看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問81 (小児看護学 問5)

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問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問81(小児看護学 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

Aちゃん(6歳、女児)は食物アレルギー(food allergy)がある食品を誤食し、5分後に全身の蕁麻疹(urticaria)と嘔気が出現した。その後2回嘔吐し、喘鳴を伴う咳嗽が出現した。
最初に行う処置で適切なのはどれか。
  • 胃洗浄
  • 静脈路の確保
  • 抗ヒスタミン薬の内服
  • アドレナリンの筋肉内注射
  • 副腎皮質ステロイドの吸入

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この過去問の解説 (2件)

01

誤食から短時間で蕁麻疹、消化器症状(嘔気・嘔吐)、呼吸器症状(喘鳴・咳嗽)という複数の症状から、アナフィラキシーショックを疑います。速やかに血圧を維持し気管支を広げるため、アドレナリンの筋肉内注射を行います。

選択肢1. 胃洗浄

誤りの解答です。

アレルギー症状の進行を止める効果はなく、嘔吐による誤嚥のリスクを高めるため、アナフィラキシーの処置では行いません。

選択肢2. 静脈路の確保

誤りの解答です。

補液や投薬のために必要な対応ですが、静脈路確保に時間をかけるよりも、即効性のあるアドレナリン筋肉注射を優先します。

選択肢3. 抗ヒスタミン薬の内服

誤りの解答です。

蕁麻疹など皮膚症状の緩和には有効ですが、効果が遅く、血圧低下や気道閉塞の症状を防ぐことはできません。

選択肢4. アドレナリンの筋肉内注射

正しい解答です。

アナフィラキシーに対する第一選択薬です。大腿前外側部に筋肉注射することで、血圧低下や気道狭窄の症状を迅速に改善します。

選択肢5. 副腎皮質ステロイドの吸入

誤りの解答です。

遅発性反応の予防や補助療法として用いられますが、急性期の症状を改善する即効性はないです。

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02

食物アレルギーがある食品を誤食し、蕁麻疹、嘔吐、咳嗽の症状がみられたことから、Aちゃんはアナフィラキシーショックを起こしたことが考えられます。

アナフィラキシーショックへの対応をおさえましょう。

選択肢1. 胃洗浄

✕

胃洗浄は、有害な物質や薬物など誤飲し、生命の危険がある際に、胃の中を洗浄し、中毒物質が吸収される前に除去することを目的に行う処置です。食品を誤食し、症状が出現していることから、既に胃や腸へ吸収しています。胃洗浄を行っても効果が薄いことが考えられます。また、第一選択ではありません。

選択肢2. 静脈路の確保

✕

静脈路の確保を行う可能性もありますが、第一選択ではありません。

選択肢3. 抗ヒスタミン薬の内服

✕

抗ヒスタミン薬の内服は、蕁麻疹には有効ですが、効果発現が遅く第一選択とはなりません。また、2回嘔吐していることから内服することは難しいことが考えられます。

選択肢4. アドレナリンの筋肉内注射

○

アナフィラキシーショックが起こった時、一番初めに行う処置はアドレナリンの筋肉内注射となります。アドレナリンは、血圧を上昇させ、気管支を拡張する作用があります。また、アドレナリンの血中濃度が最高値に達する時間は、筋肉内注射であると8分後、皮下注射だと34分後であり、筋肉内注射で行います。

選択肢5. 副腎皮質ステロイドの吸入

✕

副腎皮質ステロイドの吸入は、気管支喘息発作の際に使用します。

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