看護師 過去問
第115回(2026年2月)
問104 (小児看護学 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師試験 第115回(2026年2月) 問104(小児看護学 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

<問103〜問105は同一の症例設定に基づいています。各問は前問までの状況を引き継いで解答してください。>

問103はこちら

次の文を読み、問いに答えよ。

Aちゃん(10歳、女児)は両親と3人で暮らしている。3歳の時に気管支喘息(bronchial asthma)と診断された。6歳までは喘息発作で年に1回は入院していたが、8歳から発作を起こすことはなくなり、定期受診が必要なくなった。ダニとハウスダストに感作がある。

救急外来で気管支拡張薬の吸入が行われたが、吸入後も呼吸数32/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉94%(room air)だったため、入院することになった。入院後、鼻カニューレによる酸素投与と点滴静脈内注射が開始され、1日3回のステロイド薬の静脈内注射と1日4回の気管支拡張薬の吸入が開始された。
翌日のバイタルサインは体温36.8℃、呼吸数22/分、心拍数94/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)で、酸素投与が中止された。聴診で喘鳴が聴取された。Aちゃんは「楽になった。お腹がすいた」などと勢いよく話し、笑顔が見られるようになった。
このときのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。

  • 排痰を促す。
  • 胸式呼吸を促す。
  • 水分摂取を制限する。
  • 食事はとろみ食にする。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

Aちゃんは治療により酸素投与が中止、笑顔や発語が増えて改善傾向にあります。しかし、胸部聴診で喘鳴が聴取され、気管支内には炎症や分泌物が残っている状態です。小児の喘息発作回復期は、気道内に溜まった痰が再閉塞や発作の再発につながるため、適切に排痰を促します。

選択肢1. 排痰を促す。

正しい解答です。

聴診で喘鳴が残っているため、気道分泌物を排出させる必要があります。水分補給や体位工夫、効果的な咳嗽をして排痰を促します。

選択肢2. 胸式呼吸を促す。

誤りの解答です。

喘息発作時や回復期には、換気効率を高め横隔膜を活用できる腹式呼吸や口から息を細く吐く口すぼめ呼吸を促します。

選択肢3. 水分摂取を制限する。

誤りの解答です。

水分制限をすると痰の粘調度が高くなり、排出が困難になって気道を塞ぐ危険が高まります。発作回復期は十分な水分補給を行い、痰の低粘度化をはかります。

選択肢4. 食事はとろみ食にする。

誤りの解答です。

Aちゃんは10歳で意識ははっきりしています。嚥下障害の所見がないので、食形態をとろみ食にする必要はありません。

参考になった数0

02

この問題で重要なポイントは「喘鳴がある」という点です。喘息発作では、気管支が収縮することで起動粘膜が浮腫を起こし粘稠な分泌物(喀痰)が分泌されます。この分泌物が気管支に残っていると換気が十分に行われません。

選択肢1. 排痰を促す。

バイタルサインの情報を見ると、Aちゃんは急性期の状態からは脱してきています。しかし、聴診では喘鳴が聴取されることから、気道内には炎症による分泌物が貯留していることが考えられます。この分泌物(喀痰)を適切に喀出させることが、看護において重要なポイントとなります。

 

よってこちらが正解です。

選択肢2. 胸式呼吸を促す。

胸式呼吸とは、息を吸うときに肺を横に広げるように膨らませる方法です。肋骨間の外肋骨間を伸縮させて行こなうため、交感神経が優位になると言われています。

しかし、喘息の患者には、深い呼吸を行い、肺を十分に拡張させるような深い呼吸が必要です。よって、多くの酸素を肺全体に供給させ血液循環を改善させる腹式呼吸の促しが適切です。

 

よってこちらは該当しません。

選択肢3. 水分摂取を制限する。

Aちゃんは「楽になった。お腹がすいた」などの発言も見られ、嚥下運動は問題ありません。水分摂取を行うことで分泌物(喀痰)の喀出を助ける働きが期待されます。

 

よってこちらは該当しません。

選択肢4. 食事はとろみ食にする。

とろみ食とは嚥下機能が低下した高齢者や嚥下障害のある人が安全に食事をするための重要な手段です。Aちゃんは、嚥下運動は問題ありません。

 

よってこちらは該当しません。

まとめ

喘息のある患者に対して重要な看護は、排痰の促し、深呼吸、体位ドレナージ、適切な水分補給です。

参考になった数0