じます。生後4~5日でピークとなり、生後7~10日ごろ消退するケースがほとんどです。一方、母乳栄養児は黄疸がより長く続く場合がありますが、遅くとも生後2~3ヵ月には消失するのが一般的です。生後3か月を過ぎても黄疸が遷延する場合は、病的黄疸の可能性があります。
✖
Döderlein〈デーデルライン〉桿菌とは、女性の膣内に生息する乳酸菌をいいます。デーデルライン桿菌が産生する乳酸によって膣内が強酸性に保たれ、細菌の侵入や増殖を防ぐのが特徴です。経腟分娩で児が膣を通る際に、デーデルライン桿菌が児の体内に入り込むことはあっても、腸内で優勢となるわけではありません。
出産時の看護では、新生児の正常と異常を迅速かつ的確に判別できるアセスメント力が重要です。
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02
正期産で出生した健康な乳児は、消化管の発達がまだ未熟であるため特有の生理的特徴を示します。学童期と比べると下部食道括約筋の収縮力が弱く、胃の形がとっくり状のため胃食道逆流が頻繁に起こります。
誤りの解答です。
健康な新生児の胎便は、通常出生後24時間以内に排泄されます。24時間以上経過しても排泄がない場合は、消化管閉鎖やヒルシュスプルング病を疑います。
正しい解答です。
乳児は下部食道括約筋の機能が未熟で、胃の形状も垂直に近いため、学童と比べて吐き戻す胃食道逆流現象が容易に起こります。
誤りの解答です。
母乳黄疸は遷延しやすいですが、生理的黄疸は生後4日頃ピークを迎え2週間程度で消失します。生後3か月以上続く黄疸は胆道閉鎖症を疑います。
誤りの解答です。
経腟分娩で出生した児の腸内細菌叢はビフィズス菌や乳酸菌が優勢となります。Döderlein桿菌は成人の女性膣内を弱酸性に保つ常在菌です。
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03
乳児の特徴について理解しましょう。
✕
初回排便は24時間以内に排泄されます。それ以降であると、消化器系の形態異常(食道閉鎖や先天性腸閉塞など)、直腸肛門奇形などが疑われます。
○
乳児は下部食道括約筋の発達が未熟で、胃も学童と比べると縦長で彎曲が少ないため、胃食道逆流が起こりやすい特徴があります。
✕
生理的黄疸は、生後4~5日目がピークであり、1~2週間以内に消失します。母乳栄養児にみられる母乳性黄疸でも通常1~2か月で軽快し、3か月以降も続く場合は病的黄疸を疑います。
✕
新生児の腸内細菌叢はビフィズス菌が優勢となります。
デーテルライン桿菌は、膣内の常在菌です。
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